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2019年11月12日
かわいいマッケンジー・デイヴィスが、高身長・筋肉派のアクション女優でデビュー!SF大作『ターミネーター:ニュー・フェイト』
『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、1984年にスタートした『ターミネーター』シリーズの最新作。
もう30数年間続いている人気シリーズの第6作目です。
特に今作は、第1作、第2作に続きジェームズ・キャメロン監督が手掛けた第3作目として公開に。
シリーズの主たる内容は、意志を持ったマシーン「スカイネット」が支配する未来社会で、抵抗を続ける人間との果てしない戦いです。
AIマシーンが支配する未来社会
マシーンが全世界を完全に支配するためには、人間の抵抗軍を壊滅してしまうこと。
そのためにマシーンは、過去にさかのぼり抵抗軍のリーダーを子どものうちに抹殺してしまうために「T-800」という「ターミネーター」(刺客)を送り込みます。
しかし、子どもの母親であるサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)の必死の抵抗と、抵抗軍からの支援で作戦は失敗に。
参考:リンダ・ハミルトン<ピンタレスト画像>
今作はあれから、約20年。
未来社会の様相はさらに進化していました。
マシーンはAI化し、より高度な能力をもった新型ターミネーター 「Rev-9」を開発。
一方、抵抗軍も戦闘能力を高めるために、肉体改造をした「強化人間」タイプの戦闘員を創っていたのです。
新型ターミネーター対人間、そして強化戦闘員
(引用:https://www.facebook.com/Terminator6News/)
◇「Rev-9」が狙ったターゲットとは?
今作の見どころのひとつは、新型ターミネーター 「Rev-9」(ガブリエル・ルナ)の出来映え。
シリーズのどのターミネーターもスゴかったが、液体金属で体を自由自在に操りどんなに粉砕されても再生する力はシリーズ最強。
今回「Rev-9」がターゲットにしたのは、「ダニー・ラモス」(ナタリア・レイエス)という若い女性。
なぜ、彼女を狙うのか、それはサラ・コナー同様、未来の抵抗軍に関係する人物だというのが後になってわかります。
参考:ナタリア・レイエス<ピンタレスト画像>
◇2042年から派遣、強化タイプの戦闘員
もうひとつの見どころは、ダニーを「Rev-9」から必死で守るグレース(マッケンジー・デイヴィス)という女性戦士の登場です。
彼女こそ、2042年の未来社会の抵抗軍から派遣された、強化人間型の戦闘員。
ダニーを執拗に追跡する「Rev-9」と死闘を繰り広げますが、機械相手に一歩も譲りません。
参考:マッケンジー・デイヴィス出演『タリーと私の秘密の時間』
参考:マッケンジー・デイヴィス<ピンタレスト画像>
この時のダニーは、自分がどんな存在かまったくわかりません。
しかし、未来社会ではなくてはならない存在だということに次第に気付くようになります。
◇かつて「審判の日」から地球を救った人物
映画の序盤で、必死にダニーを守るグレースに強い味方があらわれます。
一見、老練な出で立ちだが、パワフルな援護射撃で「Rev-9」をひとまず木っ端みじんに粉砕するその人物。
彼女こそ、かつて地球を「審判の日」(核戦争による終焉の日)から救ったサラ・コナー、その人でした。
サラと初めて対峙するグレースは、彼女が何物かを知りません。
また、サラもグレースと初めて会うことに。そこには、二人を結び付ける不思議な縁があったのです。
サラ・コナーのためにメッセージを送ったT-800
(最後のネタバレなし)サラが、「Rev-9」によって追跡されるダニーのことを知るのは、何者かがサラに発信したメッセージでした。
メッセージの最後に添えられる「ジョンのために」というフレーズに彼女は従わざるを得なかったのです。
つまり、ジョンとは、彼女の息子「ジョン・コナー」のことだったのです。
ターミネーター「Rev-9」に追われながらも、ジョンの事情を知る人物を探すグレース、サラ、そしてダニーの3人。
一行がたどり着いたのは、意外な人物、そして意外な行動とは?
その時、「Rev-9」は全員を捕獲していたのです。
まとめと感想
最初の『ターミネーター』が、30数年前といえばかなり古いイメージがあります。
しかし、まったく気にする必要はありません。
最新作ならではの新鮮さは、やっぱりグレース演じるマッケンジー・デイヴィスのアクション!
身長178㎝の長身をしならせたキレのあるアクションは絶対に見ものです。
彼女は、『タリーと私の秘密の時間』で助演、非常に好感度の高い役柄で強い印象を残しているのでぜひ、ご覧ください。
新しいフェーズでの続編を期待できる存在です!
最後に、日本で行われたプレミア映像を紹介しておきましょう。
タグ:リンダ・ハミルトン マッケンジー・デイヴィス アーノルド・シュワルツェネッガー ナタリア・レイエス ガブリエル・ルナ ターミネーター:ニュー・フェイト Rev-9 T-800 スカイネット サラ・コナー
2019年11月03日
ISバグダディ殺害映像を、トランプ大統領が「映画のようだった」と言ったのは『ゼロ・ダーク・サーティ』のこと?
