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2017年01月28日

人口と食糧問題の関係について‐現代社会の光と影に迫る‐教職課程、地歴科教育法リポート

人口と食糧問題の関係について‐現代社会の光と影に迫る‐教職課程、地歴科教育法リポート


 最初に世界の人口や日本の人口が地域によって、どのような変化をしているのか、理解し、人口の移り変わりが、現在から未来にかけて、食料問題にどのような影響を与えるか考える。

そして、食糧問題がどれだけ、危険な立場にあるか、理解してもらい、次の時代を担う子供達に、この問題を考えてもらいたい。


 日本を含めて、世界の人口は現在もなお、ふえつづけている。日本では、近年出生率の低下から、人口増加率が低下をたどっている。

近い将来日本の人口は減少に転じる事が予想される。


 日本の食糧事情は現在どうなっているのだろうか、コンビニに代表されるように、大量生産そして、賞味期限が過ぎれば、大量廃棄を行う。

このような、大量生産大量廃棄社会によって、日本の経済が成り立っていると思われる。

違う見方をすれば、食糧を含めた物を無駄に使っていることが分かる。

問題点としては、日本の穀物自給率は非常に低く、約26パーセントぐらいである。

日本国内だけでは、日本の人口を養うことは不可能なのである。

それにも、かかわらず、現在でもなお、減反政策が行われているのが、おかしなことではなかろうかと思われる。


 食糧の不足分は、大量生産大量廃棄社会から、生み出される経済力で、食糧供給を他の地域からの輸入に頼っているのが現状である。

経済大国である、日本が食糧危機になる可能性はないと思われるが、どうなるかはわからない。

もし、仮に他の地域が輸入をストップした場合である。

原因の可能性としては、食糧輸出国の不作などによる食糧危機、国家間の不仲による、国際的な孤立による、輸出のストップ、戦争などによって、輸出ルートの閉鎖などなど、いろいろ可能性は考えられる。

その他、日本での出生率の低下は、近い将来の高齢化社会の到来を告げる原因となる。

もし、第1次ベビーブームと第2次ベビーブームの世代が老年期になった時、働ける世代が極端に少ない社会になるだろう。

そうなると、現在の経済力を日本が維持できるのかどうかは、非常に難しくなるのではないかと思われる。


 子供達に分かってもらいたい、ポイントは、日本の社会がこれまでのように、裕福で物に溢れた社会で、いられる保証はないこと、また、今までのような、大量生産大量廃棄社会で本当にいいのだろうかなどの問題意識を持ってもらって、これから、どのような日本社会を作っていかなければならないかを、考えてもらいたい。
 

 現在世界の人口は爆発的な増加の現象にある。

しかし、全ての地域で人口増加現象があるのかというと、そうではないのである。

各地域によって、いろんな、人口問題を抱えている。
 
かつて、世界には人口の密集地域があった。

ヨーロッパやアメリカ、日本を含めた極東などである。

現在でもこれらの地域の人口は多いのだが、人口増加率はかなり少なくなってきて、人口の減少も見られる。

言い替えると先進諸国では、人口増加はあまりみられず、減少傾向にあることである。

そして、爆発的な人口増加が見られる地域は現在、アジア、アフリカなど、第3世界と言われる発展途上地域である。近い将来、人口の密集地域の変化が起こるであろう。

かつて、人口の多さは、その国が、どれだけの国力を保有しているかの、重要なバロメーターとなっていたが、現在は反対に貧困をしめす、バロメーターになっているのではないかと思われる。

それは、国の経済が安定している地域では人口は増えずに、経済が安定してない地域では人口が増えていることである。

なんともおかしな現象である。


現在から未来にかけての、世界の食糧事情はどうなのであろうか?

日本のように、食糧が溢れている地域もあれば、食糧不足で困っている地域もある。

食糧不足地域の例をあげると、現在、いろんな報道手段をつかって、アフリカなどの発展途上国に募金を呼びかけて、食糧を含め、人、物資、資金など、いろんな援助が行われている。

このように、世界では食糧は不足している。

今後、もっと、深刻な食糧不足に陥ることが、予想される。


 食糧不足の原因は、人口の増加、農業生産の低下、異常気象などが考えられる。

人口はなぜ、増えるのだろうか? 

人間も動物の一種、食物連鎖の食物ピラミッドの頂点に立つわけだが、本来なら、食糧となる、他の動物や魚、植物の数が減少すれば、その割合に応じて、人間の数もうまく調節されるはずである。

過去の歴史を見ても、人口が増加すると、疫病や飢饉の大量発生などの要因により、人口は調節されてきた。しかし、現在は、医療技術の爆発的な進化、人間の高齢化などのために、人口が急激に増加した。


 農業生産の低下原因は、砂漠化、井戸を掘ったことによる地下水の減少、ダム建設の弊害、塩害、などである。

農地を増やすために、森林の伐採が行われるが、これまた、いけないのである。

森林の伐採は、地球の温暖化、永久凍土融解、土地が腐る、などの要因となる。

地球の温暖化は異常気象や砂漠化の原因ともなる。

このように、さまざまな要因が絡み合い悪い方向へと、地球は進んでいる。

地球の土地は劣化していき、農業生産はどんどん、下がっていくことが、今後も予想される。


 食糧供給の救世主として、品修改良である、緑の革命がある。

食糧問題の救世主的な存在ではあるが、危険性もある。化学肥料を大量に使うために、環境への懸念、品種改良をつづけた、品物を食べつづけることの危険性などである。


 子供たちに分かってもらいたいポイントは、日本のように、食糧に満ち溢れている地域もあれば、その裏に、アフリカなんどの、発展途上国の食糧が不足して、たくさんの餓死や貧困があることである。

そして、これらの地域では、養うこともできないのに、人口が増えていることである。

よく報道で発展途上国に対する資金援助の募金やボランティアの募集、などを見かける。

集まった資金で、食糧や病気のワクチンやボランティア活動による、井戸の建設、農地の建設などを行うことに、どのような意味があるかを考えてもらいたい。

子供達それぞれに、さまざまな意見があると思われる。

それぞれに意見をクラス中の人にだしあってもらって、さまざまな意見があることを分かってもらって、今後どのようにしていけばよいのか考えてもらいたい。

今までどうりでいいのか?  

もっと、他によい、解決策はあるのか? 

どちらにしても、問題意識の1つとして、子供達の心に残してもらいたい。


 ここからは、私の個人的な意見ではあるが、人間も含めてだが、生き物の命はもちろん、尊いものである。

しかし、一時的な救済に意味はないと思う。

根本的な解決が必要である。

食糧がないのに、増えつづけている人口増加を抑えることが、最重要課題ではないのかと思う。

それには、教育ってものが必要ではないのかと思われる。 


(人文地理学序論 河上税 長島勝雄 大明堂 参照)(総務省統計局 日本国勢図会  世界国勢図会 以上のデータ参照)  


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