アフィリエイト広告を利用しています

2021年01月04日

企業経営理論 〜事業の経済性@(規模の経済等)〜




規模の経済

規模の経済はある一時点における静態的効果である。規模の経済性は、ある製品の生産・販売で大きな事業規模を確保することで事業のコスト効率を高める。つまり、事業の規模を大きくすることで製品当たりの固定費を広く薄く負担させることである。工場の月の固定費が100万円だった場合、月に1個の製品を製造したらその製品の1個あたりのコストは100万円/個である。月に100万個の製品を製造した場合の1個あたりのコストは1円/個である。規模の経済は大量に製造し、製品あたりのコストを下げることを狙う。
クリティカルマス

クリティカルマスとは、ある商品・サービスが、爆発的に普及するために最小限必要とされる市場普及率のことである。
範囲の経済

範囲の経済とは、複数の事業を別々の企業が行った場合の総費用と比べて、1企業で行った場合の総費用が低くなることを意味する。なお、多角化が進みすぎると新たに進出した事業と企業の保持しているコア・コンピタンスとの関連性が希薄になって生じなくなる。
シナジー(相乗)効果

同一企業が複数の事業を展開することから生じる「シナジー効果」は、範囲の経済を構成する中心的な要素の1つである。シナジー効果は情報的資源を用いて生み出す経済効果である。シナジー効果は掛け算と捉えることもできる。静的シナジーとは、時間に依存せず一時点で生じるシナジーのことであり、動的シナジーとは、技術革新など時間の経過によってもたらされるシナジーのことである。長期的な視点においては、効果の発生が長期的となる動的シナジーが望ましい。
コンプリメント(相補)効果

コンプリメント効果は物的資源を用いて生み出す経済効果である。コンプリメント効果は足し算と捉えることもできる。複数の製品分野での事業が互いに足りない部分を補い合うことで、企業全体として売上の季節変動などを平準化するといったような、遊休資産や工場の空いている時期などを利用して別の製品をつくるような場合に生まれる経済効果をコンプリメント効果という。
経験効果

経験効果は累積経験量をベースとした動態的効果である。累積生産量を増やせば、専門特化による熟練形成が促進され、生産・販売のコストが低下する効果をいう。
経験曲線

経験曲線とは、累積生産量が2倍になると、単位当たりの生産コストが10%~30%低減する経験則のことをいう。累積生産量の増加にもとづくので、小規模生産よりも大規模生産で効果が実現する。経験曲線が生じる理由の1つに、労働者の習熟による作業効率の向上がある。労働集約的な生産においても経験曲線効果が発生する。
収穫逓増

収穫逓増とは、資本投入量を拡大すると、その拡大の度合い以上に収益が高まる現象のことをいう。ある製品の普及率が増加するにつれて、その製品を使用するメリットが増大する。使用するメリットが増加すればその製品の使用者が増加し、さらにシェアが拡大する。その具体例として、パソコンのOSのウィンドウズをあげることができる。この場合、シェアがシェアを呼ぶので、先行商品が有利となる。
収穫逓減

収穫逓減は、投入する経営資源の単位当りのリターンが、経営資源の追加的投入につれて低下していくことを意味する。
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10448712

この記事へのトラックバック
ファン
検索
<< 2024年07月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
カテゴリアーカイブ