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2020年12月19日

三貴神分治の説 その1

第二章 檍原(あはきはら)の禊祓(みそぎはらひ)
  第一節 伊弉諾尊の禊祓と三貴神の出現
   私按五、三貴神分治の説
天照大神以下三貴神の出現に就いて種々の異傳あるが如く、其の治(し)らし給ふ所に就いても亦種々の異説あり。
三神分治の異説
天照大神が日の神たる最貴の神として、高天原に君とます御事には論なきも、月讀尊は或は高天原にありて日の神に配し給うと云ひ、或は夜食國(よるのおすくに)を治らし給ふとも云ふ。
又素戔鳴尊は海原(うなばら)を治らすべしとし、或はもと天が下を治らすべく定められ給ひしも、粗暴の行為おはししにより、妣(はは)の國として伊弉冉尊のます根ノ國へ遣はされ給ひきとも傳へらるるなり。
月讀尊が夜の食國を治らし給ふと云ひ、日の神に配し給ふといふは、日月共に天空に懸れるに擬したる説なるべきも、其の海原を治らし給ふとは、蓋し素戔鳴尊と混同したる結果なるが如し。
タグ:月讀尊
posted by うさぎ at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 三貴神
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