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2019年12月03日

イギリス最初の女性首相『マーガレット・サッチャー』。テリーザ・メイと違うスピーチ力にも注目!

メリル・ストリープ2.jpg


歴代のイギリス首相で、1979年にはじめて女性首相となった第71代「マーガレット・サッチャー」。

現在のイギリスは、新首相ボリス・ジョンソン氏の誕生や、EU離脱問題でなにかと話題ですが、今から半世紀ほど前のイギリス史が垣間見れる映画が、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。.

名優メリル・ストリープが、サッチャーの声、仕草、そしてイギリス英語の発声を研究し尽くした上で出演した作品です。

実際のサッチャーの議会演説映像を最後に載せていますので比べてみて下さい。

サッチャーは、別名「鉄の女」と呼ばれていました。

映画の原題は、まさに『The Iron Lady』そのもの。そして、「鉄の女の涙」の理由は映画の中で語られています。

参考リンク:メリル・ストリープ主演『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』

■映画化された伝説のイギリス女性首相




世界では、女性首相はそれまでにも誕生していました。

また、イギリスではサッチャーから5代後の2016年に、テリーザ・メイが同じく女性首相として就任。

(参考で、テリーザ・メイ首相の議会演説も最後に掲載)

ドイツでは、アンゲラ・メルケル首相がメイ首相より前の2005年に首相に就任しています。

主要国ばかり目が行きますが、さまざまな国で女性首相は決して珍しいことではありません。

しかし、女性首相が映画化されたのは今のところ彼女ただ一人。

しかも、サッチャーがまだ生存中(2013年没)の2011年の公開でした。

■強い意志力をもった女性への変貌


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(引用:https://www.facebook.com/theironladymovie/

◇晩年のサッチャーにちょっとショック!

「鉄の女」というと冷酷な政治家のイメージがありますが、実はこの映画、サッチャーの引退後の様子から始まります。

食卓をはさみ、夫デニス(ジム・ブロードベント)と一緒に朝食をとるサッチャー。

彼女は、デニスに最近の高すぎる牛乳の話やトーストにバターをつけ過ぎることへの忠告など、普段着の夫婦の会話が流れます。

そこへやってきた家政婦は、それまでサッチャーを探していたのか、彼女に「あら?こちらにいらっしゃったのですね?」と声をかけます。

「そうよ、『私たち』はずっとここよ。」と言葉を返すサッチャー。

しかし、この言葉に映画を見ている私たちはショックを受けます。

◇下院議員に当選してから変わる人生

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(引用:https://www.facebook.com/theironladymovie/

テーブルの向こうにデニスが座っていると思っているのはサッチャーだけでした。

つまり、『私たち』はそこにいなくて、すでに認知症を発症していたサッチャー1人の幻影だったのです。

以降、映画は晩年を淋しく暮らすサッチャーの幻覚を映す一方で、激動の時代に一国を仕切った政治家の現実とを往来するのでした。

映画の前半は、彼女の若い頃をクローズアップ。

およそ「鉄の女」のイメージを持たない優しい彼女がデニスからプロポーズを受ける場面は、ごく普通の女性でした。

彼女が本格的に政治家への道を歩み始めたのは34歳の時、下院議員に当選して以降です。

◇男性議員ばかりの中で生まれた強い意志力

当時の議会は男性議員ばかり。

彼女がその中で政治家として生きていくために学んだことは、自らの考えを貫くために強い意志力が必要だということでした。

デニスとの間に双子の子供をもうけますが、家庭のことは夫に任せ、振り切るようにして政治への道を邁進していきます。

そして巡ってきたチャンスが、所属していた保守党党首への立候補。

ライバル候補のない中で彼女は当選しますが、これは首相になることと直結していました。

■議会で叫んだ、「この中に男はいないのか!」


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https://www.facebook.com/theironladymovie/

1979年、彼女は第71代首相に就任します。

男社会の中で揉まれた彼女は、決して男のようになったわけではありません。

彼女の政治的判断の中で、周囲の猛反対を押し切り意志を貫いた事例のひとつで「フォークランド紛争」が紹介されます。

イギリスからはるか遠く離れた南米近くの、イギリス領フォークランド。

ここに、アルゼンチン軍が侵攻し軍事衝突を起こした事件です。

本国から離れた島に艦隊を送ることに反対する議会に対し、強硬派の彼女はこんな一声で一蹴します。

「この中に、男はいないのか!」と。

■まとめと感想


彼女の勇猛果敢な政治人生を示すものとして、本物のサッチャーのスピーチ映像があります。

現在のブレグジット(イギリスのEUからの離脱)にも通じる発言です。

当時のECC(欧州経済共同体)の施策に関して異議を唱えた有名な「No!No!No!」発言です。

続く、野党・労働党へのけん制発言は聞き込んでしまいます。

時代も政治的背景も違いますが、テリーザ・メイ前首相がEU離脱に関して行ったスピーチも合わせて紹介しますので比較して下さい。




マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」 (新潮選書) [ 冨田 浩司 ]



マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 [ メリル・ストリープ ]


感想(4件)


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2019年11月28日

イギリス王室の歴史騒動は面白い。伝説のイングランド女王『エリザベス』の黄金時代を見る!