世界情勢のキナ臭いニュースが多い中で飛び込んできたのが、米国防総省の発表した、中東の過激派組織「イスラム国」(IS)指導者急襲作戦の映像。
最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者の殺害を伝える映像と画像がお茶の間に流れたのです。
(記事の最後に、BBCの公開映像を紹介しています。)
そして、アメリカ大統領トランプのコメントはこうでした。
「まるで映画を観ているようだ。」と。
私は即座に、いくつかの「映画」を思い起こしました。
「まるで映画」というリアリティが一番あるのは『ゼロ・ダーク・サーティ』ではないでしょうか。
ウサーマ・ビン・ラーディン殺害への道すじ
2001年のアメリカ同時多発テロ以降、アメリカのイラクはじめ中東への介入はとどまることを知りません。
テロの首謀者と言われた、アルカーイダのウサーマ・ビン・ラーディンを殺害したのはそれから10年後。
まだまだ記憶に新しいところです。
『ゼロ・ダーク・サーティ』はその翌年に公開。
CIA分析官のマヤ(ジェシカ・チャステイン)が、ビン・ラーディンの居場所をいかにして突き止め、殺害するに至ったかを描いた作品。
内容が内容だけに、公開前から話題が沸騰した映画でした。
参考:ジェシカ・チャステイン主演映画『ユダヤ人を救った動物園』『女神の見えざる手』『モリーズゲーム』
10年間の過酷な試行錯誤
◇リアルな映像と、情報収集で映画賞を総ナメ
映画製作にあたり、アメリカ政府筋が情報提供したのではないかと疑われるほど実にリアルな内容で見応えのある映画です。
当時、オバマ大統領が再選を目指していた時期と重なり政治的なプロパガンダも疑われました。
もちろん、女性映画監督キャスリン・ビグローは政治的な思惑を全否定。
参考:キャスリン・ビグロー<Pinterest画像>
また、マヤのモデルとなったCIA分析官が実際に存在したと証言する元CIA職員も現れました。
いずれにせよ、公開後は空前の大ヒット作となり、数々の映画賞を総ナメにした作品です。
◇多くの犠牲と時間をかけた10年間
映画の時間はせいぜい2時間。
しかし、アメリカがビン・ラーディンを追い続けた期間はなんと10年。
映画の見どころは、最終ビン・ラーディンの隠れ家を割り出すまで果てしない試行錯誤が凝縮されているところ。
特に、マヤより先に現地にいたCIA捜査官ダニエル(ジェイソン・クラーク)による、テロ組織員アンマルへの拷問は見るものも辟易します。
参考:ジェイソン・クラーク<Pinterest画像>
また、現地で分析調査をするマヤ自身やCIAの同僚がテロ組織から狙われ、実際にマヤが友人を亡くすところは衝撃的です。
◇気の遠くなる分析で手繰り寄せたキーマン
マヤがビン・ラーディンの潜伏先を突き止めるきっかけは、彼の連絡係と思しきアブ・アフメドの名前を聞き出せたこと。
そして、アフメドが家族と連絡しているところを傍受した情報を手繰り寄せながら現在地を捕捉、高い確率でビン・ラーディンの居場所を特定していくのでした。
あとは無人偵察機、いわゆる偵察ドローンによって屋敷に出入りする人間をピンポイントで確認。
夜間にヘリコプター「ブラックホーク」で特殊部隊シールズを降下させ、目的を達成したのは史実にある通りです。
◇あれから8年、新たなテロ組織との戦い
さて、あれから8年が経過。
中東を中心に、新たなテロ組織「イスラム国」(IS)が生まれ世界を席巻するに至っています。
そんな中で再び報じられた、IS指導者アブバクル・バグダディの殺害報道と映像公開。
見た人は、トランプ大統領でなくても「映画のようだ」という印象を誰もが持ったのではないでしょうか?
無人偵察機ドローンがわかるもう1本の映画
『ゼロ・ダーク・サーティ』の印象も強烈でしたが、もう1本こんな映画があります。
それは、ヘレン・ミレン主演の『アイ・イン・ザ・スカイ』。
参考:『アイ・イン・ザ・スカイ』(「洋画のレタス炒め」)
偵察ドローン機から、ナイロビアのテロ組織に直接ミサイルを撃ち込んだ映画です。
テロ組織の拠点となる住居の周辺を観察し続け、最後に爆破する映像は、今回のバグダディのアジトが跡形もなく破壊された映像とまったく同じです。
最後に、BBC(イギリス国営放送)が報じた実際の公開映像を紹介しておきましょう。
確認ですが、この映像は「映画」ではありません。
2019年10月30日
映画『バイス』とは副大統領を意味し、アメリカ・ブッシュ政権の実話スキャンダル
アメリカ政治史と言っても、1970~2000年代はついこの間。
チェイニー、ラムズフェルド、ジョージ・W・ブッシュと聞くと記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。
『バイス』は原題『Vice』(副の意味)で、第46代副大統領ディック・チェイニーを扱った映画です。
本人はもとより、妻リン・チェイニー、また当時彼を取り巻いたそうそうたる政治家の面々は今も健在。
にもかかわらず、数々のプライベート場面はじめ、史実も時に皮肉っぽく映画にしてしまうあたり、さすがアメリカといわざるを得ません。
逆にいえば、それだけ愉快で面白いおススメ映画だということです。
副大統領は大統領が死ぬのを待つだけ?
