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2021年01月20日

企業経営理論 〜組織学習〜




シングルループ学習(手段学習)

組織内で支配的な経営目標や経営計画、新式の枠組み、規範等を前提として、進められる学習プロセスのことをいう。組織に漸次的な変化をもたらす学習を指す
ダブルループ学習(目的手段学習)

見直しを行う学習、組織に革新的な変化をもたらす学習のことである。
役割制約的学習

組織内では、個人の自由な行動を制約する様々なルール、慣行や規範が存在し、その成果によって評価されるために、環境の変化に対応した新しい知識を獲得しても、それを直ちに個人や組織の行動の変化に反映できないことがある。個人は新たな知識を得て組織内のルーティンが適切ではないとわかっていたとしても、組織レベルでは新たな行動が評価されないため、行動は制約される。
高次学習

曖昧なコンテキスト(前後の脈絡)において、非ルーティン的な、ヒューリスティック(経験則)や、洞察における学習において促進しやすい。
低次学習

単純な行為の繰り返しや修正によって行われるものであり、行動と成果の因果関係が明確である。明確で大量の情報処理において促進される。
近視眼的学習

近視眼的学習とは、組織の情報処理能力には限界があるので、効率化のために既存のビジネス管理に直接関係を持たない情報を排除し、情報収集を様々なルール、手続きに従って行う学習方法をいう。例えばトップマネジメントが経営戦略を策定する際に、技術者であるプロダクトマネジャーから5年先までの投資計画と利益計画を毎年提出させ、彼らと対話することを通じてどの製品分野に予算を配分するかの全社的な投資決定をする場合、プロダクトマネジャーは既存製品に対する5年計画を毎年トップマネジメントに提出するというルーティンから脱せず、環境変化に対応した新規学習ができないまま既存事業への投資を続けてしまう。このような場合は近視眼的学習に当たる。
迷信的学習

迷信的学習とは、組織の行動と環境の反応とが断絶している状況で起こる。例えば、既存製品が成熟し、新製品の利益率が高いという状況を、ある部門の機能マネジャーが知っていたにもかかわらず、トップマネジメントに伝えなかったことにより新製品への対応が全体として遅れた、というような場合は迷信的学習にあたる。
傍観者的学習

個人または一部門での行動と、組織全体の行動との結びつきに断絶が起こっていることをいう。結びつきが穏やかであると、ある部門での学習が他部門に波及しづらくなる。部門間の結合が強いと傍観者的学習の可能性は低下する。
SECIモデル

野中郁次郎が提唱するSECI(セキ)モデルについての問題である。知識の創造とは、暗黙知(言葉にしづらい/まだ言葉にされていない知識)を豊かにしつつ形式知化(言葉や図で説明できる/すでに言葉や図にされている知識)し、それらを組み合わせて、実践に結びつけることで再び新たな暗黙知を形成するという、ダイナミックな螺旋運動のプロセスと捉えられる。以下4つの知識創造プロセスの頭文字を取って、SECI(セキ)モデルと呼ばれる。
社会化/共同化(Socialization)

暗黙知から新たな暗黙知を生み出すプロセスである。新入社員の研修では、暗黙知をマニュアルのような形式知に変換したものによって、表層をまず理解することが先決となる。新入社員がその後配属されて、現場においてOJTのような形で、熟練した技を実践しながら学び、自分なりの技を身に付けるのがこの段階に当たる。例として職人の修行において、親方と弟子がいっしょに作業することが挙げられる。一般的な企業のOJTと異なり、弟子が学ぶべきことはマニュアル化されておらず、親方の仕事を見よう見まねで覚える。
表出化(Externalization)

暗黙知から新たな形式知を生み出すプロセスである。新製品のイメージなどが具体的な言葉によって新製品コンセプトとして表現されていくような、社会化を通じて獲得された暗黙知を形式知に転換するプロセスを意味する。思い(暗黙知)を持つ個人が集団での討議などを通じて他者の思いを共有し、それらを高い理念やビジョンと結びつけながら、言葉(形式知)にしていく。さらに言葉を磨いて新たな観点を持つ概念を生み出す。マニュアルを作れば、知識を大勢で共有するのが容易になる。
連結化(Combination)

すでにある形式知を体系的に結びつけ、構築的に新たな形式知を生み出す。単に結合するだけでなく、コンセプトの分割、分析を含むものであり、表出された概念を操作的に再構成するプロセスである。例えば、作ったマニュアルを、ほかの部署・作業グループが作ったマニュアルと比較することで、新たな視点が得られ、より包括的なマニュアルを作成することができる。
内面化(Internalization)

「表出化」「連結化」の過程を経てまとまった形式知から新たな個人的な暗黙知へと変わっていくプロセスである。すでに内面化された知識を表出して他者に伝えるのは、前述の表出化である。内面化においては、形式知を自分自身のものとして身体的に取り入れることなので、実験や現場での成果の反省が重要になる。新しく作ったマニュアルの内容を実践しているうち、自分のなかで、新たなコツやノウハウが生まれ。この新たな暗黙知は、いずれ「共同化」によってほかの人に伝わることになる。
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