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2018年06月16日

レミングの集団自殺


北欧や北米に生息するネズミ科の小動物、レミング(lemming)は集団自殺を行うことで知られている。

レミングは増殖し、餌を確保できないほどに数が増えすぎると突如集団で海岸まで移動し、次々と海へ飛び込んで自殺をする。これは一般には個体数を調整するために本能が取らせる行動であると説明される。

群の個体数を調整することで餌の確保を図り、少数の犠牲によって集団を生きながらえさせるわけだ。



実はこの話は「白い荒野(1958年)」というディズニー製作のドキュメンタリー映画をきっかけに広まった、まったくのウソなのである。増殖しすぎたレミングが集団で移動を始めるのは本当だが、これは新たな餌場を探すためであり、死に場所を求めてのことではない。この餌場を探す旅の最中に、たまたま不運なレミングが押し出されて崖から落ちたり、小川と間違えて海に飛び込んだりしているだけなのだ。

 なお、ディズニーは「白い荒野」において意図的にレミングを“集団自殺”に追い込んだ疑惑があり、動物愛護団体より抗議を受けている。



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