素人目線　何でも自前

ライリーの法則は、ある地点から見た都市の吸引力（吸引する購買額の割合）を、都市の人口と都市までの距離をもとに試算するモデルである。同法則においては、ある都市の顧客吸引力は、都市の人口に比例するととともに、都市までの距離の二乗に反比例するとしている。例えばＡ市およびＢ市がその中間に位置するＸ町から吸引する購買額の割合を求めるならば、計算に必要な比率は「Ａ市の人口」と「Ｂ市の人口」の比率、「Ａ市とＸ町の距離」と「Ｂ市とＸ町の距離」の比率となる。


ライリーの小売吸引力モデルを応用して、ある都市とある都市の吸引力が均衡する「商圏分岐点」を求めるものである。

自施設の商圏を戦略的に設定する体系的方法である。引力モデルで有名なハフは、ある目的地の効用はその地点にある小売施設の規模に比例し、消費者がその目的地に到着するのに必要な時間に反比例すると指摘した。また、小売吸引力によって、小売店が顧客を引き付ける地域を商圏という。アメリカの経済学者ハフ（DavidHuff）は、経験的規則性に基づき、商圏予測のための確率モデル（ハフモデル）を示した。経験的規則性とは以下の４点である。
　�@消費者は、身近な小売施設を嗜好する
　�A消費者の割合は、小売施設で提供される商品の品揃えの幅と奥行きによって異なる
　�B消費者が小売施設まで移動する距離は、購買される商品のタイプによって異なる
　�C小売施設の吸引力は、競合する小売施設の近接性に影響される
これらの経験的規則性から、ある消費者がいくつかの商業集積の中からどこを選ぶかという確率を求めるものである。