映画の中でも、本人の口から「副大統領?大統領が死ぬのをひたすら待つ立場だろ?」と揶揄するセリフが出てくるぐらいで、ほとんど注目されることのなかった副大統領。
しかし、チェイニー副大統領は違っていました。
最盛期には「史上最強の副大統領」、末期には「史上最悪の副大統領」などと、とにかくこんなに話題になった副大統領はいません。
それだからこそ、こんなユニークな映画が出来上がったのではないでしょうか。
ストーリーは彼が酒浸りの大学生だった頃から始まります。
後に妻になる恋人リン(エイミー・アダムス)からこっぴどく叱られるという、情けないディック・チェイニー(クリスチャン・ベール)がいました。
参考:エイミー・アダムス<ピンタレスト画像>
参考:クリスチャン・ベール<ピンタレスト画像>
アメリカの政治史がわかる映画『バイス』
(引用:https://www.facebook.com/ViceMovie/)
◇チェイニーを政界に押し上げた妻リン
妻リンはいわゆるしっかり者で、チェイニーを政界に押し上げるのに、彼女の力が大変大きかったのがよくわかります。
チェイニーがワイオミングから下院議員に立候補した時、もともと口の重いチェイニーに代わって選挙演説をこなしたのは彼女。
チェイニーが政治家として成長していくプロセスは、リンを通して描かれるところはひとつの見どころです。
ちなみに、主演のクリスチャン・ベールと、妻役のエイミー・アダムスは、映画『アメリカン・ハッスル』で共演した仲。
役柄や年齢は全然違いますが、コンビネーションの良さはこの映画を彷彿させるものがあります。興味のある方は、ぜひご覧ください。
◇後の国防長官ラムズフェルドとの出会い
一方、チェイニーが政治の裏表を学んだのは、下院議員時代のラムズフェルド。
彼のアシスタントをしながら、「口は堅く」「指示を守れ」「忠実であれ」という3ヶ条を叩き込まれます。
二人の関係は、2001年のブッシュ政権誕生時に、チェイニーが副大統領になったのと同時にラムズフェルドを国防長官に起用するきっかけになったとされています。
そして、この年の9月11日に同時多発テロが勃発。
映画の冒頭は、緊迫と動揺のホワイトハウス内をクローズアップ。
不在のブッシュ大統領を差し置き、陣頭指揮を執るチェイニー副大統領がラムズフェルドとやりとりする内容は、彼のリーダーシップが描かれなかなかの見どころです。
◇ブッシュ大統領に飲ませた条件
ところで、大統領選を目指したブッシュはどのようにして嫌がるチェイニーに、副大統領指名を納得させたのでしょうか?
リアルで本物そっくりなジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)が登場、注目です。
なんとも軽いノリのブッシュは、チェイニーが副大統領を引き受けるために示した条件をいとも簡単に承諾するのです。
その条件とは、政権運営にあたりチェイニーに一定の権限を持たせることでした。
よくよく時代背景を見ると、この時代のアメリカはイラクの大量破壊兵器の存在をテコに、フセイン政権を潰しにかかった頃だったのです。
まさに、「最強の副大統領」が誕生したのです
仕上がりは皮肉たっぷりのシリアス映画
一見シリアスな社会派映画に見えるこの作品、実はとんでもない皮肉があちこちに込められているのがだんだんわかってきます。
チェイニー副大統領の時代にニュース報道で見聞きし、当時のアメリカの国防や外交政策の表舞台に出てきたご存知の政治家たち。
ラムズフェルド、ジョージ・W・ブッシュ、コリン・パウエル、コンドリーザ・ライス…。
これら政治家がもちろん実名で登場。なんと、顔と雰囲気がそっくり!
当時の政治や政策はあれで良かったの?というシリアスな疑問をうまく演出した、見応えのある映画となっています!
クリスチャン・ベールに拍手!
(このInstagram画像は、偶然にも主役のクリスチャン・ベールと、チェイニー副大統領の誕生日(1月30日)が冗談抜きで同じであることを伝えています。)
主役のクリスチャン・ベールはもともと端正でキレがあり、大好きな俳優です。
しかし、この映画では体重を20キロ増やして登場。
チェイニーが巨体を揺らせながら持病の心臓病で苦しんだり、レズビアンの娘に示す愛情など実に人間臭さを感じさせる場面もとても印象的です。
ぜひ、映画でご覧になって下さい。
2019年10月23日
ディストピアとは?核戦争が終わって『死の谷間』に集まった3人の意味。新たな創世記?
核戦争で汚染されてしまった地球を描いたSF。
の、はずの映画ですが、内容は実に宗教的で見ようによっては哲学的でした。
核汚染からイメージする「死の谷間」はわかりやすい邦題ですが、原題はちょっと難解です。
原題は、「Z for Zachariah」。原作となったロバート・C・オブライエンの小説のタイトルがそのまま使われています。
主人公アンが子どもの頃に読んだ絵本で、聖書に登場する人物の名前からアルファベッドを覚えるという本。「Aはアダム、Bはベンジャミン…、そして最後Zはザカリア(Z for Zachariah)」からの引用とのこと。
聖書から引っ張ってきたという、この原題がなければストーリーは男女の単なる三角関係。
しかし、「天地創造(核戦争)」後の、新たな「創世記」として眺めると、登場人物が3人しかいない映画の意味が読めてくるというちょっと不思議な映画です。
核戦争後に残っていた、唯一、生存の地
核戦争のより汚染されてしまった地球。
しかし、地形的に汚染が最小限にとどまった谷間がありました。生き残っていたのは、一人の女性アン(マーゴット・ロビー)。
少し前まで一緒に生存していた両親と弟も、付近を探索すると言ってでかけたまま帰って来ません。
呆然自失となりながらも、残された農機具や機械を使い、ぎりぎりの自給自足で暮らしていました。
そんな彼女が、家の周囲で狩りをしていた時、ひとりの男性を発見します。
参考:マーゴット・ロビー出演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
