2020年02月29日
世界一周の旅:北米編 @【アメリカ】もっと早く来るべきだった、ニューヨーク!
A voyage round the world : North America Edition @ I should have visited New York earlier!【July 2011】
まだ去りたくないという強い思いを抱えたイギリスに後ろ髪をひかれながらも、7月半ば、ついに私は大西洋を渡った。
そしてその先で私を待っていたのは −−− 憧れのニューヨーク!
世界一の大都市に足跡の第一歩を印すのは、さすがに緊張したし興奮もした。
今まで世界のいろんな場所を旅してきたが、これほどナーバスになったことはなかった。何か大きなうねりの中に身を投じようとしているような感覚があった。
映画やテレビドラマの中で散々見てきた風景が目の前にある。街全体が巨大な映画のセットのようで、どこへ行っても見覚えのある景色に行き当たる。
初めてのニューヨーク、人がいっぱいで活気のあるエキサイティングな街を、実質2日しかなかったけれど、思いきり歩き回った。
JFK空港からマンハッタンのホテルへ向かうエアポートバスの中では、いきなりカウンターパンチをくらった。
黒人ドライバーの話す英語が聞き取れなくて何度も聞き返したら「この子、英語があまり得意じゃないみたいだ」と車掌さんと話すのを耳にしてしまったのだ。(皮肉にもこれは聞き取れた…)
小さいからナメられないようにと眉間に皺を寄せ、背筋を伸ばして堂々と見えるように頑張っていたのだが、マンハッタンに乗り込む前にいきなり自信を失くし、リングに倒れて立ち上がれないボクサーのような心境だった。
挫けるな、自分!まだアメリカに入ったばかりだ、先は長い。
セントラル・ステーションからタクシーに乗り、ホテルに着いて通された8階の部屋は眺望抜群だったがエアコンが壊れていた。そして7月のニューヨークは死にそうなほどに暑い…。
結局ガーガーとうるさいエアコンは一応使えるが窓の向こうは隣りのビルの壁、という地下のように暗い3階の部屋へ移らされた。
料金は当然下がるはずだが、しょっぱなの車中で英語に対する自信を完膚無きまでに挫かれていたことと暑さでクラクラしていたこともあり、値引交渉する力は残念ながら残っていなかった…。
この先北米では至る所で抗議したい出来事にぶつかるが、英語力のないせいで諍いを避ける、遠慮がちな典型的日本人に成り下がってしまった。
英語で自分の意見を言えること、抗議すべきことには敢然と立ち向かうことの必要性を痛切に感じた北米の旅だった。
悲しいことにお金に羽根が生えはじめると、あっという間に私の元から多くのお札たちが飛び去って行った。
その夜のミュージカル「マンマ・ミーア!」でブロードウェイのショービジネスを体感。
ネオンの間に掲げられた数々のショーの看板を見上げてニューヨークにいることを実感した。お金がかかるのもまた都会の必要条件なのだった…。
翌日はこれ以上お金に羽根が生えないように、ひたすら歩いて街を堪能することに。
幸いホテルはブロードウェイのすぐ隣りという好立地だったので、まずお一人様でも肩身の狭くない心地よいカフェでブランチを取ってからマンハッタンを北上し、数えきれないほどの映画のロケが行われたセントラル・パークへ。
『ニューヨークの恋人』でヒュー・ジャックマンが警官の馬を借りてひた走る姿を思い浮かべて歩きながら、橋を渡る時には『オータム・イン・ニューヨーク』のウィノナ・ライダーとリチャード・ギアを思い出し、噴水の前では『セックス・アンド・ザ・シティ』のゴージャスウーマン4人組の生き方に思いを馳せた。
この公園の池と緑越しに見える建築群はあまりにもテレビで見慣れた風景。
その後メトロポリタン美術館、『ハリー・ポッター最終章』のプレミア会場がセッティングされたカーネギー・ホールを横目にワーナー・プラザから初めてのニューヨーク地下鉄を体験して移動。
総合芸術施設リンカーン・センター。このAliceTully Hallが、映画『ニューイヤーズ・イブ』の中ではMorgan StanleyのLobbyとして使われた。私が行った時はちょうど『ハリー・ポッターと死の秘宝』のオープニング・イベントの準備中だった。
