2018年06月14日
サブリミナル効果
1957年、ニュージャージー州フォートリーの映画館で世に名高い“サブリミナル効果”の実験が行われた。上映された映画「ピクニック」の映像の中に、5秒毎に3000分の1秒だけ「コーラを飲め」、「ポップコーンを食べろ」というメッセージを入れて流したところ、コーラの売り上げが18.1%、ポップコーンの売り上げが57.5%も上がったというものだ。
これ以降、テレビや映画などの中にサブリミナルを取り入れることは法律で禁止された。
あまりにも有名な話である。
ところが、実際にはこの実験は行われていなかった。仕掛け人であるジェイムス・M・ヴィカリーの告白によると、彼はサブリミナル効果を起こす機械を販売して一儲けしようとたくらんでいたのだが、サブリミナル効果を実証する本格的な実験が行われる前に情報がマスコミに漏れてしまったため、とっさにデータをでっち上げて偽の実験結果を発表したのだという。
以後、サブリミナル効果を実証しようとする実験は何度も行われてきたが、そのことごとくに否定的な結果が出ている。
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