2019年10月16日
キューバ中央銀行総裁が説明 外貨での購入にはカード付米ドル口座の新規開設が必要
説明するイルマ・マルガリータ・マルティネス・カストリジョン中央銀行総裁(右から2人目)
Cubadebate、2019年10月17日、Oscar Figueredo Reinaldo記者ほか
国民の疑問や意見の大半は銀行に関するテーマと関係している。特に米ドルに適用される10%の課税についてである。
キューバ中央銀行のイルマ・マルガリータ・マルティネス・カストリジョン総裁は、この課税は2004年に米国によるわが国の金融取引に対する封鎖強化と迫害によって定められた、と回想した。この米国による封鎖政策は現在強固になっており、そのため、現在の状況においてこの課税を廃止することは可能ではない。
- なぜ課税は米ドルの現金に対してだけなのか。
米ドルが現金で、つまり紙幣で預金されるとき、それを国際取引で使うためには、キューバはそれを海外に送金し、受け取りを望む銀行を見つけなければならない。これは危険と高いコストを伴う。そのために課税が適用される。
預金が銀行経由で起きるときはこの課税の対象にはならない。なぜなら、海外の口座に入り、すぐに国は購買のための資金として使えるからである。
ドル以外の外貨はこの課税の対象ではない。
- なぜ以前米ドルで開設した口座は課税されなかったのに、今回米ドルの「現金での預金」を受け取る口座は課税されるのか。
2004年に決議80号が施行されたときに、米ドルで開設されたそれらの口座の手続き(それは現在まで維持されている)が定められた。それらの口座の取り扱いが尊重され、そのためいかなる課税もなく維持された。その方法はいまだ機能している。しかし海外からの預金によってのみ残高を増やせると定められた。
- なぜ口座は米ドルで参照されるのか。
なぜならショップでの価格はその通貨(米ドル)で参照されているからである。これは、ショップでの購入である場合、客にとってより明白である。
- 口座への入金は米ドルだけでなければならないか。
口座の持ち主は米ドルで預金することができるが、同じくユーロ、ポンド、カナダドル、スイスフラン、メキシコペソ、デンマーククローネ、ノルウェークローネ、スウェーデンクローナ、日本円でも可能である。
米ドルではないその他の自由兌換通貨を使う場合には、その通貨の現在の為替レートが適用され、それは各銀行支店の情報ボードで確認できる。
- 新たに銀行口座を開設するために必要な最低残高はいくらか。
口座の開設時には最低残高はなく、利子は計算も適用もされない。口座は残高ゼロで開設できる。
- 新しいカードは利用時に割引還元の対象になりえるか。
割引還元の対象になることはできない。というのは今回のは自由兌換通貨に関するものだからである。銀行はその資金が国内通貨である口座のカードだけを還元対象としている。
- ビザカードまたはマスターカードは使えるか。
ビザカードもしくはマスターカードの所有者であれば、新しいショップでの買い物にそれを使うことができる。もしそのカードが自分のものでなく、ATMでお金を下ろすために使っているだけであれば、直接それを実行することはできない。その場合、MLC(自由兌換通貨)で裏付けられた米ドルの口座を作り、そこに預金しなければならない。
- 自由兌換通貨を入手する可能性は維持されるか。
CUCもしくはCUPでの磁気カードを持っている場合、自然人は自由兌換通貨の購入のために、その求める外貨の銀行支店での為替レートに応じて、その口座残高を使うことができる。しかし磁気カード付の米ドル口座を作り、そこに自由兌換通貨で預金しなければならない。
キューバTV メサ・レドンダ 新経済政策発表第二回(2019年10月16日)*中央銀行総裁説明開始時に設定済み
Será necesario crear una cuenta en USD asociada a tarjeta magnética
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/10/16/autoridades-cubanas-responden-inquietudes-de-la-poblacion-sobre-nuevas-medidas-economicas/#anexo-1264923
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