ブログ原稿を書くとき、
言葉に迷うことはありませんか?
「例えば」なのか、「たとえば」なのか?
「行う」なのか、「おこなう」なのか?
「1人暮らし」なのか、「ひとりぐらし」なのか?
日本語って、難しいですね。
でも、このように迷うのはムダな時間。
ムダはなるべく減らしていきたいですよね。
ブログ原稿を書くとき、
「言葉の使い方」や、「原稿フォーム」のルールを
決めておけば、迷うことがありません。
新聞記者必携の
『記者ハンドブックー新聞用字用語集』(共同通信社)が
ブログの文字統一にも役立ちます。
記者ハンドブック 第14版 新聞用字用語集 [ 一般社団法人共同通信社 ] 価格:2,090円 |
読みづらい原因は「表記のゆれ」かもしれない
なんとなく、落ち着かない原稿には
「表記のゆれ」がある場合があります。
「表記のゆれ」とは、同じ意味の言葉、同じ言葉なのに
違う表記が混在していることを言います。
「行う」と「おこなう」、
「例えば」と「たとえば」が混在していたり、
「Amazon」と「アマゾン」、
「Google」と「グーグル」のような表記が混在していると
「読みづらい」と感じてしまうのです。
読みやすい原稿にするためには、
「表記のゆれ」をなくすことが必要です。
漢字を平仮名にすることを、「ひら(開)く」と言います。
逆に、漢字にすることを「と(閉)じる」と言います。
「表記のゆれ」をなくすためには
その漢字を「ひら(開)く」のか、「と(閉)じる」のかを
決めておくことも大切なポイントです。
表記統一に役立つ『記者ハンドブックー新聞用字用語集』
ブログは新聞記事とは違うので、
やわらかい口調のほうがいい場合もありますよね。
表記の統一のルールを自分オリジナルにできれば言うことなしです。
しかし、そこまでするのは難しいので、
市販の用字用語集を活用して
表記の統一をするのがおすすめです。
私はかつて、業界新聞社に勤めていたことがあります。
そのときから使っているのが、
『記者ハンドブックー新聞用字用語集』(共同通信社)です。
今年2022年3月、約6年ぶりに改訂がおこなわれて、
第14版が発売となっています。
初版は1956年。
まさに、情報発信の主流が新聞だった時代です。
本書編集の原則が『記者ハンドブック』のまえがきに記されています。
どのような時代になっても記事は
@ 分かりやすくやさしい文章で書く
A できるだけ統一した基準を守る
@ 分かりやすくやさしい文章で書く
A できるだけ統一した基準を守る
表記に迷う言葉があれば、このハンドブックで確認するようにしています。
・「おこなう」を引いてみると、「行う 行い」とあります。
・「たとえ」を引いてみると、「例える 例えば、例え話」とあります。
・「ひとりぐらし」を引いてみると、
=1人暮らし[一般用語]気楽な1人暮らし
=独り暮らし[孤独を強調]寂しい独り暮らし
と、使い分けの説明も示されています。
収録されているのは、用字用語だけではありません。
国会関係、政治、選挙、官庁、決算、死亡記事などの記事フォームの基本、
運動記事の書き方、皇室用語にいたるまで
新聞記事の書き方の原則がコンパクトに示されています。
「紛らわしい会社名」という項目もあります。
新聞紙面で会社名を誤っては大変ですから
キヤノンの「ヤ」は小文字の「ャ」ではなく大文字の「ヤ」であるとか、
いすゞ自動車は「ず」ではなく「ゞ」であるとか、
細やかな注意も示されています。
用字用語集は1冊は持っていて損はない
『記者ハンドブックー新聞用字用語集』のほかにも、
各社から用字用語集が発行されています。
『読売新聞 用字用語の手引』中央公論新社
読売新聞 用字用語の手引 第6版 (単行本) [ 読売新聞社 ] 価格:1,760円 |
『最新 用字用語ブック』時事通信社
価格:1,870円 |
『朝日新聞の用語の手引』朝日新聞社用語幹事
朝日新聞の用語の手引[改訂新版] [ 朝日新聞社用語幹事 ] 価格:1,980円 |
これらは、新聞社の基準をまとめたものですから、
ブログやウェブライティングには
あてはまらない用例もあるかもしれません。
表現は個人の自由なので、
用字用語集に書いてあるからといって
従わなければならないということではありません。
確認したうえで、
自分の感覚に合う言葉に決めていけばいいと思います。
ポイントは、統一するということです。
表記統一のルールブックを決めておくと、
あとからブログに修正を加えたり、
整理するときも楽になると思いますよ。
ブログをやりながら、
ウェブライターとして活動されている方もいらっしゃると思います。
発注する側からすると、
納品された原稿が文字統一されていないと、
チェックして修正しなければなりませんから、大変です。
それに比べて、文字統一されていると
大変に助かります。
「この人はちゃんとしている」と思えます。
「またこの人に依頼しよう」と評価も高まるはずです。
次回、第7回のブログでは
「送り仮名の付け方」、確かめる方法 について、
私がおこなっている方法をご紹介します。
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今回の記事は加筆して、メインで運営しているブログ「【シニア副業】ブログ生活のすすめ:シニアがブログをやりながら「お金」も「幸せ」も増やす計画」にも公開しています。
よろしければ、加筆版もご覧いただけたら幸いです。
【表記統一】「読みやすい記事」作成| 基本を極めるコツ
https://umekotokyo.com/tips-for-writing-uniform-notation-easy-to-read-articles/
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タグ:表記の統一
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