2023年10月03日
梅毒について正しく知ろうー26.梅毒トレポネーマに感染後に出る症状の落とし穴ー
梅毒トレポネーマに感染すると、3週間前後に梅毒トレポネーマが侵入した場所(性器や肛門、唇、咽頭など)に痛みのない小豆程度の大きさの赤いしこりが出来ます。
これを"硬性下疳"と言います。
硬性下疳は潰瘍で、この潰瘍は痛みがないのが特徴です。
触ると字の如く軟骨様の硬さがあり、硬性下疳の潰瘍の表面をこすって刺激し出てくる分泌液には多量の梅毒トレポネーマが存在し感染源となります。
硬性下疳に触れることにより梅毒トレポネーマに感染します。
硬性下疳を放置しておくと崩れてただれたようになりますが、何もしなくても直ぐに消失することから何もなかったと勘違いし感染を見逃すことになります。
その後梅毒トレポネーマはリンパ管を通って移動し、太ももの付け根などのリンパ節が腫れますが、この場合もやはり痛みは殆どありません。
鼠径部のリンパ節が、片側または両側ともに痛みもなく,また化膿することもなく腫れてきます。
痛みがないことからこれを"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"と言います。
※無痛性横痃を"よこね"とも言います※
これが第1期です。
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梅毒トレポネーマ感染による第1期の症状は、治療しなくても1月前後で消失することから感染のことは忘れてしまうことになります。
そして感染のことを忘れかけた3ケ月後頃には、梅毒トレポネーマは全身に広まり、全身の皮膚や粘膜にバラ色の発疹が出来ます。
これを"バラ疹"と言います。
このバラ疹は、手足の裏から全身に広がり、顔面にも現れる事もあります。
やはりこのバラ疹も治療しなくても1ヶ月程度で殆どの場合消失してしまいます。
これが第2期です。
第2期の症状も何もしなくても殆どの場合消失してしまいますが、梅毒トレポネーマは体内に存在し梅毒は進行し第3期、第4期へと進行していきます。
梅毒感染の落とし穴はここにあります!!
即ち第1期でも2期でも、何もしなくても症状は消えてしまうことにあります。
また、症状の出ない無症候性梅毒もあります。
最近流行している梅毒は、無症候性梅毒が多いと報告されています。
梅毒に感染しても第1期、第2期の症状は放置しても消失することから感染に気づくことがなく、知らず知らずに第三者に感染させてしまい流行が広がっています。
また、梅毒患者増加の裏にはHIV感染者の増加が隠れていることを忘れてはなりません。
従って梅毒トレポネーマ感染の判断は、症状から判断することは難しく、適切な時期(STS検査は不安な行為から4週以降・TP検査は不安な行為から6週以降)に梅毒検査を受けるしかありません。
これを"硬性下疳"と言います。
硬性下疳は潰瘍で、この潰瘍は痛みがないのが特徴です。
触ると字の如く軟骨様の硬さがあり、硬性下疳の潰瘍の表面をこすって刺激し出てくる分泌液には多量の梅毒トレポネーマが存在し感染源となります。
硬性下疳に触れることにより梅毒トレポネーマに感染します。
硬性下疳を放置しておくと崩れてただれたようになりますが、何もしなくても直ぐに消失することから何もなかったと勘違いし感染を見逃すことになります。
その後梅毒トレポネーマはリンパ管を通って移動し、太ももの付け根などのリンパ節が腫れますが、この場合もやはり痛みは殆どありません。
鼠径部のリンパ節が、片側または両側ともに痛みもなく,また化膿することもなく腫れてきます。
痛みがないことからこれを"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"と言います。
※無痛性横痃を"よこね"とも言います※
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※本 文 続 き※
梅毒トレポネーマ感染による第1期の症状は、治療しなくても1月前後で消失することから感染のことは忘れてしまうことになります。
そして感染のことを忘れかけた3ケ月後頃には、梅毒トレポネーマは全身に広まり、全身の皮膚や粘膜にバラ色の発疹が出来ます。
これを"バラ疹"と言います。
このバラ疹は、手足の裏から全身に広がり、顔面にも現れる事もあります。
やはりこのバラ疹も治療しなくても1ヶ月程度で殆どの場合消失してしまいます。
これが第2期です。
第2期の症状も何もしなくても殆どの場合消失してしまいますが、梅毒トレポネーマは体内に存在し梅毒は進行し第3期、第4期へと進行していきます。
梅毒感染の落とし穴はここにあります!!
即ち第1期でも2期でも、何もしなくても症状は消えてしまうことにあります。
また、症状の出ない無症候性梅毒もあります。
最近流行している梅毒は、無症候性梅毒が多いと報告されています。
梅毒に感染しても第1期、第2期の症状は放置しても消失することから感染に気づくことがなく、知らず知らずに第三者に感染させてしまい流行が広がっています。
また、梅毒患者増加の裏にはHIV感染者の増加が隠れていることを忘れてはなりません。
従って梅毒トレポネーマ感染の判断は、症状から判断することは難しく、適切な時期(STS検査は不安な行為から4週以降・TP検査は不安な行為から6週以降)に梅毒検査を受けるしかありません。
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