2020年04月04日
ニューヨーク in 『セレンディピティ』
★運命の恋を信じる人には絶対に見てほしい、ロマンティック度100%のラブストーリー★
【Story】クリスマス前のニューヨーク。デパートで出会ったジョナサン(ジョン・キューザック)とサラ(ケイト・ベッキンセール)はお互い惹かれ合い楽しい数時間を過ごすが、運命のいたずらによりすれ違いのまま別れる。「運命ならまた会える」と言ったサラを忘れられずにいたジョナサンだが、数年後、結婚を目前にサラへの想いを捨てきれず彼女を探すことを決意。一方サンフランシスコで暮らすサラも同じく結婚を前にジョナサンを探そうとしていた。数々の小さなすれ違いを経て諦めかけた二人だったが…。
2人が出会ったデパート、ブルーミングデールズ。アッパー・イーストのリッチなエリアにあり、バーニーズの近く。
出会った日に数時間を共に過ごしただけにもかかわらず、セレンディピティ(偶然に大発見をする幸運)というロマンティックな運命を信じ続ける男女が再会するまでを描くこの映画には、随所にニューヨークのきらめきスポットが登場する。
二人の出会いはニューヨークの高級デパート、ブルーミングデールズ。クリスマスセールでごった返すデパートで同じ手袋を同時に掴んだ二人。一目でサラに恋したジョナサンは最後のひとつであるその手袋をサラに譲る条件としてお茶に誘う。
「ここで別れたらもう会えない」その気持ちが「お茶に誘う」という行為に走らせる。そこまでの行動を起こさせるほどインパクトのある出会いをしたことがない私…。ここで行動に出られるか、それとも「そんな大胆なことできない…」と引き下がるかで、まず運命が別れるのだろうが、本当に運命なら口が勝手に動くのかも?
「セレンディピティ」という名のカフェで親しくなった二人だったが、サラは名前や連絡先を教えないままタクシーで去る。しかし、買った手袋を忘れたことに気付いたサラが店に戻るとブルーミングデールズの袋とともに置き忘れられたジョナサンのマフラーを見つける。そこへマフラーを取りに戻ったジョナサンが現れ、運命を信じ始めたサラはジョナサンとセントラルパークにあるスケートリンクへ。
これだけお互いに「偶然」が働いたら、誰だって運命を信じたくなるよねー。現実にこんなことが起こったら、間違いなく私は天使の存在を確信します!
雪の舞う中二人で楽しい時間を過ごした後、ジョナサンは5ドル札に、サラは持っていた本に電話番号を書き古本屋へ売る。それが相手の元に戻ったら運命は動き出すだろうとサラが言ったからだ。納得しないジョナサンに、サラはある提案をする。
ウォルドルフ・アストリア・ホテルの別々のエレベーターに乗って、思いついた階のボタンを押す。そこで逢えたら運命だと。偶然にも同じ階を押した二人だったが運命の横やりで到着が遅れたジョナサン。諦めたサラは、ジョナサンが着く一瞬前に別のエレベーターで去ったのだった。
お金もモノも世の中を巡り巡って、本来の持ち主へと戻る。だからきっといつか5ドル札がサラの手に、古本がジョナサンの手に渡る。それが起こったら、こんな些細なことにも天の采配が働いているのかと、世の中は本当によくできている、と納得してしまう。「偶然」同じ階を押す二人に働いた直感も、天使が囁いたのに違いない。
そして会えないまま月日は流れ、別の女性との結婚を控えたジョナサンの耳にやたらとサラという名が飛び込んで来る。これは「サラを諦めるな」という天からのサインだと感じたジョナサン。偶然にもブルーミングデールズの袋をみつけたジョナサンはあの片方の手袋の中にサラのクレジットカード番号が入ったレシートを発見し、それを頼りに彼女の連絡先を本気で探し始める。
2人の運命が交差するウォルドルフ・アストリア・ホテルの、運命に試されたエレベーター・ホール。由緒ある最高級ホテルで、多くの著名人が泊まった。『メイド・イン・マンハッタン』でジェニファー・ロペスがメイドとして働いているホテルもここ。
一方サンフランシスコで暮らすサラもまた恋人との結婚を前に、ジョナサンを思い出させるような出来事が頻発し運命を諦めきれずに彼を探すため、女友達とニューヨークへ飛びウォルドルフ・アストリア・ホテルに滞在する。
何とそこは翌日ジョナサンの結婚式が行われるホテルだった。皮肉にも結婚式のために、ジョナサンもそこに泊まっていたのだ。ホテルの前で、そしてカフェ「セレンディピティ3」でも、お互いがお互いを捜し、近くにいながらほんの一瞬のすれ違いを続ける二人。
努力の甲斐も虚しく何の収穫もないまま諦めようとしたジョナサンに、婚約者がプレゼントしたのは皮肉にもあのサラの電話番号が書かれた本だった。ついにサラの住所を突き止め親友と共にサンフランシスコへ飛ぶジョナサン。