参考:マーゴット・ロビー<Pinterest画像>
再び創世記?アダムとイブの楽園
(引用:https://www.facebook.com/ZforZachariah/)
◇谷間で生き延びた男と女
見つけた男性は、放射線の防御スーツのようなものを身にまとい、荷車に生活資材や医療品を積み込んでいて、その様子からなんとか生き伸びてきた跡が伺えます。
しばらく見張っていたアンでしたが、目を離した時、彼は裸になり近くの滝つぼに。
滝つぼの水が汚染されていることを知っているアンは、思わず声を掛け家に連れて帰ることに。
アンの必死の除染処置の結果、彼はなんとか助かります。
彼の名前は、ルーミス(キウェテル・イジョフォー)でエンジニアでした。
参考:キウェテル・イジョフォー<Pinterest画像>
◇男と女、お互いを意識し出した結果
(引用:https://www.facebook.com/ZforZachariah/)
アンとルーミスは一緒に暮すうちに打ち解け合い、二人だけのサバイバル生活が始まります。
アンの農耕や狩猟の力に加え、エンジニアとして機械類や工作物を扱えるルーミスの知恵は、アンが一人で暮らしていた時より多少は豊かな生活へと進歩。
二人で協力して核戦争後の新しい世界を作っていく様子は、まるで聖書の創世記にあるアダムとイブのようです。
そんな二人に、ある夜、なんともいえない空気が漂います。
果実から作ったお酒ですっかり酔った二人。これまで生き延びることしか頭になかったのに、お互いに男と女を意識し出したのです。
◇ありあまる時間がもたらすもの
酔ったアンは、ルーミスを誘います。
果てしなくある時間、なにも邪魔する者もいない二人だけの空間。
少なくとも、好意的にお互いを認め合っている二人の行為を遮るものはなにもありません。
しかし、誘われたルーミスはなんとアンを拒むのでした。
理由は、今、ここで性急に男女の関係になることはない、時間をかけもっとお互いを理解し合ってからでも遅くはないと。
ルーミスを誘うアンも、ある意味自然な気持ちかも。また、もっと時間をかけようと言ったルーミスの気持ちもありえるかもしれません。
2人の世界が3人になると…
アンの誘いをルーミスが断っても、その後、二人が助け合って過ごす日々になんら変化はありません。
しかし、二人の間にもう一人の男が出現。「世界」の事態は大きく変化していきます。
映画を観ている自分たちの心境にも、妙なさざなみが立ってくるのがわかります。
男はケイレブ(クリス・パイン)という名前。鉱山の労働者で地下にいたために被ばくを免れたとのことで、見つけたアンは家に連れてきます。
参考:クリス・パイン<Pinterest画像>
住むところのないケイレブの事情を察して、家に招き入れてあげようとします。
しかし、そこには明らかに動揺するルーミスがいました。
アンに頼まれ、ケイレブを家に入れることをシブシブ承知するルーミス。以降、今度は3人の生活が始まります。
アンは普通にケイレブと接しているように見えます。しかし、ルーミスには、なにかとアンがケイレブに肩入れしているように思えてなりません。
次第にイラ立つルーミスが手に取るようにわかります。挙句のはてが、ルーミスはアンに、ケイレブが好きなら一緒になってもいいよとまで言うのです。
まとめと感想
(最後のネタバレなし)さてこの映画、結末がなんとも示唆的です。
アダムとイブが楽しく暮らす楽園。しかし、現れた蛇にそそのかされ、イブが果実を食べたことが人間の現在と言われています。
となると、蛇はケイレブだったのか。3人で暮らし始めて間もなく、アンとケイレブの距離は縮まり物語は意外な方向へと。楽園だったはずの谷間は良からぬ空気におおわれていくことに…。
派手や役回りの多いマーゴット・ロビーが見せる、最後の素の表情が意味深です。加えて、イケメンの代名詞であるクリス・パイン。蛇と思えば艶めかしすぎます。
エンディングは、観ている人に最後の解釈「Z」を預けたままという映画なので、覚悟してご覧ください。
ようわからん映画やなと思う人は、この目の覚めるような画像で気分一新!
(引用:https://www.facebook.com/ZforZachariah/)
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2019年10月18日
スコットランド対イングランド。ラグビー決戦にも通じる深い実話映画『二人の女王 メアリーとエリザベス』
メアリー女王はスコットランド、エリザベス女王はイングランド。
と聞くと、ラグビーワールドカップを思い起こす人もいるかもしれませんネ。
実は、今我々がイギリスと呼ぶ国は、正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」。
それまでは、4つの王国「スコットランド」「イングランド」「ウェールズ」「北アイルランド」だったのが、1927年にひとつに統合された国なのです。
ちなみに、ラグビー国際組織の歴史より古いラグビー発祥の国イギリスでは、代表は伝統的にかつての王国ごとに出されているのです。
さてこの映画は、さらに時代を遡ること今から約400年ほど前の中世終盤のヨーロッパ。
スコットランドとイングランドが、別々の王国として覇権を争っていた頃の話です。
中世イギリスの二つの王国、二人の女王
この映画、原題は「Mary Queen of Scots」で、ストーリーの中心に据えられているのはスコットランド女王「メアリー・スチュアート」(シアーシャ・ローナン)です。
もう1人の女王は、イングランド「エリザベス1世」(マーゴット・ロビー)。
どちらも、16世紀後半に実在した人物です。
従妹同士で、グレートブリテン島(現イギリスの一番大きな島)の北(スコットランド)と南(イングランド)に二分して君臨していました。
参考:シアーシャ・ローナン<Pinterest画像>
