2023年09月10日
梅毒について知ろう−18.先天性梅毒とは−
【先天性梅毒とは】
先天性梅毒とは、妊娠中、または出産時に胎児が梅毒トレポネーマに感染する事を言います。
梅毒トレポネーマに感染した胎児の多くは死亡しますが,母体が既療梅毒患者であったり,妊娠2〜3ケ月で梅毒場合には, 梅毒トレポネーマに感染した新生児が出産される場合があります。
梅毒トレポネーマに感染した新生児の3分の2は症状が現れない状態で産まれてきます。
【日本における先天性梅毒の現状】
現在は妊婦検診で梅毒血清反応が行われいることから、妊婦梅毒は早期に診断・治療されるため,先天性梅毒は減っていましたが、 日本産科婦人科学会が全国257の病院を対象に行った初めての調査で、2015年までの5年間に、梅毒トレポネーマに感染していた 妊婦は166人いることが判明しています。
このうちの152人を追跡調査した結果、赤ちゃん21人が先天梅毒と診断され、その内の5人が死亡し、他の4人には後遺症が残った ことも初めて判明しています。
更に妊婦の4人に1人は妊婦健診を適切に受けていない事も明らかになっています。
子供への感染防止のためにも妊婦健診は必ず受けおく必要があります。
【先天性梅毒は防げるのか?】
妊娠中に適切な治療を受ければ、99%以上の割合で、先天性梅毒を予防することができます。
先天性梅毒を防ぐためには、妊娠初期(妊娠4ケ月まで)に、梅毒血清反応を妊婦健診の中で行うことが必須となっています。
【先天性梅毒の現状】
先天性梅毒の発生事例は、2013年以前は一桁にとどまっていましたが2014年以降二桁の患者が発生してます(2018年17人、2019年23人、2020年19人、2021年は21人、2022年は20人、2023年は半年で19人)。
このままの状態が続けば、2023年は40人を超える可能性もあります。
【先天性梅毒の増加の原因】
先天性梅毒の増加は、若い女性の患者が増加しつつあることと、妊婦健診を受けない妊婦の増加が要因とされています。
【梅毒の診療科は】
梅毒の専門診療科は皮膚科です。
出産時に先天性梅毒を疑った場合、産婦人科は皮膚科に受診依頼します。
【これから妊娠を考えている方へのアドバイス】
2017年現在、梅毒が大流行して家庭内にも侵入しています、そのことからして妊娠すれば必ず梅毒検査は受ける必要があります。
仮に妊娠中に梅毒感染が判明した場合でも、適切な治療を受ければ、元気な赤ちゃんを産むことは可能です。
これから妊娠を考える方は、妊活を始める前に梅毒を始めとした性行為感染症の検査を受けておくことをおすすめします。
性行為感染症検査はどちらか一方だけが受けても、相手からうつされることがあるため、ふたりで検査を受ける必要があります。
そして、検査を受けて感染が判明した場合には、すみやかに治療を受けてください。
先天性梅毒とは、妊娠中、または出産時に胎児が梅毒トレポネーマに感染する事を言います。
梅毒トレポネーマに感染した胎児の多くは死亡しますが,母体が既療梅毒患者であったり,妊娠2〜3ケ月で梅毒場合には, 梅毒トレポネーマに感染した新生児が出産される場合があります。
梅毒トレポネーマに感染した新生児の3分の2は症状が現れない状態で産まれてきます。
【日本における先天性梅毒の現状】
現在は妊婦検診で梅毒血清反応が行われいることから、妊婦梅毒は早期に診断・治療されるため,先天性梅毒は減っていましたが、 日本産科婦人科学会が全国257の病院を対象に行った初めての調査で、2015年までの5年間に、梅毒トレポネーマに感染していた 妊婦は166人いることが判明しています。
このうちの152人を追跡調査した結果、赤ちゃん21人が先天梅毒と診断され、その内の5人が死亡し、他の4人には後遺症が残った ことも初めて判明しています。
更に妊婦の4人に1人は妊婦健診を適切に受けていない事も明らかになっています。
子供への感染防止のためにも妊婦健診は必ず受けおく必要があります。
【先天性梅毒は防げるのか?】
妊娠中に適切な治療を受ければ、99%以上の割合で、先天性梅毒を予防することができます。
先天性梅毒を防ぐためには、妊娠初期(妊娠4ケ月まで)に、梅毒血清反応を妊婦健診の中で行うことが必須となっています。
【先天性梅毒の現状】
先天性梅毒の発生事例は、2013年以前は一桁にとどまっていましたが2014年以降二桁の患者が発生してます(2018年17人、2019年23人、2020年19人、2021年は21人、2022年は20人、2023年は半年で19人)。
このままの状態が続けば、2023年は40人を超える可能性もあります。
【先天性梅毒の増加の原因】
先天性梅毒の増加は、若い女性の患者が増加しつつあることと、妊婦健診を受けない妊婦の増加が要因とされています。
【梅毒の診療科は】
梅毒の専門診療科は皮膚科です。
出産時に先天性梅毒を疑った場合、産婦人科は皮膚科に受診依頼します。
【これから妊娠を考えている方へのアドバイス】
2017年現在、梅毒が大流行して家庭内にも侵入しています、そのことからして妊娠すれば必ず梅毒検査は受ける必要があります。
仮に妊娠中に梅毒感染が判明した場合でも、適切な治療を受ければ、元気な赤ちゃんを産むことは可能です。
これから妊娠を考える方は、妊活を始める前に梅毒を始めとした性行為感染症の検査を受けておくことをおすすめします。
性行為感染症検査はどちらか一方だけが受けても、相手からうつされることがあるため、ふたりで検査を受ける必要があります。
そして、検査を受けて感染が判明した場合には、すみやかに治療を受けてください。
タグ:先天性梅毒
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