その頃、偶然ジョナサンの電話番号が書かれた5ドル札を手にしたサラは、向かったジョナサンのアパートで彼の結婚式が今日だと知り急いでホテルへ戻るが、結婚式は延期になっていた。
一方サンフランシスコまでサラを捜しに行ったのに会えなかったジョナサンは、飛行機の欠航で戻れず、当然結婚式は中止。落ち込んでセントラル・パークへとやってくる。失意の中、ジョナサンの足は自然と思い出のスケートリンクへと向かうのだった。そして同じ頃、サラも思い出の地へと向かっていた…。
昼間は木漏れ日が美しい緑に溢れたセントラル・パーク。その一角にあるスケートリンクは、出会った日に2人でナイト・スケートを楽しんだ思い出の場所。あの日と同じように、この日も雪が舞い始めた…。
光輝くニューヨーク高層ビル群を背景にしたスケートリンク、そしてひらひらと舞う白い雪…。
ロマンチック度100%〜
「運命の恋」は本当に存在するのか。
すれ違う運命を、人はどうやってひとつに撚り合わせられるのか。
ニューヨークの日常に埋もれたロマンスが、一体幾つ存在するんだろう。どれだけの恋人たちが運命に裏切られ、どれだけの恋人たちがこのニューヨークで運命の恋を実らせてきたのだろう。
これでもか、というほどすぐ近くでの無数のすれ違いを繰り返しながらも最後に結ばれる二人を見ると、「運命の恋」は本人の強い意志無くして成就しない、ということに気付かされる。まるで天に試されているように、諦めた時点で糸は切れる。絶対に再会する、という二人の強い気持ちが天を動かすのかもしれない。もっとも一方通行の「運命の恋」もたくさんあるのだろうけど…(私自身も含めて)。
「運命の恋」を信じたい女性には(男性にも)特別な映画になるよね、これは
教訓:
運命の恋を成就させるには、気が遠くなるほどの努力が欠かせない
【蛇足】
努力の甲斐あって運命の恋が成就した二人に「おめでとう!」と言いたいのはやまやまだが、この幸せな二人の陰で、結婚式をドタキャンされたジョナサンの彼女と、フィアンセを横からいきなり奪い去られたサラの恋人がいることを、私は忘れられない。自分がその立場だったら、と思うとやりきれないのだ。結婚してしまう前に不幸になる芽が摘み取られて良かったのかもしれないが、二人とも立ち直るには時間がかかることだろう
『セレンディピティ Serendipity』 2001/ アメリカ 監督:ピーター・チェルサム ♪運命の人なら、きっとまた逢える♪ ニューヨークを舞台に、運命の恋人たちが再びめぐり逢い、愛を確かめるまでを描くロマンティックなラブ・ストーリー。 |
【Story】クリスマス前のニューヨーク。デパートで出会ったジョナサン(ジョン・キューザック)とサラ(ケイト・ベッキンセール)はお互い惹かれ合い楽しい数時間を過ごすが、運命のいたずらによりすれ違いのまま別れる。「運命ならまた会える」と言ったサラを忘れられずにいたジョナサンだが、数年後、結婚を目前にサラへの想いを捨てきれず彼女を探すことを決意。一方サンフランシスコで暮らすサラも同じく結婚を前にジョナサンを探そうとしていた。数々の小さなすれ違いを経て諦めかけた二人だったが…。
2人が出会ったデパート、ブルーミングデールズ。アッパー・イーストのリッチなエリアにあり、バーニーズの近く。
出会った日に数時間を共に過ごしただけにもかかわらず、セレンディピティ(偶然に大発見をする幸運)というロマンティックな運命を信じ続ける男女が再会するまでを描くこの映画には、随所にニューヨークのきらめきスポットが登場する。
二人の出会いはニューヨークの高級デパート、ブルーミングデールズ。クリスマスセールでごった返すデパートで同じ手袋を同時に掴んだ二人。一目でサラに恋したジョナサンは最後のひとつであるその手袋をサラに譲る条件としてお茶に誘う。
「ここで別れたらもう会えない」その気持ちが「お茶に誘う」という行為に走らせる。そこまでの行動を起こさせるほどインパクトのある出会いをしたことがない私…。ここで行動に出られるか、それとも「そんな大胆なことできない…」と引き下がるかで、まず運命が別れるのだろうが、本当に運命なら口が勝手に動くのかも?
「セレンディピティ」という名のカフェで親しくなった二人だったが、サラは名前や連絡先を教えないままタクシーで去る。しかし、買った手袋を忘れたことに気付いたサラが店に戻るとブルーミングデールズの袋とともに置き忘れられたジョナサンのマフラーを見つける。そこへマフラーを取りに戻ったジョナサンが現れ、運命を信じ始めたサラはジョナサンとセントラルパークにあるスケートリンクへ。
これだけお互いに「偶然」が働いたら、誰だって運命を信じたくなるよねー。現実にこんなことが起こったら、間違いなく私は天使の存在を確信します!
