デザイナ−フ−ズ計画

デザイナ−フ−ズ計画とは、がんの予防に食品がどのような機能を果たすかについて科学的に解明するために1990年にアメリカ国立研究所(NCI)を中心に始まったプロジェクトです。
アメリカではこうした研究の成果から「1日5皿以上の野菜と果物をとろう」という「5ADAY」運動を官民が共同で進め、今では日本人よりも野菜の消費量が多くなりました。野菜の消費量が飛躍的に伸びた80年代から10年後の90年代に入るとアメリカ国民のガンの罹患率・死亡率が減少していってます。

下記はこのような食品を食べている人はガンの発生率が低いという疫学的調査の結果によって作成された食品リストです。
また、日本で研究され効果がわかってきたものが加えてあります。
ピラミッド型により、がん予防の食品の頂点に立った食品は、「にんにく」でした。

種類 食材・食品 効果・作用
　 　
ゆり科 にんにく、玉ねぎ、あさつき、にら、らっきよう イオウ化合物にがん予防効果
　 にんにくを加熱してできるアホエンにも予防効果
ナス科 トマト、なす、ピ−マン、じゃがいも がん細胞の増殖や成長を抑制するｱﾙｶﾛｲﾄﾞや
　 　 ｶﾛﾁﾉｲﾄﾞが多く含まれる
セリ科 にんじん、セロリ、せり、パセリ ｶﾛﾁﾉｲﾄﾞ、抗酸化作用の強いﾃﾝﾍﾟﾙなどが
　 多く含まれる
アブラナ科 キャベツ、ブロッコリ、カリフラワ−、芽キャベツ 辛味の成分のｲｿﾁｱナ−ﾄにがん予防
　 大根、かぶ、わさび 　
うり科 きゅうり、メロン、かぼちゃ ﾎﾟﾘﾌｪﾉ-ﾙなどの予防物質を含む
キク科 ごぼう、春菊 免疫機能を活性化させるｲﾇﾘﾝ、腸内で発ガン
　 物質を吸着するﾘｸﾞﾆﾝが含まれる
みかん科 オレンジ、レモン、グレ−プフル−ツ ﾃﾝﾍﾟﾙを多く含む食品。果汁より皮に多い
香辛料 ﾊﾞｼﾞﾙ、ﾀﾗｺﾞﾝ、ｵﾚｶﾞﾉ、ﾊｯｶ、しそ、ﾀｲﾑ ﾎﾟﾘﾌｪﾉ-ﾙやﾃﾝﾍﾟﾙなどを含む
　 ｾ-ｼﾞ、ﾛ-ｽﾞﾏﾘ-、しょうが 香辛料の上手な利用で減塩できる
お茶類 緑茶、紅茶、ウ−ロン茶、ココア 緑茶のｶﾃｷﾝ類、紅茶、ｳ-ﾛﾝ茶のﾃｱﾙﾗﾋﾞﾝ
　 　 ｺｺｱのﾎﾟﾘﾌｪﾉ-ﾙなどがん予防
雑穀類 玄米、全粒小麦、大麦、亜麻、大豆、ごま 大豆のｲｿﾌﾗﾎﾞﾝが乳がん予防。
豆粒種子 インゲン豆、オリ−ブ すでに乳がんになった人は、摂り過ぎは禁物
　 ごまのｾﾚﾝは活性酸素を無毒化
海藻類 ひじき、わかめ、こんぶ ｶﾛﾁﾉｲﾄﾞの一種、抗酸化力が強い
　 　 ﾌｺｷｻﾝﾁﾝが豊富
きのこ類 しいたけ、えのき、まいたけ 免疫力を高めるｸﾞﾙｶﾝが発ガン防止
発酵食品 納豆、味噌、しょうゆ 大豆のｲｿﾌﾗﾎﾞﾝやｻﾎﾟﾆﾝなどの抗酸化作用は
　 　 発酵や熟成すると効果大。
その他 ﾌﾞﾙ-ﾍﾞﾘ-、ｷｭｳｲﾌﾙ-ﾂ、ﾌﾟﾙ-ﾝ ﾎﾟﾘﾌｪﾉ-ﾙ類や、抗酸化力を高めるﾋﾞﾀﾐﾝ類
　 ﾊﾟﾊﾟｲｱ、さつまいも、ｱﾎﾞｶﾄﾞ が豊富に含まれる
　 　 　

※ ピラミッド型とは、私たちが普段食している食材の中で、がんを予防する働きのある食品を効果のある順にピラミット型に表にしたものです。
1位−にんにく、キャベツ
2位−大豆、かんそう、しょうが、セリ科(んじん、セロリ)
3位−玉ねぎ、玄米、お茶、ゴマ、ナス科(とまと、ナス)ピ−マン、かんきつ類’(レモン、オレンジ)アブラナ科(ブロッコリ−、カリフラワ−)
4位−メロン、バジル、きゅうり、あさつき、大麦、ブルベリ−、クランベリ−、じゃがいも

※ アメリカ国立がん研究所は、食品のがん予防・治療のトップは「にんにく」であると発表。その「にんにく」(核心)から生成される匂いの成分「アリシン」がにんにくをトップに押し上げている主成分となります。

※ 国民の2人に1人は、がんを患う時代になりました。がん発症を低くするには、日ごろの生活習慣・食生活に関与しています。「転ばぬ先の杖」「石橋を叩いて渡る」ということわざがあるように、予防は大切な時代に入りました。「覆水盆に帰らず」患ってからは、予防のときよりも治療は10倍〜以上のパワ−が必要となる。


がんになる確率を低くするように上記を参考にしてください。

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