2023年10月06日
梅毒について正しく知ろう−27.梅毒診断と梅毒治療について−
1.梅毒診断
梅毒と確定診断するには以下の要素を満たす必要があります。
1)STS検査のRPR法が陽性で、抗体価が16倍以上
2)TPHA等のTP検査が陽性
※梅毒特有の症状が見られその患部から梅毒トレポネーマが証明される場合はこの限りではありません※
梅毒診断をする際に大切なこととして生物学的偽陽性反応があります。
生物学的偽陽性反応は、梅毒トレポネーマに感染していなくてもSTS検査が陽性となることを言います。
STS検査が陽性の場合には、必ずTP検査を実施して陽性であることを確認する必要があります。
※生物学的偽陽性反応の場合は、RPR法の抗体価が8倍を超えることはほとんどありません※
稀にTP検査でも梅毒トレポネーマに感染していなても、非病原性トレポネーマによる交差反応によってTP検査が陽性となることがあります。
これを非病原性トレポネーマによるTP検査の偽陽性反応と言います。
生物学的偽陽性(BFP)とは
STS 法では、上記のとおりカルジオリピン‐レシチンというリン脂質に対する抗体を検出しています。
リン脂質は細胞質などの成分として生物界に広く分布しているため、梅毒以外の疾患でもリン脂質に対する抗体が産生され、反応が陽性となることがあります。
これを生物学的偽陽性(BFP)といいます。
BFP を呈する代表的な疾患としては、膠原病、慢性肝疾患、結核や HIV 感染症などをあげることができます。
さらには、妊婦や高齢者などでも偽陽性となることがあります。
TP検査のみ陽性の場合の注意点
抗生物質の治療によって既に完治している場合でもTP検査は陰性とはならず、陽性のままとなります。
これを陳旧性梅毒と言います。
※陳旧性梅毒とは既に治癒しているが血清反応のみ陽性の場合を言います※
※陳旧性梅毒は感染力がないため治療対象とはなりません※
2.梅毒完治の確定
1)RPR検査が陰性または、抗体価が8倍以下となる
2)梅毒特有の症状の消失
注意点
※TP抗体が一度体の中に出来てしまうと、体内の梅毒トレポネーマを完全に駆除してもTP検査は一生涯陽性のままとなります※
※このことからしてTP検査を梅毒治療の目安の検査には利用出来ません※
3.梅毒治療の過ち
梅毒に対しての知識の乏しい医師は、以下の過ちを犯す事がままあります。
1.治療判定にTP検査を使用して陰性になるまで、延々と抗生物質を投与する。
※幾ら抗生物質を投与してもTP検査は陰性にはなりません※
2.RPR検査が陰性となるまで延々と抗生物質を投与する。
抗生物質の投与により体内のトレポネーマが駆除されても、RPR検査が陰性とならない場合もあります。
抗体価が8倍以下に固定されれば、梅毒は完治したと判定します。
※RPR法の測定値がゼロになるまで、完治ではないとするのは間違いです※
梅毒と確定診断するには以下の要素を満たす必要があります。
1)STS検査のRPR法が陽性で、抗体価が16倍以上
2)TPHA等のTP検査が陽性
※梅毒特有の症状が見られその患部から梅毒トレポネーマが証明される場合はこの限りではありません※
梅毒診断をする際に大切なこととして生物学的偽陽性反応があります。
生物学的偽陽性反応は、梅毒トレポネーマに感染していなくてもSTS検査が陽性となることを言います。
STS検査が陽性の場合には、必ずTP検査を実施して陽性であることを確認する必要があります。
※生物学的偽陽性反応の場合は、RPR法の抗体価が8倍を超えることはほとんどありません※
稀にTP検査でも梅毒トレポネーマに感染していなても、非病原性トレポネーマによる交差反応によってTP検査が陽性となることがあります。
これを非病原性トレポネーマによるTP検査の偽陽性反応と言います。
生物学的偽陽性(BFP)とは
STS 法では、上記のとおりカルジオリピン‐レシチンというリン脂質に対する抗体を検出しています。
リン脂質は細胞質などの成分として生物界に広く分布しているため、梅毒以外の疾患でもリン脂質に対する抗体が産生され、反応が陽性となることがあります。
これを生物学的偽陽性(BFP)といいます。
BFP を呈する代表的な疾患としては、膠原病、慢性肝疾患、結核や HIV 感染症などをあげることができます。
さらには、妊婦や高齢者などでも偽陽性となることがあります。
TP検査のみ陽性の場合の注意点
抗生物質の治療によって既に完治している場合でもTP検査は陰性とはならず、陽性のままとなります。
これを陳旧性梅毒と言います。
※陳旧性梅毒とは既に治癒しているが血清反応のみ陽性の場合を言います※
※陳旧性梅毒は感染力がないため治療対象とはなりません※
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※ 以 下 本文 ※
2.梅毒完治の確定
1)RPR検査が陰性または、抗体価が8倍以下となる
2)梅毒特有の症状の消失
注意点
※TP抗体が一度体の中に出来てしまうと、体内の梅毒トレポネーマを完全に駆除してもTP検査は一生涯陽性のままとなります※
※このことからしてTP検査を梅毒治療の目安の検査には利用出来ません※
3.梅毒治療の過ち
梅毒に対しての知識の乏しい医師は、以下の過ちを犯す事がままあります。
1.治療判定にTP検査を使用して陰性になるまで、延々と抗生物質を投与する。
※幾ら抗生物質を投与してもTP検査は陰性にはなりません※
2.RPR検査が陰性となるまで延々と抗生物質を投与する。
抗生物質の投与により体内のトレポネーマが駆除されても、RPR検査が陰性とならない場合もあります。
抗体価が8倍以下に固定されれば、梅毒は完治したと判定します。
※RPR法の測定値がゼロになるまで、完治ではないとするのは間違いです※
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タグ:梅毒治療の判定
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