参考:シアーシャ・ローナン主演『ブルックリン』『レディ・バード』
参考:マーゴット・ロビー<Pinterest画像>
参考:マーゴット・ロビー出演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
確執を生み出した、そもそもの歴史
(引用:https://www.facebook.com/MaryQueenMovie/)
◇フランス王妃から出戻ったメアリー
もともとイングランド王国に生まれたメアリーは、幼い頃、国内の政変でフランス国王の元に匿われることに。後に王太子フランソワと結婚、その後フランス王妃となります。
一方、イングランドでは、メアリーが出て間もなくエリザベス一世が女王に即位。
しかし、当時からメアリーを支えてきた人たちは、エリザベスが正統な女王でないことを主張していました。
しばらく、フランス王妃だったメアリーですが、国王フランソワが急死。
子供がなかったメアリーが出戻ったのがスコットランドでした。
一方、イングランド国内でもエリザベスの王位継承が不当であることを主張する貴族が多く、二人の女王を巡って、両国の策略合戦が始まることになります。
◇したたかなメアリーの結婚と出産
映画では、強くてしたたかなメアリーが描かれています。
イングランドに比べ、どうしても劣勢にあったスコットランド。
しかし、イングランドから仕掛けられた戦争にも先頭に立ち、部下を鼓舞して打ち負かすシーンはなかなかの見ものです。
また、彼女は政略的な結婚を貴族のレノックス伯マシューから持ち掛けられます。
相手は、彼の息子であるダーンリー卿ヘンリーでした。
エリザベスに子どもができないことを知っていたメアリーは、絶好の機会としてヘンリーと結婚。
好きでもない男と、妊娠が目的だけの行為に及ぶ姿がリアルです。
◇女王を取り巻く男たちの政略
二人の女王同士の確執の一方で、事をもっと複雑にしているのは、それぞれに仕える政治顧問や貴族などの政略でした。
一見、女王に仕えているかのようですが実は、女王を通じて政治的な介入を企んだり、宮廷の中で自分の立場を誇示する輩ばかりだったのです。
メアリーがスコットランドに帰った時、彼女の後見人となった異母兄のマリ伯ジェームズ。
また、ことある度にメアリーに寄り添い忠実に警護を果たすボスウェル伯。
彼らを信頼していたメアリーですが、結局、裏切られてしまう過程が哀れです。
メアリーがエリザベスに仕掛けた提案とは?
夫ヘンリーを、種馬同然にしか扱わなかったメアリー。
その結果、待ち望んだ男の子「ジョージア」が誕生します。メアリーは一計を案じ、ジョージアに夢を託したのです。
しかし、その方法は想像を超えたものでした。
これを異常というのか、いや、王位の継承や家系を繋ぐためならあり得る知恵なのか、なんと我が子ジョージアを、王子としてエリザベスに譲ることを画策したのです。
クライマックスでは、メアリーとエリザベスは秘密裡に会います。
メアリーがエリザベスに何を伝えようとしたのか、エリザベスはどう答えたのか…。
歴史的な事実から言うと、数年後、メアリーはエリザベス暗殺の謀議を図った罪で斬首されてしまうのでした。
オランダの画家(作者未詳)が1613年に描いたメアリー1世処刑の場面
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/メアリー_(スコットランド女王))
まとめと感想
メアリーの死後の、スコットランドとイングランドです。
その後、両国をはじめて一つの国にした人物がいました。それは、なんとメアリーの子供ジョージアです。
あれから約400年後の現代において、スコットランドがイギリスからの独立を選挙で問うているのを聞くと、イギリスという国の難しさを今さら感じざるを得ません。
イギリスの歴史が垣間見える ★★★★☆
イギリス皇室は映画になりやすい ★★★★★
参考:英国王室映画『女王陛下のお気に入り』
女王を取り巻く男はあんなのばかり? ★★★★☆
初々しいだけだったシアーシャ・ローナンが成長 ★★★★☆
マーゴット・ロビーの白塗りは見たくない ★★★★★
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2019年10月13日
ミラ・ジョヴォヴィッチがR15+指定映画でズタズタ!アメコミ『ヘルボーイ』で血の女王役に。
(引用:https://www.facebook.com/hellboymovie/)
『ヘルボーイ』は、ほぼ同時公開の『ホテル・ムンバイ』同様、R15+指定の映画です。
『ホテル・ムンバイ』は、実際に起こった事件がモデルなので人質がテロリストに容赦なく惨殺されるシーンは現実と被って、確かにキツイものがあります。
一方、本作『ヘルボーイ』は1500年前の伝説を今によみがえらせるという、あくまでSF仕立ての映画。
なので、R15+指定といっても、どうせバーチャルだとタカをくくっていたらとんでもない!
血を血で洗う凄惨な場面が果てしなく続くので、心臓の弱い方は要注意です。
1500年の眠りから蘇る魔女と対決!
『ヘルボーイ』は、アメコミ(アメリカン・コミック)が原作で、これまで何度か映画化されています。
有名なのは2004年のヘルボーイ。アカデミー賞の受賞監督「ギレルモ・デル・トロ」の作品。
今作は、原作者マイク・ミニョーラの完全監修で製作、また違った面白さがあります。
さて、舞台は今から1500年前のイングランド。
ブラッディ・クィーン(血の女王)と呼ばれる魔女ニムエ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は疫病を蔓延させていました。
しかし、伝説の剣エクスカリバーを携えたキング・アーサーによって、ニムエは切り刻まれ(ホント!)、一旦は世界は救われたかのように見えたのです。
参考:ミラ・ジョヴォヴィッチ(Pinterest画像)
地獄で生まれ、地球で育ったヘルボーイ!
◇疫病神ニムエの復活が近い?
