2019年10月16日
ドル化ではなく自国通貨は維持される アレハンドロ・ヒル経済企画相が説明
アレハンドロ・ヒル・フェルナンデス経済相(左から2人目)、国民の懸念に対して説明
Cubadebate、2019年10月16日、Oscar Figueredo Reinaldo記者ほか
「国の経済はドル化に後戻りしているのか?」、が今週水曜日の番組「メサ・レドンダ」でアレハンドロ・ヒル・フェルナンデス経済企画相が返答した懸念の一つだった。これについてヒル大臣は「ふたつの国内通貨CUCとCUPは維持される。今回のことは特定の製品と特定のショップにおける米ドルでの販売に関することだ」、と述べた。
ヒル大臣は、他の通貨も口座で取り扱われ、ドルが参照通貨として用いられる、と述べた。
「これは、企業システムにおける外貨の配分に集中したメカニズムから、より金融的なメカニズムへの移行に関するものである。たとえば、現在、輸出による収入から、輸入のための外貨が割り当てられる。これらのドルは国庫に入り、業界に割り当てられる。これは経済のドル化ではない」、とヒル大臣は明らかにした。
ヒル経済相は、これから各企業は自社の再構築のために、かつ自前の管理からドルを受け取ることになる、と説明した。 「別の通貨が加わるのは確かである。しかし現金の形で流通することはない。ドルでの取引や業務はおこなわれず、電子商取引を通してなされる」。
ヒル・フェルナンデス大臣は、これは経済のドル化ではなく、「行政的配分に集中したメカニズムから金融手法に移行していくために、企業システム内部に向けたインセンティブを作り出すことである」、と強調した。
「われわれは、国内通貨を廃止したり、ほかの分野でドルやその他の外貨による販売を拡大するつもりはない。今回の目的は、外貨を獲得し、これを国内で確保し、それらが企業システムに一元的に到達し、需要に対応できるようにすることである」、とヒル大臣は述べた。
テレビ番組のなかで、ヒル経済大臣は、今回発表された措置の目的の一つは、国内の産業と金融の強化である、と想起した。 「これはわれわれに通貨と為替の統一に取り組むためのより良い環境をもたらす」と大臣は述べた。
「経済促進についてわれわれがおこなうすべてのことは、万人の利益のために獲得した外貨の再分配のためのより良い環境を作り出す道を目指しながら、国民について考えることである」とヒル・フェルナンデス大臣は述べ、今回の決定によって現在キャパが低い雇用を回復させることができる、と付け加えた。
「現時点で機能している従来の仕組みからは、経済も国民全体も恩恵を受けていない」とヒル大臣は強調した。
アレハンドロ・ヒル・フェルナンデス経済企画相(メサ・レドンダ、2019年10月16日)
キューバTV 「メサ・レドンダ」新経済政策発表第二回(2019年10月16日)
¿El país está regresando a una dolarización de su economía?
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/10/16/autoridades-cubanas-responden-inquietudes-de-la-poblacion-sobre-nuevas-medidas-economicas/#anexo-1264903
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