2021年05月04日
石器時代概説 その20
石器時代遺蹟の狀態 1
石器時代遺蹟は、通例之を遺物包含地、貝塚、及び遺物散列地の三種に別かつ。
遺物包含地とは、多くは當時の村落蹟にして、當時の器物が其のままに、堆積せる土壌中に包含せらるるものをいふ。
我が日向に於ても、未だ開墾を經ざる處女地に往々之を見る。
次に貝塚とは當時の住民が食したる介類の殻の、堆積して塚狀をなしたるものをいふ。
但之を貝塚と稱するも、其の實全く土壌中に包含せられて、毫も塚狀をなさざるものあり。
我が日向延岡地方等に發見せらるるもの、皆此の種に屬す。
是れ亦一の遺物包含地と謂ふべきものなれども、其の貝塚の特に顯著なるものあるによりて、普通に貝塚の名を用ひて區別するなり。
其の貝塚層の中には、往々普通の包含地にあると同様に、石器、土器、骨角器等を藏し、其の他一般土壌の間にありては、普通に腐朽して、後世に殘らざるべき動物性、植物性の遺物の如きものにても、其の貝殻詰となりたるが爲に幸に保存せられて、親しく今日に之を見るを得るもの少からず。
石器時代遺蹟は、通例之を遺物包含地、貝塚、及び遺物散列地の三種に別かつ。
遺物包含地とは、多くは當時の村落蹟にして、當時の器物が其のままに、堆積せる土壌中に包含せらるるものをいふ。
我が日向に於ても、未だ開墾を經ざる處女地に往々之を見る。
次に貝塚とは當時の住民が食したる介類の殻の、堆積して塚狀をなしたるものをいふ。
但之を貝塚と稱するも、其の實全く土壌中に包含せられて、毫も塚狀をなさざるものあり。
我が日向延岡地方等に發見せらるるもの、皆此の種に屬す。
是れ亦一の遺物包含地と謂ふべきものなれども、其の貝塚の特に顯著なるものあるによりて、普通に貝塚の名を用ひて區別するなり。
其の貝塚層の中には、往々普通の包含地にあると同様に、石器、土器、骨角器等を藏し、其の他一般土壌の間にありては、普通に腐朽して、後世に殘らざるべき動物性、植物性の遺物の如きものにても、其の貝殻詰となりたるが爲に幸に保存せられて、親しく今日に之を見るを得るもの少からず。
タグ：石器時代
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