2018年07月31日
山頭火 13
山頭火は山口県、現在の防府市に生まれた。
大地主、種田家の長男であり
のちに4人の弟妹が生まれている。
山頭火が10歳のとき、母は夫の放蕩に疲れはて、
自宅の井戸に投身自殺をしている。
大人が集まっているので近づいて行った子どもたちは、
子どもが見るものではない、と追い払われている。
しかし、山頭火は大人たちの塊の隙間から、
引き揚げられた母の無残な姿を見てしまった。
このことは、その後の山頭火の生きざまにお
おきな影響を与えてしまった。
というより、決定づけてしまった。
後年、弟も山中で自殺している。
家が没落し、故郷を離れた山頭火にとっては、
つらい思い出しかない故郷でもやはり懐かしく、
故郷への思いがつのる時もあったに違いない。
旅の途中、立ち寄ってみた故郷の変りようと
自身の変りようをどのように見つめ続けたりだろう。
わずか40年前の大種田はどこへ行ってしまったのか。
長い影をつくりながら佇むしかない山頭火であった。
『生まれた家は あとかたもない ほうたる』
大地主、種田家の長男であり
のちに4人の弟妹が生まれている。
山頭火が10歳のとき、母は夫の放蕩に疲れはて、
自宅の井戸に投身自殺をしている。
大人が集まっているので近づいて行った子どもたちは、
子どもが見るものではない、と追い払われている。
しかし、山頭火は大人たちの塊の隙間から、
引き揚げられた母の無残な姿を見てしまった。
このことは、その後の山頭火の生きざまにお
おきな影響を与えてしまった。
というより、決定づけてしまった。
後年、弟も山中で自殺している。
家が没落し、故郷を離れた山頭火にとっては、
つらい思い出しかない故郷でもやはり懐かしく、
故郷への思いがつのる時もあったに違いない。
旅の途中、立ち寄ってみた故郷の変りようと
自身の変りようをどのように見つめ続けたりだろう。
わずか40年前の大種田はどこへ行ってしまったのか。
長い影をつくりながら佇むしかない山頭火であった。
『生まれた家は あとかたもない ほうたる』
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7946323
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック