2018年08月31日
アメダスの感想G
前回に引き続き、岐阜県飛騨地方のアメダスについて。
気温、積雪量、降水量などは、観測地点が比較的近くにあっても、標高が違えば随分違うことがあります。
例えば、アメダス運用以前、気象庁の委託観測所である区内観測所があった平湯。現在アメダスはなく、直線でわずか9q足らず北北西、同じ奥飛騨温泉郷地域の栃尾(正確には今見)に気温計測のアメダスがあります。平湯の気象観測を補完できそうですが、気温や積雪は随分違います。地形の影響も大きいですが、一番は標高差。栃尾アメダス標高765mに対し、平湯は1200m超え。
なお、平湯と栃尾には、岐阜県が冬期のみ気温や積雪等を計測している観測所があり(雨量は年間を通して計測)、栃尾で20p程度の積雪でも、平湯では1m超えの積雪なんてこともよくあること。
気温と降水量両方計測のアメダスとしては、平湯付近では栃尾の他、高山、神岡、奈川、松本、開田高原など。積雪となると、近い栃尾や奈川のアメダスでは計測していません。
平湯は、奥飛騨温泉郷最大の温泉地。上高地、乗鞍、新穂高方面の基地にもなっており、年間を通して多くの観光客が訪問。また、松本と高山・富山方面との通過地点として主要国道も通り、将来、中部縦貫自動車道が全通した時には、今以上に交通の要所となります。
松本と高山の中間地点で、人や車が多く行き来する平湯にこそ、気温や積雪等を計測するアメダスがあれば、多くの人が手軽にアメダスをHPで閲覧でき、いいと思った次第。(他県の方は、岐阜県のHPで積雪情報を見られることはあまり知らないと思います。アメダスなら認知度抜群、全国の方が簡単に気温や積雪情報を見ることができます。)
なお、先述のとおり、平湯には岐阜県設置の観測所があり、雨量については岐阜県土砂災害警戒情報ポータルや国交省川の防災情報で年中、積雪や気温等については岐阜県雪情報で冬期のみ、HPで閲覧可。平湯地区の道路状況は、岐阜県・道の情報(道路凍結・積雪情報)や高山国道事務所道路状況ライブカメラでどうぞ。
タグ:アメダス
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