過去問をやっておけば何とかなる学内の試験とは違い、こういった全国規模の試験ではこれまでやってきたことが正しかったかどうか、そして国試合格の可能性をかなり正確に知ることが出来ます。
近年の薬剤師国家試験は得点率65%できっちり合否を出すのではなく相対基準でだいたい毎年70%程度になるように合否が出ます。
したがって全国模試の順位が上位からどの程度かが重要になってきます。
参考までに現在の順位から、このまま試験本番まで推移した場合どうなる可能性が高いかをお伝えします。
上位3分の1までの人
これまでの勉強の仕方でちゃんと実力が着いていますのでこのまま本番までペースを落とさず続けていけば余程のことが無い限り合格出来ます。
たまに成績上位にも関わらず不安で仕方がないと相談に来る方がいますが、そういう人はもっと自分のやっていることを信じていきましょう。
問題がどれだけ難しくなろうと相対基準なので心配いりません。
むしろ
「自分が解けない問題を他の人が解けるわけが無い」
「もし自分が落ちるんだったら今年の合格率50%切っちゃうよ?」
「新卒薬剤師の人数足りなくなるけど大丈夫?」
くらいの強い気持ちで良いと思います。
上位3分の1から半分までの人
国試の合格率は70%前後ですが、それは当日の受験者数に対しての数字なので卒試に落ちてしまったり既卒生で諦めて受験しなかった人は母数に含まれてません。
従ってこの位の成績の人は落ちる人がちらほら出てきます。
現役生ならこれからの伸び率が大きい傾向がありますが既卒生の場合は心配です。
暗記に頼らず基本事項の理解を大事にして得点率の底上げをして下さい。
上位半分から3分の2までの人
基本事項をしっかり理解していないのに過去問や予備校から配られた問題演習をひたすらやってる人がこの辺りの成績に該当することが多いです。
このままだと現役生は卒試は何とか通っても国試に通るのは半々くらい、既卒生は今年も落ちる可能性がかなり高いというのが現実です。
本当に合格したいのであれば、このまま一か八かで突っ走るよりもこれまでやってきた勉強の仕方を変えることをおすすめします。
上位3分の2以下の人
基本事項が全く理解出来ていないか、もしくは参考書を見れば分かるけど試験で全然思い出せない状態でしょう。
今やっていることを変えない限り国試はほぼ絶望的で卒試もかなり厳しくなってきます。
以上簡単にお伝えしましたがどうだったでしょうか?
もちろん受験生によって個人差はあるので一概には言えませんが毎年見る限り大多数はこれに当てはまると思います。
それ程全国模試での位置というのは国試合格の可能性を正確に教えてくれます。
中には耳を塞ぎたくなった人もいると思いますが大事なのは現実から目を背けずちゃんと受け入れた上でこれから対策を打っていくことです。そうしないと取り返しのつかない事になってしまいます。
薬剤師国家試験は毎年3000人〜4000人不合格者が出ています。
その中には何年も浪人したあげく結局薬剤師になれず別の道に進む人もたくさんいるのです。
せっかくの人生を棒に振らないためにも模試の結果をちゃんと受け止め対策を取りましょう。
周りも必死に勉強している中で追い抜き順位をあげるのは自分1人では本当に難しい事です。
しかし本番まで時間はまだあるので正しい勉強の仕方に変えれば逆転合格するチャンスは残っています。
当塾でも毎年ここから一気に成績を上げて合格してる生徒さんがいますので悩むよりはまずご相談下さい。
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