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イギリスの歴史を語る時、女王なくしては語れません。

現在にあっても、イギリス王室のニュースはいつも注目されています。

さて、今回紹介する映画『エリザベス』は、在位が1558年〜1603年の「エリザベスT世」の物語です。

映画の公開は少し古く1998年。

最近公開された、人気のイギリス王室の歴史映画、たとえば『二人の女王』や『女王陛下のお気に入り』を観る時に、『エリザベス』を観ておくとさらに興味が深まりおススメです。

エリザベス参考記事:『英国王室騒動の歴史』(映画マガジン:『洋画のレタス炒め』)

25歳にして即位したイングランド女王




主演は、「ケイト・ブランシェット」

数々の映画で、主演女優賞、助演女優賞にいつも名を連ねる名優ですが、この映画でも多くの主演女優賞を獲得しています。

エリザベスがイングランド女王として即位するのは25歳。

映画では、即位前の若くて初々しい時代から、取り巻きの貴族の様々な陰謀に弄されながらも次第に影響力を強めていく過程まで描かれています。

一生独身で過ごしたことでも有名で、「ヴァージン・クイーン」という言い方をされることも。

周囲のすすめる政略結婚を嫌う経緯や、幼なじみロバート・タドリー伯(ジョセフ・ファインズ)との恋愛を通じて彼女の特徴的なキャラクターが明らかにされていきます。

参考リンク:ケイト・ブランシェット主演おススメ映画『キャロル』
参考リンク:ケイト・ブランシェット出演おススメ映画『オーシャンズ8』

参考リンク:ジョセフ・ファインズ出演おススメ映画『虹蛇と眠る女』

半世紀にわたる在位が実現


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(引用:https://www.facebook.com/blanchettcatherine/

◇即位直後の安定しない時代

エリザベスの即位に際しては、彼女を庶子(非嫡出子)あるいはプロテスタントとして、姉メアリー1世から疎まれ、彼女を後継の女王にすることにはかねてより猛反対。

一時はロンドン塔に幽閉されるなど虐げられた存在でした。

子供のいなかったメアリー1世の死後にかろうじて即位するも、支持者の少ない彼女の短命を予想する者ばかりで、即位直後は安定しない治世が続きます。

当時のブリテン島は、北がスコットランド、南はイングランドという2つの国がありました。

北のスコットランドには、夫と死別してフランスから出戻ってきたメアリー・スチュアート女王が君臨。

イングランドの正統な後継女王は自分だとして、スコットランドから攻め込まれていました。


◇二人の女王の時代、残った勝者は?

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このスコットランド対イングランドの、二人の女王・メアリー対エリザベスが女王の正統性を争う姿を描いた映画が、『二人の女王』です。

メアリー女王をシアーシャ・ローナン、エリザベス女王をマーゴット・ロビーと、今が旬の女優が登場し女の戦いが繰り広げられます。

この映画の原題「Mary Queen of Scots」からわかるように、メアリー女王から見た当時の二人の確執が描かれています。

一旦は、イングランドを負かし優位に立つメアリーですが、取り巻きの貴族の策略にはめられ次第に影響力を失っていくプロセスは悲しいものがあります。

逆にエリザベスがなんとか苦境を脱することができたのは、スコットランド内の内紛や重臣の裏切りによるメアリーの失脚があったからだともいえます。

スコットランド対イングランドといえば、まるでライバル心をむき出しにするラグビーの試合のようですが、当時からイギリス本島ブリテン島には二つの国があり覇権を争っていました。


◇エリザベスの結婚観と恋愛

さて、基盤の弱いエリザベス女王を支える側近たちの課題は、早くエリザベスに結婚させ世継ぎを作らせること。

当時の常識は、対岸の強国フランスやスペインとの融和を考えた政略結婚。

女王の重臣ウィリアム・セシルは、エリザベスを結婚させようと暗躍し候補者を紹介するも、エリザベスは一向に従いません。

むしろ、エリザベスの関心事は幼なじみだったタドリー伯との刹那的な男女関係でした。

二人の関係は周囲が知る公然の事実であり、身分が高くなく、なにより妻のあるタドリ―と付き合うエリザベスに多くが眉をひそめていました。

エリザベスを絶対女王へ導いた者


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(引用:https://www.facebook.com/blanchettcatherine/


そんな中、即位後エリザベスを支えてきた貴族たちは、女王に見切りを付け失脚を企むものと、影のように寄り添うものとに別れてきます。

失脚を企むのは、ノーフォーク公。女王を支えるのは、影の重臣ウォルシンガム。

映画の終盤は、この二人の陰謀合戦が見どころです。

特にウォルシンガムは、王室の諜報機関のような役割をもっており、何度も暗殺されかけるエリザベスを救うのです。

当初、長くは続かないであろうと思われたエリザベスの時代は、彼の出現により失脚を狙う連中もあぶり出していきます。

まとめと感想


映画『エリザベス』と『二人の女王』をていると、女王を担ぐ周辺貴族や取り巻きたちのあさましい権力争いに驚きます。

なんとか女王にこびへつらい気に入られようとする者、反対に違う君主の擁立に動こうとする者など魑魅魍魎の世界に辟易します。

「お気に入り」と言えば、王室映画のもうひとつのおススメは『女王陛下のお気に入り』。

17世紀初頭のアン女王の時代に、女王に「こびへつらう」二人の側室が描かれています。

滑稽さと痛快さで、また違った王室の歴史観が堪能できます。

参考リンク:『女王陛下のお気に入り』


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感想(1件)



2019年11月18日

音楽映画がブーム。ビートルズを知らない人に贈る『イエスタデイ』は、意外と泣ける!

