アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2021年03月14日

天孫の日向降臨に關する疑問に就いて その10

英國に於ける移住の實例
更に之を外國の例に就いて見るに、多くの點に於て地理上の條件我に類似する英吉利島にありては、亦前後數囘に大陸より諸種の民族の渡來せるありき。
中にもノルマン族の如きは、初めに其の本國たる丁抹地方より直接に渡來せるものあり、後に至りて、其の一旦佛蘭西に移住して羅馬の文明を受け、所謂フレンチノルマンとなりたるもの、更に來りて居を此の島に定めたり。
是れ亦以て我が太古の事情を推測せしむるの料たるべし。
然らば則ち大國主~の避け奉りたりと信ぜられたる出雲地方には、天孫天穂日命あり、又大和地方には饒速日命あり、尾張地方には天火明命あり。
夙に先住土着の民衆を從へて、各々其の國を建つ。
而して天孫瓊瓊杵尊は、更に遠く西の方筑紫の島に向って、此の日向高千穂ノ峯に降臨し給ひ、ここに皇室の基を開き給ひしものと解すべきなり。
其の他にもなほ所謂數多き天ツ~の御子の中には、降りて諸所に國を建て給へるもの亦これなかりしを保せず。
而して是等の天孫民族の諸國は、先住土着の豪族、卽ち所謂荒振~たちの諸國と交錯して、當時交通不便の時にありては、互に連絡を缺き、統一を保つ能はざりしならんも、中に就いて高千穂に降臨給へる天孫瓊瓊杵尊は、特に大八洲國を安國と定め給ふべき天ツ~の使命を帯び給ひしものとして、其の徳化最も洽ねく、其の勢威最も盛に、遂に此等の天ツ~の御子の諸國と、他のあらゆる荒振~等の諸國とを併合し、ここに大日本帝国は成立せるものなりきと信ぜらる。
されば大國主~の國譲りに關する傳説は、一般的に、國ツ~が天ツ~に其の國の統治を委任し、天ツ~が之を其の暖き懐に抱擁し給へる事を語れるものとして解すべく、而して後の之を傳ふるもの、是等天ツ~系統に關する由緒を混同し、傳説彼此紛淆を生じて、遂に種々の疑惑を生ぜしむるに至りしものなるべし。
なほ更に之を遺物、遺蹟の上に徴するも、ほぼ同一の結論に到達するを得るものあり。
そは次章に於て詳説すべし。

この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10597747
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
ファン
検索
<< 2023年12月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
うさぎさんの画像
うさぎ
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。