「セレンディピティ3」はデザートで有名なカフェ兼雑貨屋。デパート、ブルーミングデールズのすぐ近くにある。 |
雪の舞う中二人で楽しい時間を過ごした後、ジョナサンは5ドル札に、サラは持っていた本に電話番号を書き古本屋へ売る。それが相手の元に戻ったら運命は動き出すだろうとサラが言ったからだ。納得しないジョナサンに、サラはある提案をする。
ウォルドルフ・アストリア・ホテルの別々のエレベーターに乗って、思いついた階のボタンを押す。そこで逢えたら運命だと。偶然にも同じ階を押した二人だったが運命の横やりで到着が遅れたジョナサン。諦めたサラは、ジョナサンが着く一瞬前に別のエレベーターで去ったのだった。
お金もモノも世の中を巡り巡って、本来の持ち主へと戻る。だからきっといつか5ドル札がサラの手に、古本がジョナサンの手に渡る。それが起こったら、こんな些細なことにも天の采配が働いているのかと、世の中は本当によくできている、と納得してしまう。「偶然」同じ階を押す二人に働いた直感も、天使が囁いたのに違いない。
そして会えないまま月日は流れ、別の女性との結婚を控えたジョナサンの耳にやたらとサラという名が飛び込んで来る。これは「サラを諦めるな」という天からのサインだと感じたジョナサン。偶然にもブルーミングデールズの袋をみつけたジョナサンはあの片方の手袋の中にサラのクレジットカード番号が入ったレシートを発見し、それを頼りに彼女の連絡先を本気で探し始める。
2人の運命が交差するウォルドルフ・アストリア・ホテルの、運命に試されたエレベーター・ホール。由緒ある最高級ホテルで、多くの著名人が泊まった。『メイド・イン・マンハッタン』でジェニファー・ロペスがメイドとして働いているホテルもここ。
一方サンフランシスコで暮らすサラもまた恋人との結婚を前に、ジョナサンを思い出させるような出来事が頻発し運命を諦めきれずに彼を探すため、女友達とニューヨークへ飛びウォルドルフ・アストリア・ホテルに滞在する。
何とそこは翌日ジョナサンの結婚式が行われるホテルだった。皮肉にも結婚式のために、ジョナサンもそこに泊まっていたのだ。ホテルの前で、そしてカフェ「セレンディピティ3」でも、お互いがお互いを捜し、近くにいながらほんの一瞬のすれ違いを続ける二人。
努力の甲斐も虚しく何の収穫もないまま諦めようとしたジョナサンに、婚約者がプレゼントしたのは皮肉にもあのサラの電話番号が書かれた本だった。ついにサラの住所を突き止め親友と共にサンフランシスコへ飛ぶジョナサン。
その頃、偶然ジョナサンの電話番号が書かれた5ドル札を手にしたサラは、向かったジョナサンのアパートで彼の結婚式が今日だと知り急いでホテルへ戻るが、結婚式は延期になっていた。
一方サンフランシスコまでサラを捜しに行ったのに会えなかったジョナサンは、飛行機の欠航で戻れず、当然結婚式は中止。落ち込んでセントラル・パークへとやってくる。失意の中、ジョナサンの足は自然と思い出のスケートリンクへと向かうのだった。そして同じ頃、サラも思い出の地へと向かっていた…。
光輝くニューヨーク高層ビル群を背景にしたスケートリンク、そしてひらひらと舞う白い雪…。
ロマンチック度100%〜
「運命の恋」は本当に存在するのか。
すれ違う運命を、人はどうやってひとつに撚り合わせられるのか。
ニューヨークの日常に埋もれたロマンスが、一体幾つ存在するんだろう。どれだけの恋人たちが運命に裏切られ、どれだけの恋人たちがこのニューヨークで運命の恋を実らせてきたのだろう。
これでもか、というほどすぐ近くでの無数のすれ違いを繰り返しながらも最後に結ばれる二人を見ると、「運命の恋」は本人の強い意志無くして成就しない、ということに気付かされる。まるで天に試されているように、諦めた時点で糸は切れる。絶対に再会する、という二人の強い気持ちが天を動かすのかもしれない。もっとも一方通行の「運命の恋」もたくさんあるのだろうけど…(私自身も含めて)。
「運命の恋」を信じたい女性には(男性にも)特別な映画になるよね、これは
教訓:
運命の恋を成就させるには、気が遠くなるほどの努力が欠かせない
【蛇足】
努力の甲斐あって運命の恋が成就した二人に「おめでとう!」と言いたいのはやまやまだが、この幸せな二人の陰で、結婚式をドタキャンされたジョナサンの彼女と、フィアンセを横からいきなり奪い去られたサラの恋人がいることを、私は忘れられない。自分がその立場だったら、と思うとやりきれないのだ。結婚してしまう前に不幸になる芽が摘み取られて良かったのかもしれないが、二人とも立ち直るには時間がかかることだろう
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