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ビートルズ映画?

なにそれって感じですが、今、映画は音楽とのシナジー効果を狙った音楽映画がちょっとしたブーム。

フレディ・マーキュリー(クイーン)の『ボヘミアン・ラプソディー』、エルトン・ジョンの『ロケットマン』、レディー・ガガの『アリー/スター誕生』。

そして、ビートルズの楽曲を取り上げたのがこの『イエスタデイ』。

参考:『アリー/スター誕生』

英音楽メディア『Mojo』は、背景として、聴いて観て楽しむ「YouTube」の影響が大きいと分析しています。

確かに、この『イエスタデイ』もビートルズの音楽を聴いて観て楽しめる構成になっているのが特徴です。

誰もが知ってるはずのビートルズが…




ビートルズが活躍したのは、1960年代〜70年代。

誰もが知っている、20世紀を代表するアーティストと言われる一方で、ビートルズを知らない世代が増えているのも事実。

そこを逆手に取った「ビートルズ愛」がこの映画です。

ある時、時空が歪んだのか(?)世界中が一斉に12秒間停電。

イギリスの田舎町に住む売れないミュージシャン、ジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)は、自転車に乗っていて暗闇の中で事故に遭遇。

目覚めると、世の中から一切ビートルズを知る者が消えてしまったという設定です。

参考:ヒメーシュ・パテル<ピンタレスト画像>


ビートルズを知っていた唯一のミュージシャン⁈


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(引用:https://www.facebook.com/Yesterday/


◇「イエスタデイ」を友達に弾いて聞かせると…

ギターが事故で一緒に壊れたため、退院祝いにマネージャーのエリー・アップルトン( リリー・ジェームズ)と友達から新しいギターをプレゼントされます。

ビートルズを誰も知らないのではと最初に気付いたのが、みんなの前で「イエスタデイ」を弾いた時。

ジャックの弾く曲に、全員うっとり!

そしてみんなに質問されたのが、「いつの間に、そんな素敵な曲を作ったの?」。

ジャックは、全員に馬鹿にされたように憤慨するのですが、みんなはキョトンとするだけ…。

参考:リリー・ジェームズ<ピンタレスト画像>

参考:リリー・ジェームズ主演映画『ガンジー島の読書会の秘密』『マンマ・ミーア ヒア・ウィ・ゴー』。出演映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』『ベイビー・ドライバー』


◇「Beatles」で検索すると「クワガタムシ」が



家に帰ったジャックは、まさかという気持ちでインターネットで「Beatles」を検索。

出てきたのは、「車」と「クワガタムシ」と(beetle)だけ。

以降、ジャックは半信半疑で身近な人やコンサートでビートルズの曲を聴かせてみせるのですが、みんな初めて聴く様子で、曲の素晴らしさに喝采を送ってくれるのでした。

ジャックが住む小さな町のこと、彼がすごいミュージシャンだという噂はすぐ広がり、地元のテレビ番組の出演も決まります。

◇エド・シーランからロシア公演の前座の依頼

それからというもの、彼の噂はどんどん広がり、一気に全国レベルへ。

さらに彼の才能の可能性を見出したのは、なんとエド・シーラン(現役有名ミュージシャン、本人が出演)。

モスクワ公演の前座を頼まれることになります。

ここでは、「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」(※U.S.S.R.は旧ソ連名)を披露し、聴衆者の大喝采を浴びます。

エド・シーランは、彼が素晴らしい楽曲を1人で生み出す能力に脱帽します。

しかし、それは当然といえば当然。

ジャックしか知らない、ビートルズの曲を次々と披露すればいいのですから…

アメリカ・ロサンジェルスからのオファー!




そして、ついにジャックの実力(?)は、ロサンゼルスのエージェントの目に留まることに!

マネージャーは、敏腕のデブラ・ハマー( ケイト・マッキノン)。

ジャックに、「いくらでも稼がせてあげる!」と持ち掛けたのです。

参考:ケイト・マッキノン<ピンタレスト画像>

ちなみに彼女は、『ゴーストバスターズ』にユニークなキャラで登場。この映画でも思う存分楽しませてくれます。

さて、そんなジャックですがひとつの心残りが。

それは、イギリス時代に元マネージャーとして、自分をずっと支えてくれていたエリーのこと。

エリーは、ジャックが自分から離れていく淋しさを彼に訴えていたのです。

まとめと感想


ジャックの悩みは、エリーの気持ちに正直に答えられずにいること。

それはまるで、「イエスタデイ」の歌詞そのものでした。

♬ Why she had to go 
    I don't know, she wouldn't say
        I said something wrong 
           Now I long for yesterday ♬

エンディングは「ヘイ・ジュード」!

