2018年07月12日
W杯 雑感 D リーダーの資質
長谷部選手が、今後代表選手に選ばれることを辞退した。
約8年間代表チームのキャプテンを務めて来た。
少なくとも8年間は代表に選ばれ続けてきたわけだ。
そのことだけでも素晴らしいことだ。
最初にキャプテンに指名した監督は
南アフリカ大会時にチームを率いた岡田武史監督だった。
彼は、この男しかいないと思い
26歳の若い長谷部選手をキャプテンにしたと言っている。
練習時によく声がでる、
何事にもキチンと話ができることなどを評価したという。
キャプテンになるべく生まれてきた男だとも言っている。
この大会で日本は初めて予選リーグを突破した。
そしてロシア大会でも2回目の突破を果たした。
今回の大会開始の数十日前の監督交代という
非常事態にも関わらず、見事にチームをまとめている。
西野監督もこのチームに長谷部キャプテンがいなかったら、
監督を引き受けなかったのではないかと推測している。
他の選手達からの信頼度は、
発表後の選手達の反応を見れば十分伝わってくる。
多分、この8年間に日本の男子サッカー代表チームに
関わった全ての人がキャプテン長谷部を認めて、
敬意をいだいているのではなかろうか。
長谷部選手は、
今ドイツのフランクフルトでやはりキャプテンを務めている。
ほとんど代表チームと同じ役割をこなしているようただ。
ここでも、チームメート・監督・オーナー以下のスタッフからの
信頼は絶大だ。
長谷部の引退はこのチームで行ってもらい、
引退後はスタッフとしてチームに残ってもらい、
将来は監督に・・・というレールまで敷こうとしている。
さらにすばらしいことは、
このことをファンも認め、後押ししていることだ。
チームにはもう一人若い日本人選手がいる。
素質はいいものを持っているのだが、
なかなかレギュラーにはなれそうにない。
キャプテンは、その彼に、もっとドイツ語を覚え、
チームメート・スタッフ・ファン・マスコミと
積極的にコミュニケーションをとれるようにしなければだめだ、
とアドバイスしている。
キャプテンは
さまざまな人とのコミュニケーションが必要になる。
ドイツ語で心の中を十分に表現できないだろう
チームメートもいるだろうに、
自身もネイティブでないドイツ語か英語かわからないが、
コミュニケーションをとり
チームをまとめる力には敬服するしかない。
言葉の大切さを証明している。
代表チームの監督は、
短い時間で選手とのコミュニケーションをとらなければならない。
過去の外国人監督の何人が適応していただろう。
何代か前の監督などは、
日本人の気質を否定して自分の価値観に従わせようとし、
選手に(私の感覚では)八つ当たりしているだけでなく、
そのことをマスコミに話してしまっていた。
これでは信頼関係は生まれない。
その人が、今大会の日本代表チームのこと、
試合のこと、チームとしての行動に
いろいろとコメントしていた。
「へそが茶を沸かす」とはこのことだ。
国歌の品格は
『品格ある個人の存在が前提になる』という。
ロシアでの代表チームのことが、
世界中のあらゆるところで称賛されている。
諸外国から見ると「品格あるチーム」に見えたのだろう。
そのチームの品格は
長谷部キャプテンの品格が8年かけて作り上げて来たもの
だったというのは言い過ぎだろうか。
タグ:サッカー
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