2013年10月20日
食事療法−腎臓病
食事療法−腎臓病
腎臓病
腎臓は老廃物を排出し、必要な物質を再吸収するなど、身体をいつもよい状態に保つ働きをしている。こんな大切な働きをする腎臓ですが、腎臓病に目立った症状はありません。
身体がだるい、疲れやすい、頭痛、動悸、ちょっとしたむくみといった何気ない症状が、腎臓低下のシグナルです。
症状が無くても、いったん弱った腎臓を放っておくと、さらに機能が低下するので、きちんとした治療が必要となる。
腎臓病と治療
1、 腎臓の働きは?
腎臓は、背中側の腰のあたりにある、左右一対のそら豆形の臓器。身体の老廃物を排出し、必要な物質を再吸収して、身体をいつもよい状態に保つ働きをしている。血圧を調整し、血液を作るのに必要な物質を分泌するのも腎臓の役目。腎機能は下のように分類され、食事の摂り方や生活の仕方が決められます。
@ ほぼ正常 Ccr91以上
A 軽度低下 Ccr90〜61
B 中等度低下 Ccr60〜31
C 腎不全 Ccr30〜11
D 末期腎不全 Ccr10以下
2、 弱っている腎臓を保護
腎臓病には多くの種類がありますが、大きく分けると次のようになる。
@ 腎炎(糸球体腎炎・IgA腎症・膜性腎炎など)
病態−たんぱく尿・尿潜血(尿にごくわずかな血がまじる)・高血圧・むくみ
A ネフロ−ゼ症候群
病態−高度の持続性たんぱく尿・低たんぱく血症(栄養状態が悪いこと)・むくみ・高血圧
B 腎不全
病態−体液異常(尿素窒素・カリウム・リンが異常に増加)・全身浮腫・高度の低たんぱく血症・高血圧
この中で、もっとも多いのが糸球体腎炎。また、最近では、糖尿病から腎不全になる人が増えています。
治療は腎臓病の状態や時期によって多少異なりますが、共通しているのは弱っている腎臓を保護すること。腎機能がさらに悪くならないように休ませます。
A、安静・保温・適度な運動と休養
B、食事療法
C、薬物療法
※慢性腎不全と透析導入
腎臓には糸球体濾過、尿細管の再吸収といった尿の生成、老廃物の排出、免疫、内分泌、代謝といった機能がある。免疫は細胞性免疫への関与が示唆されており、腎不全の患者では細胞性免疫の低下が認められる。また内分泌は傍糸球体装置によるレニンの分泌やエリスロポエチンの分泌、ビタミンDの活性化、キニン、カリクレイン、プロスタグランディンの分泌などがある。
腎機能障害、慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)ではこれらの機能が障害されていく。腎機能を簡単に示す指標として、尿検査による蛋白尿、血尿といった所見や、クレアチニンクリアランスを用いられる。採血検査では、血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)値がある。クレアチニンは骨格筋由来の代謝産物であり、体格や運動量の影響を受ける。尿素窒素は蛋白質の代謝産物であり、感染症、ステロイド、消化管出血や食事内容などに影響を受けるため、両者を見ながら腎機能を考えていく必要がある。
一般にクレアチニンは2mg/dl以上になるとネフロンの数は正常の半分以下になっていると考えられる。クレアチニンが5〜7mg/dlあたりになると透析療法の導入を検討するという流れになる。慢性に進行した場合はクレアチニンクリアランスが10ml/minを切るまで通常の生活を送る上で自覚症状が乏しい場合も多い。人工透析はクレアチニンクリアランスが10ml/min台(非透析時も含めた時間平均値)の血液浄化能力しかないため、かなりの時間的制約があるにも関わらず活動、食事などに関しては慢性腎不全と同様に制限を加えなければならない治療法である。
そのため、透析導入をできるだけ遅らせる治療がなされている。それが降圧薬による血圧コントロールや食事療法である。旧厚生省研究班の透析導入基準(案)によれば、臨床症状、腎機能(検査値)、日常生活障害度、年齢によって腎機能障害のスコア化を行い、60点以上となったら透析導入を行う、と定めている。
ただし、基礎疾患が糖尿病である場合は60点に達していなくても透析導入に踏み切る場合がある。透析患者の予後は動脈硬化による心疾患が多いため、糖尿病がある場合は早期導入した方が動脈硬化の進行を食い止められる可能性が示唆されているが、まだ結論は得られていない。
透析導入の場合は血液浄化療法の選択として次節の分類にあげられるものが知られている。特に有名なのが腹膜透析と血液透析である。近年の考え方ではPD firstという考え方が主流であり、患者の生活環境が許すのならまずは腹膜透析を行い(残腎機能が保てているなら)、4〜5年したら血液透析に移行するのが最も良いとされている。あくまで残存腎機能が保てている事が前提であるため、血液透析回避目的で腹膜透析を継続する事は避けるべきである。また、PD lastという考え方もあり、こちらは血液透析に耐えられない終末期医療において、腹膜透析を利用した最小限の腎機能代償を行い、生活レベルの改善を図るものである。なお、急性腎不全は病態が全く異なるため、上述とは全く異なる。
人工透析とは、腎臓がいままで行ってているさまざまな働きを外部の装置によって手助けしてもらうということである。よって、人工透析を受けなければ、生命維持を放棄したことになる。一旦腎臓機能が壊れると、生きていく為に人工透析をすることになる。
たんぱく質・塩分控え、エネルギ−を十分に補充するポイント。
1、 たんぱく質制限を守るには
たんぱく質をとると老廃物が出るため、これを排泄する腎臓に負担がかかります。腎臓の負担を最小限に抑えるには、良質なたんぱく質を適量とることが大切です。
@ 加工食品は避けます。
身体にとって良質なたんぱく質食品とは、魚・肉・卵・大豆製品・乳製品など。これらの加工食品である練り製品・ハム・ベ−コンや市販の調理済み食品・冷凍食品などは、塩分が多く好ましくない。
A 穀類のたんぱく質に注意
ご飯や麺類にもたんぱく質が含まれている。たんぱく質を減らす加工をしたご飯や麺類も市販されている。こうした治療特殊食品を利用すると、主食(ご飯・麺類)のたんぱく質を減らした分、たんぱく質の多い魚や肉類をより多くとれます。
B 肉や魚は、見た目でボリュ−ムアップ
肉は野菜を芯にして巻き、衣をつけて揚げると、少ない量でも見た目多くなり、満足感が増します。えびや貝は、殻ごと料理するのが量を多く見せるコツ。
肉・魚を野菜といっしょに串にさすのもおすすめです。
2、 上手にエネルギ−アップ
エネルギ−が不足すると、摂取したたんぱく質を有効に利用できません。腎臓病の人は、指示されたエネルギ−量を上手にとりたいもの。ただし、肥満している場合は、エネルギ−(カロリ−)を減らすこともある。
@ 甘いものにはたんぱく質
甘いものには、意外とたんぱく質が多いもの。エネルギ−をとろうとして食べると、思わぬ落とし穴に。例えば、大福ひとつには卵半分と同程度のたんぱく質が含まれる。アイスクリ−ム・ショ−トケ−キもたんぱく質が多い食品。
市販の菓子でたんぱく質の少ないものは、飴・炭酸飲料・シャ−ベット・アップルパイ・甘いスナックなど。砂糖を紅茶・コ−ヒ−、薬を飲む水などに入れても、カロリ−がとれます。
A 頼みの綱は油類
油は少量で高カロリ−。てんぷらやフライなど、毎日1回揚げ物すると、楽にエネルギ−がとれます。サラダならマヨネ−ズ(たんぱく質がほとんどなし)を。パンにはマ−ガリンやバタ−をたっぷりと。コ−ヒ−には、生クリ−ム(たんぱく質はほとんどなし)がおすすめです。チャ−ハンやかた焼きそばなど、主食に油を使うものも効果的。
油の種類はお好みですが、MCTオイルは消化がよく、血中脂質を増やしにくい性質があります。
この油を使った低たんぱく質の菓子類も発売されている。
B「はるさめ」は使いよう
スパゲッティやマカロニはたんぱく質がありますが、「はるさめ」はでんぷん食品。たんぱく質はありません。サラダに揚げて付け合せるにと、上手に利用したい食品。
3、 カリウム制限について
カリウムは腎臓から排出されるため、病状によっては制限される場合がある。
@ カリウムは野菜と果物だけ?