愛くるしいリリー・ジェームズの涙に誘われながらもらい泣き。クレジットが流れても帰れません。

最後の映像は、今作とは別に、ビートルズを愛する人たちのフラッシュモブ(合唱)です。

世代、国、地域を超えて愛される「世界のBeatles」が実感できる映像なので紹介します。


アビイ・ロード【50周年記念1CDエディション】 [ ザ・ビートルズ ]



『イエスタデイ』 オリジナル・サウンドトラック [ ヒメーシュ・パテル ]


2019年11月12日

かわいいマッケンジー・デイヴィスが、高身長・筋肉派のアクション女優でデビュー!SF大作『ターミネーター:ニュー・フェイト』

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『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、1984年にスタートした『ターミネーター』シリーズの最新作。

もう30数年間続いている人気シリーズの第6作目です。

特に今作は、第1作、第2作に続きジェームズ・キャメロン監督が手掛けた第3作目として公開に。

シリーズの主たる内容は、意志を持ったマシーン「スカイネット」が支配する未来社会で、抵抗を続ける人間との果てしない戦いです。

AIマシーンが支配する未来社会




マシーンが全世界を完全に支配するためには、人間の抵抗軍を壊滅してしまうこと。

そのためにマシーンは、過去にさかのぼり抵抗軍のリーダーを子どものうちに抹殺してしまうために「T-800」という「ターミネーター」(刺客)を送り込みます。

しかし、子どもの母親であるサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)の必死の抵抗と、抵抗軍からの支援で作戦は失敗に。

参考:リンダ・ハミルトン<ピンタレスト画像>


今作はあれから、約20年。

未来社会の様相はさらに進化していました。

マシーンはAI化し、より高度な能力をもった新型ターミネーター 「Rev-9」を開発。

一方、抵抗軍も戦闘能力を高めるために、肉体改造をした「強化人間」タイプの戦闘員を創っていたのです。

新型ターミネーター対人間、そして強化戦闘員


ターミネーター5.jpg

(引用:https://www.facebook.com/Terminator6News/


◇「Rev-9」が狙ったターゲットとは?

今作の見どころのひとつは、新型ターミネーター 「Rev-9」(ガブリエル・ルナ)の出来映え。

シリーズのどのターミネーターもスゴかったが、液体金属で体を自由自在に操りどんなに粉砕されても再生する力はシリーズ最強。

今回「Rev-9」がターゲットにしたのは、「ダニー・ラモス」(ナタリア・レイエス)という若い女性。

なぜ、彼女を狙うのか、それはサラ・コナー同様、未来の抵抗軍に関係する人物だというのが後になってわかります。

参考:ナタリア・レイエス<ピンタレスト画像>


◇2042年から派遣、強化タイプの戦闘員



もうひとつの見どころは、ダニーを「Rev-9」から必死で守るグレース(マッケンジー・デイヴィス)という女性戦士の登場です。

彼女こそ、2042年の未来社会の抵抗軍から派遣された、強化人間型の戦闘員。

ダニーを執拗に追跡する「Rev-9」と死闘を繰り広げますが、機械相手に一歩も譲りません。

参考:マッケンジー・デイヴィス出演『タリーと私の秘密の時間』

参考:マッケンジー・デイヴィス<ピンタレスト画像>


この時のダニーは、自分がどんな存在かまったくわかりません。

しかし、未来社会ではなくてはならない存在だということに次第に気付くようになります。


◇かつて「審判の日」から地球を救った人物


映画の序盤で、必死にダニーを守るグレースに強い味方があらわれます。

一見、老練な出で立ちだが、パワフルな援護射撃で「Rev-9」をひとまず木っ端みじんに粉砕するその人物。

彼女こそ、かつて地球を「審判の日」(核戦争による終焉の日)から救ったサラ・コナー、その人でした。

サラと初めて対峙するグレースは、彼女が何物かを知りません。

また、サラもグレースと初めて会うことに。そこには、二人を結び付ける不思議な縁があったのです。

サラ・コナーのためにメッセージを送ったT-800
(最後のネタバレなし)

ターミネーター6.jpg


サラが、「Rev-9」によって追跡されるダニーのことを知るのは、何者かがサラに発信したメッセージでした。

メッセージの最後に添えられる「ジョンのために」というフレーズに彼女は従わざるを得なかったのです。

つまり、ジョンとは、彼女の息子「ジョン・コナー」のことだったのです。

ターミネーター「Rev-9」に追われながらも、ジョンの事情を知る人物を探すグレース、サラ、そしてダニーの3人。

一行がたどり着いたのは、意外な人物、そして意外な行動とは?

