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2021年07月24日

運営管理 〜物流センター〜

物流センター機能として在庫型と通過型があり、各々の特性差異については以下の通り。
在庫型センター(DC)

在庫型センターはDC(Distribution Center)と呼び、入荷品の事前出荷通知をもとに、保管するか出荷するかを識別し、出荷する荷物については荷受場から出荷場に通過させた方が効率的となる。入荷した商品を保管することを主な機能としており、店舗からの注文に応じて商品をピッキングして、仕分けし、出荷する。例えばベンダー側で出荷先別に仕分けされている荷物であれば、荷受場にて開梱し、物流センターに保管するよりも、そのまま各出荷場へ通過させた方が効率的となる。在庫型物流センターでは、一般的に複数のベンダーが所有権を残しながらセンターに在庫するケースが多く、店頭にて引き渡された際にベンダー側から小売業側に所有権が移転する。
通過型センター(TC)

通過型センターはTC(Transfer Center)と呼び、商品在庫を持たずに卸売業などから納品された商品を、店舗別に仕分けを行って配送する物流センターである。通過型センターはベンダー仕分け型とセンター仕分け型に分類され、ベンダー仕分け型ではベンダー側で店舗別に仕分けをして物流センターに納入する。注文商品を事前に納品先別に仕分けした状態で納品するタイプをベンダー仕分け型といい、納品先別に仕分けしていない状態で総量を納品するタイプをセンター仕分け型という。センター仕分け型の方が物流センター側で納品先別仕分けを行う必要があり、作業工程数が多い。
専用物流センター

専用センターは3PL(荷主から物流業務を一貫して請け負う企業)や卸売業が運営することが一般的である。専用物流センターを経由する取引は、センターフィーが運賃の代用となっていることが一般的である。物流センターフィーは一般的にメーカーが負担する。センターフィー(物流センター施設の使用料等)について公正取引委員会は「大規模小売業告示」の中で、納入業者の得る利益等を勘案して合理的であると認められる範囲を超えて提供すること」を禁止している。
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