『デイ・アフター・トゥモロー』で氷に覆われた市立図書館、エンパイア・ステートビルの遠景、セント・パトリック教会などを眺めながら、土日の渋谷以上の混雑を見せる観光シーズン真っ只中のタイムズ・スクエアへ。
常に大混雑のタイムズ・スクエア。映画『ニューイヤーズ・イブ』では、ここで行われた年越しカウントダウン・イベント中に撮影を敢行したことが話題に。大晦日のニューヨークを舞台に、絆を取り戻そうと奔走する人々の再生と希望の物語が展開するこの映画では、様々なニューヨークの表情が楽しめる。
サンダルを履いた素足の指が擦りむけるくらいヘトヘトに疲れて、それでも初めてのニューヨークに満足してホテルへ戻ったのだった。
治安を心配してホテルを選んだのだが、これだけ日中外を歩き回ってほとんど部屋にはいなかったなら、安いホステルでも良かったかなと少し後悔。
タクシーの運転手さんが、一昔前のニューヨークと違って街も地下鉄も今はすごく安全なことが誇りなんだ、と言っていたように最低限自分が気を付けていればとても安全な街だと感じた。
予想以上にエキサイティングで明るい活気に満ちていて、日々、いや今この瞬間も古いものを捨て去り新しいものを引き寄せている、まるで活動的で魅力的な友人のような街、ニューヨーク。
★『北米編A港湾都市ハリファックスから、カナダで最も有名な灯台へ行く』へつづく…
まだ去りたくないという強い思いを抱えたイギリスに後ろ髪をひかれながらも、7月半ば、ついに私は大西洋を渡った。
そしてその先で私を待っていたのは −−− 憧れのニューヨーク!
世界一の大都市に足跡の第一歩を印すのは、さすがに緊張したし興奮もした。
今まで世界のいろんな場所を旅してきたが、これほどナーバスになったことはなかった。何か大きなうねりの中に身を投じようとしているような感覚があった。
映画やテレビドラマの中で散々見てきた風景が目の前にある。街全体が巨大な映画のセットのようで、どこへ行っても見覚えのある景色に行き当たる。
初めてのニューヨーク、人がいっぱいで活気のあるエキサイティングな街を、実質2日しかなかったけれど、思いきり歩き回った。
JFK空港からマンハッタンのホテルへ向かうエアポートバスの中では、いきなりカウンターパンチをくらった。
黒人ドライバーの話す英語が聞き取れなくて何度も聞き返したら「この子、英語があまり得意じゃないみたいだ」と車掌さんと話すのを耳にしてしまったのだ。(皮肉にもこれは聞き取れた…)
小さいからナメられないようにと眉間に皺を寄せ、背筋を伸ばして堂々と見えるように頑張っていたのだが、マンハッタンに乗り込む前にいきなり自信を失くし、リングに倒れて立ち上がれないボクサーのような心境だった。
挫けるな、自分!まだアメリカに入ったばかりだ、先は長い。
セントラル・ステーションからタクシーに乗り、ホテルに着いて通された8階の部屋は眺望抜群だったがエアコンが壊れていた。そして7月のニューヨークは死にそうなほどに暑い…。
結局ガーガーとうるさいエアコンは一応使えるが窓の向こうは隣りのビルの壁、という地下のように暗い3階の部屋へ移らされた。
料金は当然下がるはずだが、しょっぱなの車中で英語に対する自信を完膚無きまでに挫かれていたことと暑さでクラクラしていたこともあり、値引交渉する力は残念ながら残っていなかった…。
この先北米では至る所で抗議したい出来事にぶつかるが、英語力のないせいで諍いを避ける、遠慮がちな典型的日本人に成り下がってしまった。
英語で自分の意見を言えること、抗議すべきことには敢然と立ち向かうことの必要性を痛切に感じた北米の旅だった。
さて、ニューヨークで何しよう、と考えるとまず思い浮かぶのが『めぐり逢い』のエンパイア・ステートビルから眺める夜景。でもこれは一人では寂しすぎるから却下。 『ティファニーで朝食を』の5番街でショッピング。これはお洒落な服もお金もないから問題外。 『ワールド・トレード・センター』のポイント・ゼロに近付くのは今の私には感情的に荷が重すぎた。 |