その時、「Rev-9」は全員を捕獲していたのです。

まとめと感想


最初の『ターミネーター』が、30数年前といえばかなり古いイメージがあります。

しかし、まったく気にする必要はありません。

最新作ならではの新鮮さは、やっぱりグレース演じるマッケンジー・デイヴィスのアクション!

身長178pの長身をしならせたキレのあるアクションは絶対に見ものです。

彼女は、『タリーと私の秘密の時間』で助演、非常に好感度の高い役柄で強い印象を残しているのでぜひ、ご覧ください。

新しいフェーズでの続編を期待できる存在です!

最後に、日本で行われたプレミア映像を紹介しておきましょう。

2019年11月03日

ISバグダディ殺害映像を、トランプ大統領が「映画のようだった」と言ったのは『ゼロ・ダーク・サーティ』のこと?

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世界情勢のキナ臭いニュースが多い中で飛び込んできたのが、米国防総省の発表した、中東の過激派組織「イスラム国」(IS)指導者急襲作戦の映像。

最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者の殺害を伝える映像と画像がお茶の間に流れたのです。

(記事の最後に、BBCの公開映像を紹介しています。)

そして、アメリカ大統領トランプのコメントはこうでした。

「まるで映画を観ているようだ。」と。

私は即座に、いくつかの「映画」を思い起こしました。

「まるで映画」というリアリティが一番あるのは『ゼロ・ダーク・サーティ』ではないでしょうか。

ウサーマ・ビン・ラーディン殺害への道すじ



2001年のアメリカ同時多発テロ以降、アメリカのイラクはじめ中東への介入はとどまることを知りません。

テロの首謀者と言われた、アルカーイダのウサーマ・ビン・ラーディンを殺害したのはそれから10年後。

まだまだ記憶に新しいところです。

『ゼロ・ダーク・サーティ』はその翌年に公開。

CIA分析官のマヤ(ジェシカ・チャステイン)が、ビン・ラーディンの居場所をいかにして突き止め、殺害するに至ったかを描いた作品。

内容が内容だけに、公開前から話題が沸騰した映画でした。

参考:ジェシカ・チャステイン主演映画『ユダヤ人を救った動物園』『女神の見えざる手』『モリーズゲーム』

10年間の過酷な試行錯誤


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◇リアルな映像と、情報収集で映画賞を総ナメ

映画製作にあたり、アメリカ政府筋が情報提供したのではないかと疑われるほど実にリアルな内容で見応えのある映画です。

当時、オバマ大統領が再選を目指していた時期と重なり政治的なプロパガンダも疑われました。

もちろん、女性映画監督キャスリン・ビグローは政治的な思惑を全否定。


参考:キャスリン・ビグロー<Pinterest画像>


また、マヤのモデルとなったCIA分析官が実際に存在したと証言する元CIA職員も現れました。

いずれにせよ、公開後は空前の大ヒット作となり、数々の映画賞を総ナメにした作品です。


◇多くの犠牲と時間をかけた10年間



映画の時間はせいぜい2時間。

しかし、アメリカがビン・ラーディンを追い続けた期間はなんと10年。

映画の見どころは、最終ビン・ラーディンの隠れ家を割り出すまで果てしない試行錯誤が凝縮されているところ。

特に、マヤより先に現地にいたCIA捜査官ダニエル(ジェイソン・クラーク)による、テロ組織員アンマルへの拷問は見るものも辟易します。


参考:ジェイソン・クラーク<Pinterest画像>


また、現地で分析調査をするマヤ自身やCIAの同僚がテロ組織から狙われ、実際にマヤが友人を亡くすところは衝撃的です。

◇気の遠くなる分析で手繰り寄せたキーマン

マヤがビン・ラーディンの潜伏先を突き止めるきっかけは、彼の連絡係と思しきアブ・アフメドの名前を聞き出せたこと。

そして、アフメドが家族と連絡しているところを傍受した情報を手繰り寄せながら現在地を捕捉、高い確率でビン・ラーディンの居場所を特定していくのでした。

あとは無人偵察機、いわゆる偵察ドローンによって屋敷に出入りする人間をピンポイントで確認。

夜間にヘリコプター「ブラックホーク」で特殊部隊シールズを降下させ、目的を達成したのは史実にある通りです。

◇あれから8年、新たなテロ組織との戦い

さて、あれから8年が経過。

中東を中心に、新たなテロ組織「イスラム国」(IS)が生まれ世界を席巻するに至っています。

そんな中で再び報じられた、IS指導者アブバクル・バグダディの殺害報道と映像公開。

見た人は、トランプ大統領でなくても「映画のようだ」という印象を誰もが持ったのではないでしょうか?