カリウムは生物にとって重要な電解質。よく制限される野菜・果物のほかに、肉・魚・卵・大豆製品にも含まれます。たんぱく質制限のため、これらの食品を制限すれば、それだけでカリウムの摂取も少なくなります。
A ゆでこぼす以外の方法は?
カリウムは水に溶ける性質があるため、野菜類をゆでこぼす方法が勧められます。実際には、キャベツの千切りを流水にさらしたり、大根おろしの汁を切るだけで、カリウムは減少。皮をむいたり、種をとったりするのも良い方法です。
B カリウムが多い野菜・果物は?
かぼちゃ・トマトはカリウムが多いので、注意。
バナナ・キウイフル−ツ・メロンなども、カリウムが多く、反対にパイナップル・みかん・りんごなどは少なめ。果物も、缶詰ならカリウムが少なめなので安心です。イモ類はカリウムが多いため、ゆでこぼして使います。
C 海藻類も少しは食べられます。
海藻はカリウムが多いとされていますが、通常食べる量なら、それほど気にする必要はありません。
焼き海苔や酢の物のわかめ程度なら、普通に食べられます。
4、 塩分を控えめに、おいしく
塩分は腎臓から排出されるため、とりすぎは腎臓に負担をかけます。
塩分を控えても、工夫次第で美味しい食事が楽しめます。
@ 香辛料・香味野菜を上手に利用
香辛料(洋辛子・唐辛子・こしょう・ロ−リエ・わさび・山椒)や香味野菜(しょうが・にんにく・ねぎ・大根おろし・しその葉・木の芽・パセリ)を料理に上手に利用すると、薄味でもおいしく食べられます。
A 焦げ目や温度は?
焦げ目をつけた焼き魚を焼きたてのアツアツで食べると・・・・、塩味はいらないおいしさ。焦げ目や温度も、料理を美味しくしてくれます。
B 新鮮な材料を美味しいだしで
料理には新鮮な材料を使うのが、塩分控えめコツ。加工食品や干物には、塩分が多く含まれている。また、だしのうま味をきかせて料理すると、薄味でも美味しく食べられる。
※ 腎臓病をすでに患っている人の食事のレシピですが、健常者も同じような食事を行っていれば、将来「腎臓病」が起こりにくい体質となるでしょう。
腎臓病における血液検査のチェック
尿素窒素=8.0〜20
クレアチニン=男 1.0以下 女 0.7以下
尿酸=2.1〜7.0
カリウム=3.5〜5.0
いつも伝えているように、臓器・器官・細胞が1度壊れると(覆水盆に帰らず)と、修理(治療)しても、完全に元の臓器・器官・細胞(生まれたときのような)にはならない。しかし、それら臓器・器官・細胞を進行させて重症化させないことはできる。それが「予防」である。血液検査やその他の検査をチェックし、数値が基準値より、多いまたは、やや多目の場合や危険数値の部分を修正する努力を試みる。
前回配信しました「肝臓」とともに「腎臓」は、昔から「肝腎」肝心要と言われています。我々の身体は、どの臓器・器官・細胞をとっても血液やリンパによって、つながっており、1つだけが悪いと言う問題ではありません。
1つが悪ければ、やがてすべての臓器・器官・細胞に波及する。
特に「動脈硬化」血液の病の場合は、全身を検査することが大切。
※やっとかめニュ−スの「動脈硬化−危険信号を見逃すな」を参考に
そのような展開になる前に、予防・未病の対策が不可欠となる。
それが今回配信している病気と食事療法です。
実行するかどうかは、自身の問題です。将来苦しむのも自身であり、健康を維持して日々を楽しく送るのも自身です。
楽しいことも、苦しいことも、誰も代わってくれないことを筆者自身が体験しました。
商品アリシル(アリシン)ショップ
やっとかめマ−ケット
http://yatokame.shop-pro.jp
腎臓病
腎臓は老廃物を排出し、必要な物質を再吸収するなど、身体をいつもよい状態に保つ働きをしている。こんな大切な働きをする腎臓ですが、腎臓病に目立った症状はありません。
身体がだるい、疲れやすい、頭痛、動悸、ちょっとしたむくみといった何気ない症状が、腎臓低下のシグナルです。
症状が無くても、いったん弱った腎臓を放っておくと、さらに機能が低下するので、きちんとした治療が必要となる。
腎臓病と治療
1、 腎臓の働きは?