主人公のヘルボーイ(デビッド・ハーバー)は、地獄で生まれ地球で育った悪魔の子供。
Bureau for Paranormal Research and Defense (B.P.R.D.)=超常現象調査防衛局に所属し、地球を守るべく、超常現象を起こす存在と日々戦いを繰り広げていました。
そんな彼が、同業者で行方不明の友人を探している時、彼の死に際で耳にしたのは地球の破滅が差し迫っていると。
それは、後になってわかるのですが、バラバラにされ魔力を封印されたはずの疫病神ニムエの復活でした。
◇死者と精神世界で交流するアリス
ヘルボーイは、B.P.R.D.からの任務を遂行中、ジャイアンツ・モンスターと激闘。
からくも駆除に成功するも、ヘルボーイは瀕死の重傷を負ってしまいます。
そんな彼を助けてくれたのは、精神世界と交流できる特殊能力を持つ女性アリス(サッシャ・レイン)。
アリスと言えば、映画『バイオ・ハザード』シリーズでミラ・ジョヴォヴィッチ演じた戦闘女子アリスを思い出しませんか?
しかし、今作のミラ・ジョヴォヴィッチ=ニムエは、残念ながらズタズタにされていまいます(泣)。
(逆に、こちらのアリスは続編でさらにパワーアップしそうな予感。エンドクレジットで紹介がありますのでお見逃しなく!)
参考:サッシャ・レイン(Pinterest画像)
◇もう1人の協力者ベンの秘密!
ヘルボーイを助けたアリスは、徐々に復活するニムエと戦うヘルボーイの協力者として活躍することに。
ヘルボーイの強靭なパワーもすごいですが、ニムエの魔力は世界のモンスターを自由に操る力を持っています。
アリスは死者と交信して情報を引き出し、ニムエとの決戦に挑みます。
ヘルボーイのもう1人の協力者は、ベン・ダイミョウ少佐(ダニエル・デイ・キム)。
ダイミョウ=大名を連想し、日本人のようですが韓国系です。
顔に切り傷跡のある彼ですが、アリスにその理由を打ち明けた時、彼の正体の驚きます!
蘇ったニムエの最終目的は?
ニムエの復活のきっかけを作るのは、彼女の忠実な家来のモンスター・グルアガッハ。
ニムエの頭部を見つけて生き返らせた後、バラバラになっていた肢体を集める度に、ニムエに体を巨大化してもらって喜ぶのですが、その最後はコミカルで哀れ!
蘇ったニムエは、長らく封じ込められていた魔力を解き放ちヘルボーイの激突。
最後の死闘は見ものです。
実は、ニムエの目的は地球制覇という自らの野心に、同じ悪魔のルーツを持つヘルボーイを取り込むこと。
一時は、ニムエに翻弄され悪魔の正体を暴露してしまうヘルボーイに驚きます。
まとめと感想
登場人物(怪物?)の一部を紹介しましたが、次々と現れる魔物のエグさに度肝を抜かれます。
怪物に容赦なく殺される人間のシーンは、ほぼホラー映画!
ただ、ちょっとトボケタ可愛いキャラの一面を持つヘルボーイ。ほっとしますよ。
スプラッター感が満載 ★★★★★
強いミラ・ジョヴォヴィッチ!★★★☆☆
ヘルボーイに人間味? ★★★★☆
続編はあるか? ★★★★★
ただただエグイだけ! ★☆☆☆☆
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2019年10月07日
インド『ホテル・ムンバイ』襲撃を扱う実話映画(R15+)。次々と人質を殺した一部始終を描く。
映画『ホテル・ムンバイ』は、R15+指定の映画です。
予見なくタイトルだけ見ると、ホテルサービスやリゾート感を想像してしまいますがまったく違います。
2008年にインド西海岸のムンバイ市街一体で実際に起こった、同時多発テロ事件。
ターゲットのひとつが、ホテル・ムンバイ(実在名は、「タジマハール・ホテル」)でした。
襲撃者により、多数の宿泊客と従業員が次から次へと無造作に殺されて行くシーンは、鑑賞者の年齢が15歳以上であってもたまりません。
テロの悲惨さ、家族の悲しみを実感!
今でも世界の各地で起こるテロ事件。映画とはいえ、テロの悲惨さ、引き裂かれる家族の悲しみを知るには十分すぎるものがあります。
当日の宿泊客は約1000人。従業員は、約500人だったと言われます。
約10名のテロリストがホテルを占拠し、多くの犠牲者を出すことに。
ホテル・ムンバイは、インドで有名な五つ星の巨大ホテルでした。
一階玄関ロビーでの銃撃後、普通であれば緊急連絡で警察が大挙して駆けつけて当然と思うのですが、現地警察の動きはよくありません。
各地での同時多発だったこともあり、「手に負えない!」という地元警察のアナウンスに驚かざるを得ません。
引き裂かれる家族が悲しすぎる…
◇テロが勃発するも、遅い地元警察の動き
もどかしいのは、テロ対策の特殊部隊がはるか離れたデリーしかおらず、駆けつけるのに1日近くを要するということでした。
各部屋にじっと身をひそめる宿泊客。襲撃者の標的は、豪華ホテルで裕福さを謳歌する外国人であれば誰でも良かったのです。
部屋を回り、片っ端から宿泊客を銃殺していくテロリスト…。
そんな中、ホテルに泊まっていたアメリカ人のデヴィッド(アーミー・ハマー)家族がいました。
参考:アーミー・ハマー出演映画『ビリーブ 未来への逆転』
◇ホテル従業員のプロ意識に注目!
