2023年08月29日
梅毒について知ろう−6.梅毒検査の判定について−
各種梅毒検査の結果から、その判定法を解説します。
一般的に梅毒検査法は、STSとTPHA及びFTA-absを組み合わせて検査しますが、今回はこれに早期に信頼出来る結果が得られるIgM-FTA-absを組み合わせた判定方法を以下に示します。
上記判定表の解説を次のページで行っていますので、是非ともお読み下さい。
【STS・TPHA・FTA-abs・IgM-FTA-absとの組み合わせによる解釈】
1.STS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)非梅毒(梅毒トレポネーマに感染していない)
2)梅毒の初期(梅毒トレポネーマに感染して数日)
※対応※
@)4週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)あれば、梅毒トレポネーマに感染していないことになり、STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
2.STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)STS法によるニセの陽性反応(生物学的偽陽性反応:BFP)
※対応※
@)2〜3週間後に再度採血して検査を行いSTS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)であれば、生物学的偽陽性反応(BFP)で梅毒トレポネーマに感染していないことになり、STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
3.STS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(+)の解釈
1)初期梅毒
2)IgM-FTA-absのニセの陽性反応(極めて稀)
※対応※
@)4週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(+)であれば、IgM-FTA-absのニセの陽性反応で梅毒トレポネーマに感染していないことになり、STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
4.STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(+)の解釈
1)初期梅毒
※対応※
@)2週間後に再度採血して検査を行いSTS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
5.STS(+)・TPHA(+)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)の解釈
@)梅毒
※対応※
STS・TPHA・FTA-abs・IgM-FTA-absの定量検査を行い梅毒の治療を開始する。
6.STS(-)・TPHA(+)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)治療後の梅毒
@)TP法の定量検査を行い定量値が低い値であれば、治療済の梅毒と判定する。
7.STS(-)・TPHA(+)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)治療後の梅毒
2)TPHAの偽陽性反応
※対応※
@)2週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(+)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)であれば治療済の梅毒またはTPHAの偽陽性反応判定する。
8.STS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)治療後の梅毒
2)FTA-absの偽陽性反応
@)2週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(-)であれば治療済の梅毒またはFTA-absの偽陽性反応判定する。
上記の解釈はあくまでも検査だけでの解釈ですから絶対に正しいとは言えないので、実際は行った行為や症状を考慮して診断を下すことになります。
一般的に梅毒検査法は、STSとTPHA及びFTA-absを組み合わせて検査しますが、今回はこれに早期に信頼出来る結果が得られるIgM-FTA-absを組み合わせた判定方法を以下に示します。
上記判定表の解説を次のページで行っていますので、是非ともお読み下さい。
【STS・TPHA・FTA-abs・IgM-FTA-absとの組み合わせによる解釈】
1.STS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)非梅毒(梅毒トレポネーマに感染していない)
2)梅毒の初期(梅毒トレポネーマに感染して数日)
※対応※
@)4週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)あれば、梅毒トレポネーマに感染していないことになり、STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
2.STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)STS法によるニセの陽性反応(生物学的偽陽性反応:BFP)
※対応※
@)2〜3週間後に再度採血して検査を行いSTS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)であれば、生物学的偽陽性反応(BFP)で梅毒トレポネーマに感染していないことになり、STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
3.STS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(+)の解釈
1)初期梅毒
2)IgM-FTA-absのニセの陽性反応(極めて稀)
※対応※
@)4週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(+)であれば、IgM-FTA-absのニセの陽性反応で梅毒トレポネーマに感染していないことになり、STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
4.STS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(+)の解釈
1)初期梅毒
※対応※
@)2週間後に再度採血して検査を行いSTS(+)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)であれば初期梅毒と判定する。
5.STS(+)・TPHA(+)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(+)の解釈
@)梅毒
※対応※
STS・TPHA・FTA-abs・IgM-FTA-absの定量検査を行い梅毒の治療を開始する。
6.STS(-)・TPHA(+)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)治療後の梅毒
@)TP法の定量検査を行い定量値が低い値であれば、治療済の梅毒と判定する。
7.STS(-)・TPHA(+)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)治療後の梅毒
2)TPHAの偽陽性反応
※対応※
@)2週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(+)・FTA-abs(-)・IgM-FTA-abs(-)であれば治療済の梅毒またはTPHAの偽陽性反応判定する。
8.STS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(-)の解釈
1)治療後の梅毒
2)FTA-absの偽陽性反応
@)2週間後に再度採血して検査を行いSTS(-)・TPHA(-)・FTA-abs(+)・IgM-FTA-abs(-)であれば治療済の梅毒またはFTA-absの偽陽性反応判定する。
上記の解釈はあくまでも検査だけでの解釈ですから絶対に正しいとは言えないので、実際は行った行為や症状を考慮して診断を下すことになります。
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