日々のつぶやき

プロ野球の来年に向けての動きが賑やかだ。

来年の年俸交渉結果がニュースになっている。

当事者は、それこそ死活問題だが外野のファンは

アーダコーダとカシマシイ。

ある時は選手の立場になり、これはもっと貰っていいのではないか、

あるいは球団側の交渉人になり、ファン同士口角泡を飛ばして、

声も大きくなる。

ファンとはありがたいものだ。

他人の銭勘定に一生懸命になるのだから。


日本では「交渉人」は出番はないだろうか。

一時期、何人かの選手が使っていたと思ったが、今は聞かない。

欧米の契約社会ではないので馴染まないのかもしれないが、

私は球団が、交渉人だとやりにくいので嫌うのだろうと、

勝手に思っている。


契約内容もメジャーリーグほど細かくないので簡単なのかもしれない。

ここらあたりは、大相撲でもそうだが、

いわゆる「どんぶり勘定」なのだろう。

昔ながらの「興行の世界」の感覚なのだと思う。

日本のいいところだと私は思っているのだが、

他人は信用に足る、親方制度などの名残だろう。


球団側と選手が対等でないということでもある。

子どもの時から、すべてをかけて精進してきて、

さらに毎年100人位しか入れないプロの世界に入り

30歳を超えて活躍出来る選手が何人いるのか。


在籍中に5億円以上稼げる選手が、何人いるのか。

プロ野球選手になることが、子どものころからの夢だからでは寂しい。

プロの世界だからだけでは報われない。



景気のいい話に移るが、中日の松坂選手が来年1億円になるらしい。

6勝しかしていない先発投手にしては、

しかも正直に言ってロートル選手にしては、いい契約だ。


球団の言い分は、営業手当てらしい。

松坂選手が登板する日はお客様のい入りがいいし、

グッズは売れるし、メディアへの露出は多いし、

球団への実入りは年俸の何倍にもなったのだろう。


今年のFAの目玉はカープの丸選手。

なにしろ、２年連続のMVPだ。

これを何でも欲しがるジャイアンツがほっておくはずもない。

大金を出して契約にこぎつけたようだ。

ジャイアンツとしては、これでカープの戦力が落ちるし、

自分のところは上がるので、シメシメと思っていることだろう。


しかし、事はそう簡単ではないと思う。

カープはポジションが一つ空いたので

その後を狙って他の選手の競争が激化し、

選手のレベルが上がり選手層が厚くなる。


逆にジャイアンツは外野手はポジションが一つ減るので、

他の選手のモチベーションは上がらないだろう。

年俸5億円の選手に年俸5000万円の選手は

競争相手にもしてもらえないのだ。


過去に何人の選手がFAでジャイアンツに入団しどれだけの活躍をしたか？



選手が高額の年俸を求めることは当たり前だ。

当然の権利だ。


来年、丸選手が今まで以上の活躍をすることを期待しよう。

それ以上にカープの外野陣がどうなって、

両チームの成績に注目したい。