突然の出来事に、妻ザーラ(ナザニン・ボニアティ)、生後間もない赤ちゃんとベビーシッターのサリーは、デヴィッドと離ればなれになり逃げ惑います。
そんな中、映画では、厨房で働く従業員のアルジュン(デブ・パテル)と、料理長のオベロイ(アヌパム・カー)にスポットが当たります。
名門ホテルで働くプロを自負する二人。
物おじせず、あくまで顧客の安全確保を最優先に行動を起こすのでした。
参考:ナザニン・ボニアティ(Pinterest画像)
参考:デブ・パテル主演映画『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
逃げ出したい従業員の気持ちをひとつにし、助けを求める宿泊客たちを自分たちの仕事場である厨房に集めます。
そこは出入り口が少なく、襲撃者から見えにくい恰好の隠れ場所だったからです。
また、アルジュンは怯える顧客を安心させ、瀕死の重傷を負った人を病院へ運べないかと腐心します。
しかし、レスキュー部隊はいくら待ってもやって来ません。
ついに、シビレをきらした宿泊客の中から、アルジュンやオベロイの制止も聞かず、厨房から抜け出そうとする者も。
その中に、夫や赤ちゃんと離れてしまった妻ザーラ(冒頭の画像)もいました。
◇必死の救出も不幸な顛末へと
テロリストたちの目的は、宿泊客を一堂に集めて殺してしまうこと。
そのため彼らは人質を一か所に集め出し、また兵器も銃から小型爆弾へとやり方を変えてきます。
ひとつの部屋に集められていく宿泊客。
我慢できずに逃げ出したザーラも捕まり、皮肉にもそこで夫デヴィッドと再会することに。
焦る黒幕テロリストが出した最後の指示
その頃、テロリストたちは逐次報道されるニュースをホテル内で聞くことに。
すると、テロ対策の特殊部隊がまもなくホテルに到着するというニュースを知ってしまいます。
テロリスト実行犯に無線で指示を出していた黒幕人物にも焦りが見え始めます。
黒幕からテロリストへ最後の指示。
それは、人質はもういらないからすべて銃殺、あとは建物に火をつけホテルごと破壊してしまえというものでした…。
まとめと感想
映画でスポットの当たる人質は、デヴィッド家族の他にも、映画の冒頭から善良な宿泊客や、顧客を最優先する従業員が前振りとして何人も紹介されます。
映画の中では、いわばみんな主人公。しかし、最後は「+15指定」の意味が痛烈にわかります。
ちょっと見ているのがツラくなるほど、次々と殺されて行きます。
誰が殺され、誰が生き延びたかは映画の中で確かめて下さい。
容赦なく登場人物を殺していくこの映画。しかし、考えればこれがテロの現実かもしれません。
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2019年10月01日
10月生まれの洋画ハリウッドスター、「ワン・アポ」のマーガレット・クアリーも!
■ハリウッドスターの、1年間の誕生月リストと代表作はこちらから!
webマガジンサイト「洋画のレタス炒め」で紹介しています。
webマガジンサイト「洋画のレタス炒め」で紹介しています。
《年間・誕生月リスト》
【1月生まれ】【2月生まれ】【3月生まれ】【4月生まれ】【5月生まれ】【6月生まれ】
【7月生まれ】【8月生まれ】【9月生まれ】【10月生まれ】【11月生まれ】【12月生まれ】
10月生まれのハリウッド女優・俳優。
ハッピーバースデーが今月もたくさんいました。
その中から、特に人気の女優や話題の俳優6人を厳選し、代表作とともに紹介していきましょう。
1.ブリー・ラーソンといえば『キャプテン・マーベル』
【1989年10月1日生まれ】
話題作『キャプテン・マーベル』の予告編の中から、特に彼女の素顔が見えるメーキング映像を紹介しましょう。
この作品は、大人気のうちに幕を閉じた『アベンジャーズ 』シリーズの最終章(「エンドゲーム」)に先立ち公開。
アベンジャーズの数々のヒーローの中で、最強の女性ヒーロー「キャロル・ダンバース」の誕生秘話として登場します。
アカデミー賞を受賞した『ルーム』の役柄から、ブリー・ラーソンに少し固いイメージがありますが、映画の中では逆に「頑強なヒーロー」となって際立ちます。
彼女が注目された『ルーム』。この作品で、アカデミー賞主演女優賞を受賞!
強い母親ではあるが、役柄はキャロル・ダンバースとは違い、天と地ほどの地味さ(失礼!)。
伝記映画『ガラスの城の約束』では、実在の人気コラムニスト「ジャネット・ウォールズ」役。
豪放磊落な父親と暮らした彼女の、過去と現在が描かれます。
大人になり、いい加減な日々を送る父親になにかとイラ立つ彼女ですが、映画の最後に見せる透き通った笑顔にホッとします。
参考:ブリー・ラーソン主演『ガラスの城の約束』&『キャプテン・マーベル』
2.マーガレット・クアリー ?誰だったっけ?(1994年10月23日生まれ)
次に紹介するのは「マーガレット・クアリー」、と言われてピンとくる人はなかなかいないかも。
冒頭の画像が彼女で、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に登場した「プッシー・キャット」と言えば思い出す人がいるかもしれませんネ。
この映画、略して「ワンハリ」の背景は1969年。シャロン・テート事件やヒッピー文化の時代です
ブラッド・ピット演じる運転手クリフが、ヒッピー役の彼女キャットに案内され、ヒッピー村に向かうシーンで登場。
彼女演じるヒッピーとは、早い話が、未成年の家出娘役。
彼女の通称「プッシー・キャット」は、スラング通りかなりヤバイ暮らしをしているのです。
しかし、ストーリーの中ではポイントとなる役柄。あのクエンティン・タランティーノ映画での大抜擢でした。
参考:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ところで彼女、ただものではなくデザイナーズ・ブランド「KENZO・パヒューム」のプロモーション・ビデオにも使われるダンサーです。
ぜひ、次のインパクトのある動画をご覧ください。。
ちなみに、彼女の母親は女優のアンディ・マクダウェル。さすがの血統でした。
きっと、今後の注目女優になると思われます。
3.フェリシティ・ジョーンズ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(1983年10月17日生まれ)
フェリシティ・ジョーンズは、ハリウッドを代表する実力派女優。
話題作では、『スター・ウォーズ』シリーズのひとつ、外伝として製作された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で主演。
銀河帝国軍の要塞「デス・スター」を設計したゲイレンの娘として登場。
亡き父の帝国軍への積年の恨みを継ぎ、反乱軍に加担するひたむきな戦士が実によく似合います。
彼女の凛々しい目元とマッチした、代表作のひとつといえます。
また、凛々しいという意味では、「正義」を前面に押し出した実話の法廷モノ『ビリーブ 未来への大逆転』があります。
ここでは、実在する法曹界の大物ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏を好演。
女性差別に敢然と立ち向かった、なかなか見ごたえのある映画です。
参考:フェリシティ・ジョーンズ主演『ビリーブ 未来への大逆転』
一方で、こんな裏切り役もしていました。
ダン・ブラウンの同名小説シリーズの話題作『インフェルノ』では、トム・ハンクスと共演。
トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授の逃走を助ける協力者のはずが、最後の土壇場で驚く結末を見せてくれます。
10月が誕生日、こんな女優も!