無人偵察機ドローンがわかるもう1本の映画


『ゼロ・ダーク・サーティ』の印象も強烈でしたが、もう1本こんな映画があります。

それは、ヘレン・ミレン主演の『アイ・イン・ザ・スカイ』。

参考:『アイ・イン・ザ・スカイ』(「洋画のレタス炒め」)



偵察ドローン機から、ナイロビアのテロ組織に直接ミサイルを撃ち込んだ映画です。

テロ組織の拠点となる住居の周辺を観察し続け、最後に爆破する映像は、今回のバグダディのアジトが跡形もなく破壊された映像とまったく同じです。

最後に、BBC(イギリス国営放送)が報じた実際の公開映像を紹介しておきましょう。

確認ですが、この映像は「映画」ではありません。

2019年10月30日

映画『バイス』とは副大統領を意味し、アメリカ・ブッシュ政権の実話スキャンダル

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アメリカ政治史と言っても、1970〜2000年代はついこの間。

チェイニー、ラムズフェルド、ジョージ・W・ブッシュと聞くと記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

『バイス』は原題『Vice』(副の意味)で、第46代副大統領ディック・チェイニーを扱った映画です。

本人はもとより、妻リン・チェイニー、また当時彼を取り巻いたそうそうたる政治家の面々は今も健在。

にもかかわらず、数々のプライベート場面はじめ、史実も時に皮肉っぽく映画にしてしまうあたり、さすがアメリカといわざるを得ません。

逆にいえば、それだけ愉快で面白いおススメ映画だということです。

副大統領は大統領が死ぬのを待つだけ?




映画の中でも、本人の口から「副大統領?大統領が死ぬのをひたすら待つ立場だろ?」と揶揄するセリフが出てくるぐらいで、ほとんど注目されることのなかった副大統領。

しかし、チェイニー副大統領は違っていました。

最盛期には「史上最強の副大統領」、末期には「史上最悪の副大統領」などと、とにかくこんなに話題になった副大統領はいません。

それだからこそ、こんなユニークな映画が出来上がったのではないでしょうか。

ストーリーは彼が酒浸りの大学生だった頃から始まります。

後に妻になる恋人リン(エイミー・アダムス)からこっぴどく叱られるという、情けないディック・チェイニー(クリスチャン・ベール)がいました。

参考:エイミー・アダムス<ピンタレスト画像>
参考:クリスチャン・ベール<ピンタレスト画像>

アメリカの政治史がわかる映画『バイス』


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(引用:https://www.facebook.com/ViceMovie/

◇チェイニーを政界に押し上げた妻リン

妻リンはいわゆるしっかり者で、チェイニーを政界に押し上げるのに、彼女の力が大変大きかったのがよくわかります。

チェイニーがワイオミングから下院議員に立候補した時、もともと口の重いチェイニーに代わって選挙演説をこなしたのは彼女。

チェイニーが政治家として成長していくプロセスは、リンを通して描かれるところはひとつの見どころです。

ちなみに、主演のクリスチャン・ベールと、妻役のエイミー・アダムスは、映画『アメリカン・ハッスル』で共演した仲。

役柄や年齢は全然違いますが、コンビネーションの良さはこの映画を彷彿させるものがあります。興味のある方は、ぜひご覧ください。

◇後の国防長官ラムズフェルドとの出会い


一方、チェイニーが政治の裏表を学んだのは、下院議員時代のラムズフェルド。

彼のアシスタントをしながら、「口は堅く」「指示を守れ」「忠実であれ」という3ヶ条を叩き込まれます。

二人の関係は、2001年のブッシュ政権誕生時に、チェイニーが副大統領になったのと同時にラムズフェルドを国防長官に起用するきっかけになったとされています。

そして、この年の9月11日に同時多発テロが勃発。

映画の冒頭は、緊迫と動揺のホワイトハウス内をクローズアップ。

不在のブッシュ大統領を差し置き、陣頭指揮を執るチェイニー副大統領がラムズフェルドとやりとりする内容は、彼のリーダーシップが描かれなかなかの見どころです。

◇ブッシュ大統領に飲ませた条件

ところで、大統領選を目指したブッシュはどのようにして嫌がるチェイニーに、副大統領指名を納得させたのでしょうか?

リアルで本物そっくりなジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)が登場、注目です。

なんとも軽いノリのブッシュは、チェイニーが副大統領を引き受けるために示した条件をいとも簡単に承諾するのです。

その条件とは、政権運営にあたりチェイニーに一定の権限を持たせることでした。

よくよく時代背景を見ると、この時代のアメリカはイラクの大量破壊兵器の存在をテコに、フセイン政権を潰しにかかった頃だったのです。

まさに、「最強の副大統領」が誕生したのです

仕上がりは皮肉たっぷりのシリアス映画

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一見シリアスな社会派映画に見えるこの作品、実はとんでもない皮肉があちこちに込められているのがだんだんわかってきます。

チェイニー副大統領の時代にニュース報道で見聞きし、当時のアメリカの国防や外交政策の表舞台に出てきたご存知の政治家たち。

ラムズフェルド、ジョージ・W・ブッシュ、コリン・パウエル、コンドリーザ・ライス…。

これら政治家がもちろん実名で登場。なんと、顔と雰囲気がそっくり!

当時の政治や政策はあれで良かったの?というシリアスな疑問をうまく演出した、見応えのある映画となっています!

クリスチャン・ベールに拍手!