腎臓は、背中側の腰のあたりにある、左右一対のそら豆形の臓器。身体の老廃物を排出し、必要な物質を再吸収して、身体をいつもよい状態に保つ働きをしている。血圧を調整し、血液を作るのに必要な物質を分泌するのも腎臓の役目。腎機能は下のように分類され、食事の摂り方や生活の仕方が決められます。
@ ほぼ正常 Ccr91以上
A 軽度低下 Ccr90〜61
B 中等度低下 Ccr60〜31
C 腎不全 Ccr30〜11
D 末期腎不全 Ccr10以下
2、 弱っている腎臓を保護
腎臓病には多くの種類がありますが、大きく分けると次のようになる。
@ 腎炎(糸球体腎炎・IgA腎症・膜性腎炎など)
病態−たんぱく尿・尿潜血(尿にごくわずかな血がまじる)・高血圧・むくみ
A ネフロ−ゼ症候群
病態−高度の持続性たんぱく尿・低たんぱく血症(栄養状態が悪いこと)・むくみ・高血圧
B 腎不全
病態−体液異常(尿素窒素・カリウム・リンが異常に増加)・全身浮腫・高度の低たんぱく血症・高血圧
この中で、もっとも多いのが糸球体腎炎。また、最近では、糖尿病から腎不全になる人が増えています。
治療は腎臓病の状態や時期によって多少異なりますが、共通しているのは弱っている腎臓を保護すること。腎機能がさらに悪くならないように休ませます。
A、安静・保温・適度な運動と休養
B、食事療法
C、薬物療法
※慢性腎不全と透析導入
腎臓には糸球体濾過、尿細管の再吸収といった尿の生成、老廃物の排出、免疫、内分泌、代謝といった機能がある。免疫は細胞性免疫への関与が示唆されており、腎不全の患者では細胞性免疫の低下が認められる。また内分泌は傍糸球体装置によるレニンの分泌やエリスロポエチンの分泌、ビタミンDの活性化、キニン、カリクレイン、プロスタグランディンの分泌などがある。
腎機能障害、慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)ではこれらの機能が障害されていく。腎機能を簡単に示す指標として、尿検査による蛋白尿、血尿といった所見や、クレアチニンクリアランスを用いられる。採血検査では、血中尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)値がある。クレアチニンは骨格筋由来の代謝産物であり、体格や運動量の影響を受ける。尿素窒素は蛋白質の代謝産物であり、感染症、ステロイド、消化管出血や食事内容などに影響を受けるため、両者を見ながら腎機能を考えていく必要がある。
一般にクレアチニンは2mg/dl以上になるとネフロンの数は正常の半分以下になっていると考えられる。クレアチニンが5〜7mg/dlあたりになると透析療法の導入を検討するという流れになる。慢性に進行した場合はクレアチニンクリアランスが10ml/minを切るまで通常の生活を送る上で自覚症状が乏しい場合も多い。人工透析はクレアチニンクリアランスが10ml/min台(非透析時も含めた時間平均値)の血液浄化能力しかないため、かなりの時間的制約があるにも関わらず活動、食事などに関しては慢性腎不全と同様に制限を加えなければならない治療法である。
そのため、透析導入をできるだけ遅らせる治療がなされている。それが降圧薬による血圧コントロールや食事療法である。旧厚生省研究班の透析導入基準(案)によれば、臨床症状、腎機能(検査値)、日常生活障害度、年齢によって腎機能障害のスコア化を行い、60点以上となったら透析導入を行う、と定めている。
ただし、基礎疾患が糖尿病である場合は60点に達していなくても透析導入に踏み切る場合がある。透析患者の予後は動脈硬化による心疾患が多いため、糖尿病がある場合は早期導入した方が動脈硬化の進行を食い止められる可能性が示唆されているが、まだ結論は得られていない。