◆アリシア・ヴィキャンデル(1988年10月3日生まれ)
主演映画例:『トゥームレイダー』『エクス・マキナ』
◆ケイト・ウィンスレット(1975年10月5日生まれ)
主演映画例:『愛を読むひと』『女と男の観覧車』
◆エミリア・クラーク(1986年10月23日生まれ)
主演映画例:『世界一キライなあなたに』
4.マット・デイモン 人気作も話題作も彼!(1970年10月8日生まれ)
(引用:https://www.facebook.com/TheBourneSeries/ ジェイソン・ボーン)
ここからは、10月生まれの男性俳優です。
マット・デイモンは、ハリウッドのトップ俳優といっても過言ではありません。
彼が出演する映画すべて、ヒットするほどの人気と実力を兼ね備えた俳優です。
代表作は、映画賞の受賞歴からすれば『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』と『オデッセイ』。
人気的には、アクション映画の真骨頂『ジェイソン・ボーン』や『グリーン・ゾーン』。
中でも『オデッセイ』は、数々の賞を獲得した秀作で、火星にただ一人残された飛行士のサバイバル・ストーリーです。
ジェシカ・チャステインやケイト・マーラなど、他の有名主要キャストを押しのけ、ほぼ彼の独壇場に。
というのも、なにせ火星から単独脱出を計画する主人公なので、文字通り彼の「ひとり舞台」です。
参考:マット・デイモン主演『オデッセイ』(webマガジン・姉妹サイト「洋画のレタス炒め」)
5.ジョン・クラシンスキーは、エミリー・ブラントの旦那さん(1979年10月20日生まれ)
ジョン・クラシンスキーの紹介を、エミリー・ブラントの旦那さんと紹介するのは良くないですね(汗)。
もちろん、彼自身も俳優として数々の作品に登場しています。
『13時間 ベンガジの秘密の兵士』は、戦争モノとしてなかなか見ごたえがあります。
この映画は、2012年にリビアのベンガジで実際に起こったアメリカ在外公館襲撃事件が題材。
当時、世界で最も危険な場所のひとつとされるベンガジで、地元の武装集団と戦ったGRSと呼ばれる民間の軍事請負チームの、13時間の攻防が描かれています。
ジョン・クラシンスキーは、新任のGRSメンバーとして登場。手に汗握る、スリル満載の映画です。
彼がさらに話題となったのは、監督兼主演をした『クワイエット・プレイス』。
この映画で、彼は実際の妻であるエミリー・ブラントと、映画でも夫婦役で登場。
テーマは、「音を立てたら即死!」というSF映画。
想像して下さい。エミリー・ブラント演じる妻は、このシチュエーションの中でなんと出産をするのです。
次のツーショットで、彼女のお腹が大きいのがわかるでしょうか?
(引用:https://www.facebook.com/AQuietPlaceMovie/ 『クワイエット・プレイス』
参考:ジョン・クラシンスキー監督・主演『クワイエット・プレイス』あらすじと見どころ
6.ヴィゴ・モーテンセン、 渋さが際立つ!(1958年10月20日生まれ)
(引用:https://www.facebook.com/lordoftheringstrilogy/ 『ロード・オブ・ザ・リング』)
大ベテラン俳優なので、主演作、出演作はかなりの数に上ります。
最も有名にしたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアラゴルン役でしょうか。
この作品で数々の映画賞を受賞、もしくはノミネートに名前を連ねました。
また、黒人差別を扱った『グリーンブック』で主演。第91回アカデミー賞で話題をさらい、作品賞に輝きました。
彼の作品で、私の好きな映画は、キルスティン・ダンストと共演したサスペンス『ギリシャに消えた嘘』。
アースカラーのギリシャ遺跡になじんだ彼のファッションがミステリー感を増幅させます。
本当は、すっごく悪いヤツなんですヨ。
参考:ヴィゴ・モーテンセン主演『ギリシャに消えた嘘』
10月が誕生日、こんな俳優も!
◆クリストフ・ヴァルツ(1956年10月4日生まれ)
出演映画例:『アリータ:バトル・エンジェル』
◆リーブ・シュライバー(1967年10月4日生まれ)
出演映画例:『スポットライト 世紀のスクープ』
◆ケン・ワタナベ(1959年10月21日生まれ)
出演映画例:『追憶の森』