(このInstagram画像は、偶然にも主役のクリスチャン・ベールと、チェイニー副大統領の誕生日(1月30日)が冗談抜きで同じであることを伝えています。)

主役のクリスチャン・ベールはもともと端正でキレがあり、大好きな俳優です。

しかし、この映画では体重を20キロ増やして登場。

チェイニーが巨体を揺らせながら持病の心臓病で苦しんだり、レズビアンの娘に示す愛情など実に人間臭さを感じさせる場面もとても印象的です。

ぜひ、映画でご覧になって下さい。

2019年10月23日

ディストピアとは?核戦争が終わって『死の谷間』に集まった3人の意味。新たな創世記?

マーゴット・ロビー8.jpg


核戦争で汚染されてしまった地球を描いたSF。

の、はずの映画ですが、内容は実に宗教的で見ようによっては哲学的でした。

核汚染からイメージする「死の谷間」はわかりやすい邦題ですが、原題はちょっと難解です。

原題は、「Z for Zachariah」。原作となったロバート・C・オブライエンの小説のタイトルがそのまま使われています。

主人公アンが子どもの頃に読んだ絵本で、聖書に登場する人物の名前からアルファベッドを覚えるという本。「Aはアダム、Bはベンジャミン…、そして最後Zはザカリア(Z for Zachariah)」からの引用とのこと。

聖書から引っ張ってきたという、この原題がなければストーリーは男女の単なる三角関係。

しかし、「天地創造(核戦争)」後の、新たな「創世記」として眺めると、登場人物が3人しかいない映画の意味が読めてくるというちょっと不思議な映画です。

核戦争後に残っていた、唯一、生存の地




核戦争のより汚染されてしまった地球。

しかし、地形的に汚染が最小限にとどまった谷間がありました。生き残っていたのは、一人の女性アン(マーゴット・ロビー)

少し前まで一緒に生存していた両親と弟も、付近を探索すると言ってでかけたまま帰って来ません。

呆然自失となりながらも、残された農機具や機械を使い、ぎりぎりの自給自足で暮らしていました。

そんな彼女が、家の周囲で狩りをしていた時、ひとりの男性を発見します。

参考:マーゴット・ロビー出演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
参考:マーゴット・ロビー<Pinterest画像>

再び創世記?アダムとイブの楽園


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(引用:https://www.facebook.com/ZforZachariah/

◇谷間で生き延びた男と女

見つけた男性は、放射線の防御スーツのようなものを身にまとい、荷車に生活資材や医療品を積み込んでいて、その様子からなんとか生き伸びてきた跡が伺えます。

しばらく見張っていたアンでしたが、目を離した時、彼は裸になり近くの滝つぼに。

滝つぼの水が汚染されていることを知っているアンは、思わず声を掛け家に連れて帰ることに。

アンの必死の除染処置の結果、彼はなんとか助かります。

彼の名前は、ルーミス(キウェテル・イジョフォー)でエンジニアでした。

参考:キウェテル・イジョフォー<Pinterest画像>


◇男と女、お互いを意識し出した結果

マーゴット・ロビー7.jpg

(引用:https://www.facebook.com/ZforZachariah/

アンとルーミスは一緒に暮すうちに打ち解け合い、二人だけのサバイバル生活が始まります。

アンの農耕や狩猟の力に加え、エンジニアとして機械類や工作物を扱えるルーミスの知恵は、アンが一人で暮らしていた時より多少は豊かな生活へと進歩。

二人で協力して核戦争後の新しい世界を作っていく様子は、まるで聖書の創世記にあるアダムとイブのようです。

そんな二人に、ある夜、なんともいえない空気が漂います。

果実から作ったお酒ですっかり酔った二人。これまで生き延びることしか頭になかったのに、お互いに男と女を意識し出したのです。

◇ありあまる時間がもたらすもの

酔ったアンは、ルーミスを誘います。

果てしなくある時間、なにも邪魔する者もいない二人だけの空間。

少なくとも、好意的にお互いを認め合っている二人の行為を遮るものはなにもありません。

しかし、誘われたルーミスはなんとアンを拒むのでした。

理由は、今、ここで性急に男女の関係になることはない、時間をかけもっとお互いを理解し合ってからでも遅くはないと。

ルーミスを誘うアンも、ある意味自然な気持ちかも。また、もっと時間をかけようと言ったルーミスの気持ちもありえるかもしれません。

2人の世界が3人になると…


マーゴット・ロビー12.jpg



アンの誘いをルーミスが断っても、その後、二人が助け合って過ごす日々になんら変化はありません。

しかし、二人の間にもう一人の男が出現。「世界」の事態は大きく変化していきます。

映画を観ている自分たちの心境にも、妙なさざなみが立ってくるのがわかります。

男はケイレブ(クリス・パイン)という名前。鉱山の労働者で地下にいたために被ばくを免れたとのことで、見つけたアンは家に連れてきます。

参考:クリス・パイン<Pinterest画像>

住むところのないケイレブの事情を察して、家に招き入れてあげようとします。

しかし、そこには明らかに動揺するルーミスがいました。

アンに頼まれ、ケイレブを家に入れることをシブシブ承知するルーミス。以降、今度は3人の生活が始まります。

アンは普通にケイレブと接しているように見えます。しかし、ルーミスには、なにかとアンがケイレブに肩入れしているように思えてなりません。

次第にイラ立つルーミスが手に取るようにわかります。挙句のはてが、ルーミスはアンに、ケイレブが好きなら一緒になってもいいよとまで言うのです。

まとめと感想
(最後のネタバレなし)