透析導入の場合は血液浄化療法の選択として次節の分類にあげられるものが知られている。特に有名なのが腹膜透析と血液透析である。近年の考え方ではPD firstという考え方が主流であり、患者の生活環境が許すのならまずは腹膜透析を行い(残腎機能が保てているなら)、4〜5年したら血液透析に移行するのが最も良いとされている。あくまで残存腎機能が保てている事が前提であるため、血液透析回避目的で腹膜透析を継続する事は避けるべきである。また、PD lastという考え方もあり、こちらは血液透析に耐えられない終末期医療において、腹膜透析を利用した最小限の腎機能代償を行い、生活レベルの改善を図るものである。なお、急性腎不全は病態が全く異なるため、上述とは全く異なる。
人工透析とは、腎臓がいままで行ってているさまざまな働きを外部の装置によって手助けしてもらうということである。よって、人工透析を受けなければ、生命維持を放棄したことになる。一旦腎臓機能が壊れると、生きていく為に人工透析をすることになる。
たんぱく質・塩分控え、エネルギ−を十分に補充するポイント。
1、 たんぱく質制限を守るには
たんぱく質をとると老廃物が出るため、これを排泄する腎臓に負担がかかります。腎臓の負担を最小限に抑えるには、良質なたんぱく質を適量とることが大切です。
@ 加工食品は避けます。
身体にとって良質なたんぱく質食品とは、魚・肉・卵・大豆製品・乳製品など。これらの加工食品である練り製品・ハム・ベ−コンや市販の調理済み食品・冷凍食品などは、塩分が多く好ましくない。
A 穀類のたんぱく質に注意
ご飯や麺類にもたんぱく質が含まれている。たんぱく質を減らす加工をしたご飯や麺類も市販されている。こうした治療特殊食品を利用すると、主食(ご飯・麺類)のたんぱく質を減らした分、たんぱく質の多い魚や肉類をより多くとれます。
B 肉や魚は、見た目でボリュ−ムアップ
肉は野菜を芯にして巻き、衣をつけて揚げると、少ない量でも見た目多くなり、満足感が増します。えびや貝は、殻ごと料理するのが量を多く見せるコツ。
肉・魚を野菜といっしょに串にさすのもおすすめです。
2、 上手にエネルギ−アップ
エネルギ−が不足すると、摂取したたんぱく質を有効に利用できません。腎臓病の人は、指示されたエネルギ−量を上手にとりたいもの。ただし、肥満している場合は、エネルギ−(カロリ−)を減らすこともある。
@ 甘いものにはたんぱく質
甘いものには、意外とたんぱく質が多いもの。エネルギ−をとろうとして食べると、思わぬ落とし穴に。例えば、大福ひとつには卵半分と同程度のたんぱく質が含まれる。アイスクリ−ム・ショ−トケ−キもたんぱく質が多い食品。
市販の菓子でたんぱく質の少ないものは、飴・炭酸飲料・シャ−ベット・アップルパイ・甘いスナックなど。砂糖を紅茶・コ−ヒ−、薬を飲む水などに入れても、カロリ−がとれます。
A 頼みの綱は油類
油は少量で高カロリ−。てんぷらやフライなど、毎日1回揚げ物すると、楽にエネルギ−がとれます。サラダならマヨネ−ズ(たんぱく質がほとんどなし)を。パンにはマ−ガリンやバタ−をたっぷりと。コ−ヒ−には、生クリ−ム(たんぱく質はほとんどなし)がおすすめです。チャ−ハンやかた焼きそばなど、主食に油を使うものも効果的。
油の種類はお好みですが、MCTオイルは消化がよく、血中脂質を増やしにくい性質があります。
この油を使った低たんぱく質の菓子類も発売されている。
B「はるさめ」は使いよう
スパゲッティやマカロニはたんぱく質がありますが、「はるさめ」はでんぷん食品。たんぱく質はありません。サラダに揚げて付け合せるにと、上手に利用したい食品。
3、 カリウム制限について
カリウムは腎臓から排出されるため、病状によっては制限される場合がある。
@ カリウムは野菜と果物だけ?
