新しいことを始めようと準備しています。
そのための屋号が必要で、これがなかなか決まりません。
それで白川静博士の『常用字解』(平凡社)に頼ったのですが、
出会った衝撃をこのブログで先日、お伝えしました。
白川静博士の『常用字解』に出会い、漢字に沼ってます。
https://fanblogs.jp/umekotokyo/archive/41/0
それで次は、訓読みも検討してみたいと思い、『字訓』(白川静/平凡社)を見ているんです。
そうしたら、なんと
「 きらきら」は万葉集や日本書紀から使われていたというんです!
きらきらし【端】
「きらきら」は光り輝く意の形況の語。 その形容詞形である。
光り輝くほどに美しい。 古くは人の容姿について、その端正なことをいう語であった。
「きらぎらし」と第三音を濁音にすることがある。
〈例文〉
是の後に、豊玉姫(とよたまひめ)、其の児(みこ)の端正(きらきら)しきことを聞きて、心に甚だ憐れび重(あが)めて、復(また)帰りて養さむと欲(おもほ)す。義(ことわり)於きて可(よ)からず。[神代紀下〕
出典:『字訓』白川静 平凡社
価格:6600円 |
ひえー 「豊玉姫がきらきら輝くほどかわいいから、連れて帰って育てたいなー。でもそれはマズイよね」 と言ってるんかい!
神代紀は今から1300年も前に書かれた日本書紀のことだと思うけれど、身近に感じる言い方でびっくりです。
「キラキラ」を使って「言い方が軽い」などと注意されるようなことがあれば、
「きらきらは万葉集や日本書紀の時代から使われている上代語ですよー」と
言うことができますね!
古代語って、面白いですね。
言葉の由来や本来の意味がわかると、一つひとつの言葉が本当にいとおしくなります。
『字訓』は、古事記、日本書紀、万葉集などに見える上代語の基本語彙1800余語について、白川先生が検討して解説を加えている辞書です。
白川静先生の3部作のなかの1冊です。
白川静先生の3部作
『字統』ー字源辞典
『字通』ー漢和辞典
『字訓』ー上代語の基本語彙1800余語を解説した古語辞典
『字統』『字通』も見てみたいと思います。
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