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2021年07月17日

運営管理 〜QC7つ道具〜

QC7つ道具

QC7つ道具は、品質管理を行うにあたって、統計的な品質解析手法、あるいは問題解決手法として広く用いられている。QC7つ道具は、層別、パレート図、特性要因図、ヒストグラム、チェックシート、散布図、管理図の7つのツールのことを指す。
層別

データの共通点や特徴に着目して、同じ特徴を持ついくつかのグループ(層)に分類した図表である。層別を行うことにより、原因究明箇所や問題改善個所の絞り込みを行うことができる。
パレート図

パレート図は、問題となっている不良や欠点などに対して、その現象や原因別に分類したデータを取得し、個数
や金額などの多い順に並べて棒グラフ化した図表である。また累積個数・金額については、折れ線グラフで表現して、全体の中で大きなウェイトを持つ問題を明らかにする。
特性要因図

原因と結果の関係を魚の骨のように表した図である。特定の結果(特性)と要因の関係を系統的に表した図表である。問題の因果関係を整理し、原因を追究することに使用する。所定の切り口(大骨)ごとに「なぜなぜ」を繰り返しながら、要因(中骨・小骨)の洗い出しを行う。その形状からフィッシュボーンとも呼ばれる。
ヒストグラム

ヒストグラムは、データの存在する範囲をいくつかの区間に分け、その区間内のデータを集計し、集計結果を棒グラフで表した図表である。データのバラツキを分析する手法として用いられる。
チェックシート

事実を確認したり情報を得るために作成した記録簿(チェックリスト)のことである。あらかじめチェック項目を決めておくことで、データを手際よく収集・整理して管理することができる。
散布図

2つの対になったデータ x と y の関係を調べるため、x と y が交わる場所に打点した図表である。点の散らばり方から、2つの対になったデータの関係性を確認する手法で、対応するデータ(x)が増加したとき、相対するデータ(y)が増加する場合は「正の相関がある」、減少する場合は「負の相関がある」と判断する。また、飛び離れたデータが出現した場合は原因を徹底的に究明する、相関関係が示せない場合は層別などを行って新たな要因により散布図を作成して分析を行う、などの対応を行う必要がある。
シューハート管理図

シューハート管理図は、「統計的品質管理の父」と呼ばれる米国のウォルター・アンドルー・シューハートによって生み出されたもの。時系列データを折れ線グラフで表した図である。観測したデータの量や数値を時系列に並べ、さらに異常かどうかを判断する管理限界線を記入した図表である。時系列に並べた量・数値が、管理限界線内に入っているかどうかによって、対象の工程が安定状態にあるか、対策が必要な異常値を示しているかを判別する。また、管理限界内にあっても、連続して観測値が上昇(下降)し続ける、観測値が中心点より連続して上側(下側)に存在するなど、データの並びに「くせ」が出ることがあり、「くせ」が出る場合も工程が正常といえない場合が多いため対策を行う必要がある。

管理用管理図:過去の生産実績から得られた標準値を利用して、工程を管理状態に保持する際に利用される。
解析用管理図:既に集められた観測値によって、工程が統計的管理状態にあるかどうかを評価する際に利用される。
c管理図:工程を不適合数によって管理するための管理図である。一定期間における不良件数の分析など、不適合数を調べる単位量の大きさが等しい(群の大きさが一定)場合に使用する。
p管理図:「群の大きさに対する不適合品数の割合を用いて工程を評価するための管理図」(JISZ8101-2-5.21)と定義され、不適合品率の管理図ともいう。具体的には、毎回の検査対象品数(群、試料)が同一で
ない場合に、不適合品率=不適合品数÷検査対象品数として、割合(%)の管理図で評価するものである。
s管理図:「群の標準偏差を用いて工程の分散を評価するための管理図」(JIS Z 8101-2-5.19)と定義され、観測値のばらつきを標準偏差によって評価する管理図で、標準偏差の管理図ともいう。
]管理図:「サンプルの個々の観測値を用いて工程を評価するための管理図」(JIS Z 8101-2-5.17)
と定義され、得られた個々のデータをそのまま用い、工程のばらつきを確認する管理図である。データを取るの
に時間や経費がかかり、データがあまりとれない場合に用いられる。なお複数サンプルの観測値の平均を用いて
工程を評価する管理図をX管理図という。X管理図は、データの測定に時間、あるいはコストがかかる場合に、代
表的な測定値を1つ用いて図表化することによって、X管理図の代わりとして用いられることがある。
工程能力指数:工程の持つ工程能力を定量的に評価する指標の1つである。その値が高いほど、工程能力が高いことを示しており、工程能力指数が0付近または0以下であれば、製品の特性が目標値と異なっているか、バラツキが大きすぎると判断できる。
新QC7つ道具

新QC7つ道具とは、問題の因果関係を整理することで、解決すべき要因を明確にするために用いられる分析手法である。
マトリックス・データ解析

行列に配置した数値データを解析する多変量解析の手法。
連関図

ある問題に対し、事実データに基づいて因果関係を論理的に明らかにすることで要因を特定する手法である。原因‐結果、目的‐手段などが絡み合った問題についてその関係を論理的につないでいくことによって問題を解明する手法である。
系統図

設定した目的に到達する手段を系統的に展開した図。目標に到達するために必要な手段や、あるべき姿と現実にあるGAPを解決する手段を、多段階的に(系統的に)発想する際に用いる手法である。
マトリックス図

行と列に属する要素によって二元的配置にした図。行に属する要素と、列に属する要素の二元的関係の中から問題解決の着想を得たりする手法である。2つの事象を行と列に設定し、交差するところに存在する情報を記号化してデータの傾向をつかむために、マトリックス図法を用いる。問題としている事象の中から、対になる要素を見つけて(例えば、対策と効果など)行と列に配置し、その交点から問題解決や問題達成の着想を得る手法である。
親和図

混沌とした問題について、事実、意見、発想を言語データでとらえ、それらの相互の親和性によって統合して解決すべき問題を明確に表した図。
アローダイアグラム

日程計画を表すために矢線を用いた図。目標を達成するための実施手段、あるいは作業に関する詳細な実施計画を図式化する手法で、代表的なものにPERT図がある。
PDPC(Process Decision Program Chart)

過程決定計画図と訳される。目的達成のための実施計画が想定されるリスクを回避して目標に至るまでのプロセスをフロー化した図。事態の進展とともに、各種の結果が想定される問題について、望ましい結果にいたるプロセスを決めるために用いられる。事前に考えられるさまざまな結果を予測し、プロセスの進行をできるだけ望ましい方向に導く手法である。目的達成が想定した通りに進まない不測事態に備え、懸念される状態を想定し、回避策をあらかじめ計画に織り込む手法である。これにより想定外の問題が生じたときにできるだけ早く目標達成に向けて軌道修正することが可能となる。危機管理や集団意思決定に有効である。
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