2017年01月07日
地竜の鉤爪
カビ臭い博物館の奥深く、薄暗い資料室の中で、一人の老学者が座っている。老学者の前には厳重に封印された箱が一つ。先代の館長から「開けてはならない」と厳しく言いつけられていた品だ。
何でもその中には人の生き血を吸う化石が入っているらしい。馬鹿な話だ。狭くて時代遅れにも程がある。本に囲まれた学問の世界で暮らしているから、そんな迷信を信じるのだ。
箱を開ける。埃が舞い上がる。中には奇妙な形の石が一つ。柄が付いているところを見ると儀礼用の装備だろうか……もしくは武器のようにも見える。興味を引く形だ。これはもっと良く研究せねば。
にしても、こんなモノを怖がっているなんてなんて愚かな者達だろうか。クックック……老学者は化石の先端で左目をエグりながら笑った。
何でもその中には人の生き血を吸う化石が入っているらしい。馬鹿な話だ。狭くて時代遅れにも程がある。本に囲まれた学問の世界で暮らしているから、そんな迷信を信じるのだ。
箱を開ける。埃が舞い上がる。中には奇妙な形の石が一つ。柄が付いているところを見ると儀礼用の装備だろうか……もしくは武器のようにも見える。興味を引く形だ。これはもっと良く研究せねば。
にしても、こんなモノを怖がっているなんてなんて愚かな者達だろうか。クックック……老学者は化石の先端で左目をエグりながら笑った。
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