ああ、ニューヨークといえば『ギャング・オブ・ニューヨーク』の自由の女神があるじゃないか!ということで、自力旅なのに初めてのニューヨークということもあり、リバティ・アイランド及び国連本部など見所を廻る日本語の一日ツアーに参加してみた。 『ニューイヤーズ・イブ』の空撮でも登場する自由の女神は確かに巨大だった…。 |
悲しいことにお金に羽根が生えはじめると、あっという間に私の元から多くのお札たちが飛び去って行った。
その夜のミュージカル「マンマ・ミーア!」でブロードウェイのショービジネスを体感。
ネオンの間に掲げられた数々のショーの看板を見上げてニューヨークにいることを実感した。お金がかかるのもまた都会の必要条件なのだった…。
翌日はこれ以上お金に羽根が生えないように、ひたすら歩いて街を堪能することに。
幸いホテルはブロードウェイのすぐ隣りという好立地だったので、まずお一人様でも肩身の狭くない心地よいカフェでブランチを取ってからマンハッタンを北上し、数えきれないほどの映画のロケが行われたセントラル・パークへ。
『ニューヨークの恋人』でヒュー・ジャックマンが警官の馬を借りてひた走る姿を思い浮かべて歩きながら、橋を渡る時には『オータム・イン・ニューヨーク』のウィノナ・ライダーとリチャード・ギアを思い出し、噴水の前では『セックス・アンド・ザ・シティ』のゴージャスウーマン4人組の生き方に思いを馳せた。
この公園の池と緑越しに見える建築群はあまりにもテレビで見慣れた風景。
その後メトロポリタン美術館、『ハリー・ポッター最終章』のプレミア会場がセッティングされたカーネギー・ホールを横目にワーナー・プラザから初めてのニューヨーク地下鉄を体験して移動。
総合芸術施設リンカーン・センター。このAliceTully Hallが、映画『ニューイヤーズ・イブ』の中ではMorgan StanleyのLobbyとして使われた。私が行った時はちょうど『ハリー・ポッターと死の秘宝』のオープニング・イベントの準備中だった。
『デイ・アフター・トゥモロー』で氷に覆われた市立図書館、エンパイア・ステートビルの遠景、セント・パトリック教会などを眺めながら、土日の渋谷以上の混雑を見せる観光シーズン真っ只中のタイムズ・スクエアへ。
常に大混雑のタイムズ・スクエア。映画『ニューイヤーズ・イブ』では、ここで行われた年越しカウントダウン・イベント中に撮影を敢行したことが話題に。大晦日のニューヨークを舞台に、絆を取り戻そうと奔走する人々の再生と希望の物語が展開するこの映画では、様々なニューヨークの表情が楽しめる。
サンダルを履いた素足の指が擦りむけるくらいヘトヘトに疲れて、それでも初めてのニューヨークに満足してホテルへ戻ったのだった。
治安を心配してホテルを選んだのだが、これだけ日中外を歩き回ってほとんど部屋にはいなかったなら、安いホステルでも良かったかなと少し後悔。
タクシーの運転手さんが、一昔前のニューヨークと違って街も地下鉄も今はすごく安全なことが誇りなんだ、と言っていたように最低限自分が気を付けていればとても安全な街だと感じた。
予想以上にエキサイティングで明るい活気に満ちていて、日々、いや今この瞬間も古いものを捨て去り新しいものを引き寄せている、まるで活動的で魅力的な友人のような街、ニューヨーク。
なんで今まで来なかったんだろう。 20代の頃に訪れていたら人生変わっていたかもしれない。 そんなことを思わせるニューヨークの街だった。 左:5番街、ロックフェラーセンターの近くに位置し、数々の映画に登場するセント・パトリック教会 |
★『北米編A港湾都市ハリファックスから、カナダで最も有名な灯台へ行く』へつづく…
タグ:ニューヨーク
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2002年にデトロイトとロスに行ったのが初USA体験です。その頃はまだ旅慣れていなかったので、英語が通じないのは当然だと思ったのですが、この時はすでに欧米を周った後で自信がついていただけに、ショックだったのです…。めったに海外旅行をしない人にとっては、日本で学んだ英語の使えなさに落ち込むのは当然ですよ〜。
私の英語もロンドンで木っ端微塵になりました(笑)
そもそもがIzumiさんの足下にも及ばない語学力ですが…