カリウムは生物にとって重要な電解質。よく制限される野菜・果物のほかに、肉・魚・卵・大豆製品にも含まれます。たんぱく質制限のため、これらの食品を制限すれば、それだけでカリウムの摂取も少なくなります。
A ゆでこぼす以外の方法は?
カリウムは水に溶ける性質があるため、野菜類をゆでこぼす方法が勧められます。実際には、キャベツの千切りを流水にさらしたり、大根おろしの汁を切るだけで、カリウムは減少。皮をむいたり、種をとったりするのも良い方法です。
B カリウムが多い野菜・果物は?
かぼちゃ・トマトはカリウムが多いので、注意。
バナナ・キウイフル−ツ・メロンなども、カリウムが多く、反対にパイナップル・みかん・りんごなどは少なめ。果物も、缶詰ならカリウムが少なめなので安心です。イモ類はカリウムが多いため、ゆでこぼして使います。
C 海藻類も少しは食べられます。
海藻はカリウムが多いとされていますが、通常食べる量なら、それほど気にする必要はありません。
焼き海苔や酢の物のわかめ程度なら、普通に食べられます。
4、 塩分を控えめに、おいしく
塩分は腎臓から排出されるため、とりすぎは腎臓に負担をかけます。
塩分を控えても、工夫次第で美味しい食事が楽しめます。
@ 香辛料・香味野菜を上手に利用
香辛料(洋辛子・唐辛子・こしょう・ロ−リエ・わさび・山椒)や香味野菜(しょうが・にんにく・ねぎ・大根おろし・しその葉・木の芽・パセリ)を料理に上手に利用すると、薄味でもおいしく食べられます。
A 焦げ目や温度は?
焦げ目をつけた焼き魚を焼きたてのアツアツで食べると・・・・、塩味はいらないおいしさ。焦げ目や温度も、料理を美味しくしてくれます。
B 新鮮な材料を美味しいだしで
料理には新鮮な材料を使うのが、塩分控えめコツ。加工食品や干物には、塩分が多く含まれている。また、だしのうま味をきかせて料理すると、薄味でも美味しく食べられる。
※ 腎臓病をすでに患っている人の食事のレシピですが、健常者も同じような食事を行っていれば、将来「腎臓病」が起こりにくい体質となるでしょう。
腎臓病における血液検査のチェック
尿素窒素=8.0〜20
クレアチニン=男 1.0以下 女 0.7以下
尿酸=2.1〜7.0
カリウム=3.5〜5.0
いつも伝えているように、臓器・器官・細胞が1度壊れると(覆水盆に帰らず)と、修理(治療)しても、完全に元の臓器・器官・細胞(生まれたときのような)にはならない。しかし、それら臓器・器官・細胞を進行させて重症化させないことはできる。それが「予防」である。血液検査やその他の検査をチェックし、数値が基準値より、多いまたは、やや多目の場合や危険数値の部分を修正する努力を試みる。
前回配信しました「肝臓」とともに「腎臓」は、昔から「肝腎」肝心要と言われています。我々の身体は、どの臓器・器官・細胞をとっても血液やリンパによって、つながっており、1つだけが悪いと言う問題ではありません。
1つが悪ければ、やがてすべての臓器・器官・細胞に波及する。
特に「動脈硬化」血液の病の場合は、全身を検査することが大切。
※やっとかめニュ−スの「動脈硬化−危険信号を見逃すな」を参考に
そのような展開になる前に、予防・未病の対策が不可欠となる。
それが今回配信している病気と食事療法です。
実行するかどうかは、自身の問題です。将来苦しむのも自身であり、健康を維持して日々を楽しく送るのも自身です。
楽しいことも、苦しいことも、誰も代わってくれないことを筆者自身が体験しました。
商品アリシル(アリシン)ショップ
やっとかめマ−ケット
http://yatokame.shop-pro.jp
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