2020年12月19日
檍原出現の諸神に就きて その2
海神
住吉大神(すみのえのおほかみ)、筑紫斯我神(つくしのしがのかみ)の如きは、此の後者中の重なるものとす。
大寶令の古記に住吉大神を天津神となす。
こは同じく此の禊祓によりて出現し給へりと傳へらるる天照大神以下の三貴神を、天津神と稱するにより、其の關係にて同じく天津神の中に収め奉れるものならんも、新撰姓氏録には、海神の系に属する諸家を、地祇、卽ち國津神の系に列したり。
三貴神降誕の御事は、別の傳へには冉尊の黄泉國に入り給ふ前にありて、諾冉二尊の御間に生まれ給ひし御子ともありて、殊に尊き神にませば、自ら區別あるべし。住吉神、斯我神は、山神の山を守り給ふと同じく、此の國土にありて海を守り給ふ神として信ぜられ、主として漁業航海に從事せし海人等の齊(いつ)き奉る神にますなり。
而して是等の神々が、檍原の禊祓によりて出現せりと傳へらるるは、自から海人系統の民族の祖先を語れるものに似たり。
住吉大神(すみのえのおほかみ)、筑紫斯我神(つくしのしがのかみ)の如きは、此の後者中の重なるものとす。
大寶令の古記に住吉大神を天津神となす。
こは同じく此の禊祓によりて出現し給へりと傳へらるる天照大神以下の三貴神を、天津神と稱するにより、其の關係にて同じく天津神の中に収め奉れるものならんも、新撰姓氏録には、海神の系に属する諸家を、地祇、卽ち國津神の系に列したり。
三貴神降誕の御事は、別の傳へには冉尊の黄泉國に入り給ふ前にありて、諾冉二尊の御間に生まれ給ひし御子ともありて、殊に尊き神にませば、自ら區別あるべし。住吉神、斯我神は、山神の山を守り給ふと同じく、此の國土にありて海を守り給ふ神として信ぜられ、主として漁業航海に從事せし海人等の齊(いつ)き奉る神にますなり。
而して是等の神々が、檍原の禊祓によりて出現せりと傳へらるるは、自から海人系統の民族の祖先を語れるものに似たり。
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