2019年11月20日
映画「ある官僚の死」復元版が上映 今年のラテンアメリカ国際新映画祭
映画「ある官僚の死」
Granma、2019年11月20日、Ricardo Alonso Venereo記者
ハバナでの第41回ラテンアメリカ国際新映画祭が12月5日から15日まで開催される
トマス・グティエレス・アレア(愛称ティトン)の1966年監督作品「ある官僚の死」のデジタルリマスター版が、ハバナで12月5日から15日まで開催される第41回ラテンアメリカ国際新映画祭で上映される。発表はホテル・ナシオナルのタガナナ・ホールで開かれた同映画祭の記者会見でなされたが、あわせてこの作品が、同監督のドキュメンタリー作品「タバコの芸術」とともに、「復元クラシック作品」部門で公開されることも明らかにされた。
第76回ベネチア国際映画祭で封切されたこのリマスター版は、ハリウッドの映画芸術科学アカデミーの協力によって、ICAIC(キューバ映画芸術産業庁)によって復元された。
ベネチアでの発表の際、キューバ国立映画館の館長である研究家ルシアーノ・カスティージョは、「まるでまさにいまの時代に撮影されたかのようであり、官僚主義への注目の中心に、本来容易なことを役に立たないことで難しくするその手管を位置づけている。」
アレアは(とカスティージョは回想した)「官僚主義に対して激しく風刺する能力と気質を持っていた。この官僚主義にわれわれはふたたび犠牲になっている部分がある。仕事の事故で死ぬ、あの貧しい生まれのミゲル・アンヘルの未亡人と甥は無数の障害に出くわし、掘り起こし命令のない遺体の受け入れを拒否する墓地管理官にまで直面するに至る。」
第41回ラテンアメリカ国際新映画祭の情報については、WEBサイト habanafilmfestival.com で確認できる。また「復元クラシック作品」部門では、コロンビアの「ラ・ベンデドーラ・デ・ロサ」、米国の「エル・ノルテ」、メキシコの2作「エル・カスティージョ・デ・ラ・プレサ」「エル・グリート」、ペルーの「フリアナ」も上映される。
映画「ある官僚の死」の1シーン
Copia restaurada de La muerte de un burócrata se verá en el 41 Festival Internacional del Nuevo Cine Latinoamericano de La Habana
http://www.granma.cu/cultura/2019-11-20/copia-restaurada-de-la-muerte-de-un-burocrata-se-vera-en-el-41-festival-internacional-del-nuevo-cine-latinoamericano-de-la-habana-20-11-2019-20-11-19
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