さてこの映画、結末がなんとも示唆的です。

アダムとイブが楽しく暮らす楽園。しかし、現れた蛇にそそのかされ、イブが果実を食べたことが人間の現在と言われています。

となると、蛇はケイレブだったのか。3人で暮らし始めて間もなく、アンとケイレブの距離は縮まり物語は意外な方向へと。楽園だったはずの谷間は良からぬ空気におおわれていくことに…。

派手や役回りの多いマーゴット・ロビーが見せる、最後の素の表情が意味深です。加えて、イケメンの代名詞であるクリス・パイン。蛇と思えば艶めかしすぎます。

エンディングは、観ている人に最後の解釈「Z」を預けたままという映画なので、覚悟してご覧ください。

ようわからん映画やなと思う人は、この目の覚めるような画像で気分一新!

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(引用:https://www.facebook.com/ZforZachariah/

死の影の谷間 (海外ミステリーbox) [ ロバート・C.オブライアン ]



死の谷間【動画配信】


2019年10月18日

スコットランド対イングランド。ラグビー決戦にも通じる深い実話映画『二人の女王 メアリーとエリザベス』

メアリーとエリザベス.jpg


メアリー女王はスコットランド、エリザベス女王はイングランド。

と聞くと、ラグビーワールドカップを思い起こす人もいるかもしれませんネ。

実は、今我々がイギリスと呼ぶ国は、正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」。

それまでは、4つの王国「スコットランド」「イングランド」「ウェールズ」「北アイルランド」だったのが、1927年にひとつに統合された国なのです。

ちなみに、ラグビー国際組織の歴史より古いラグビー発祥の国イギリスでは、代表は伝統的にかつての王国ごとに出されているのです。

さてこの映画は、さらに時代を遡ること今から約400年ほど前の中世終盤のヨーロッパ。

スコットランドとイングランドが、別々の王国として覇権を争っていた頃の話です。

中世イギリスの二つの王国、二人の女王




この映画、原題は「Mary Queen of Scots」で、ストーリーの中心に据えられているのはスコットランド女王「メアリー・スチュアート」(シアーシャ・ローナン)です。

もう1人の女王は、イングランド「エリザベス1世」(マーゴット・ロビー)

どちらも、16世紀後半に実在した人物です。

従妹同士で、グレートブリテン島(現イギリスの一番大きな島)の北(スコットランド)と南(イングランド)に二分して君臨していました。


参考:シアーシャ・ローナン<Pinterest画像>
参考:シアーシャ・ローナン主演『ブルックリン』『レディ・バード』

参考:マーゴット・ロビー<Pinterest画像>
参考:マーゴット・ロビー出演『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』


確執を生み出した、そもそもの歴史


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(引用:https://www.facebook.com/MaryQueenMovie/

◇フランス王妃から出戻ったメアリー

もともとイングランド王国に生まれたメアリーは、幼い頃、国内の政変でフランス国王の元に匿われることに。後に王太子フランソワと結婚、その後フランス王妃となります。

一方、イングランドでは、メアリーが出て間もなくエリザベス一世が女王に即位。

しかし、当時からメアリーを支えてきた人たちは、エリザベスが正統な女王でないことを主張していました。

しばらく、フランス王妃だったメアリーですが、国王フランソワが急死。

子供がなかったメアリーが出戻ったのがスコットランドでした。

一方、イングランド国内でもエリザベスの王位継承が不当であることを主張する貴族が多く、二人の女王を巡って、両国の策略合戦が始まることになります。

◇したたかなメアリーの結婚と出産

映画では、強くてしたたかなメアリーが描かれています。

イングランドに比べ、どうしても劣勢にあったスコットランド。

しかし、イングランドから仕掛けられた戦争にも先頭に立ち、部下を鼓舞して打ち負かすシーンはなかなかの見ものです。

また、彼女は政略的な結婚を貴族のレノックス伯マシューから持ち掛けられます。

相手は、彼の息子であるダーンリー卿ヘンリーでした。

エリザベスに子どもができないことを知っていたメアリーは、絶好の機会としてヘンリーと結婚。

好きでもない男と、妊娠が目的だけの行為に及ぶ姿がリアルです。

◇女王を取り巻く男たちの政略

メアリーとエリザベス5.jpg



二人の女王同士の確執の一方で、事をもっと複雑にしているのは、それぞれに仕える政治顧問や貴族などの政略でした。

一見、女王に仕えているかのようですが実は、女王を通じて政治的な介入を企んだり、宮廷の中で自分の立場を誇示する輩ばかりだったのです。

メアリーがスコットランドに帰った時、彼女の後見人となった異母兄のマリ伯ジェームズ。

また、ことある度にメアリーに寄り添い忠実に警護を果たすボスウェル伯。

彼らを信頼していたメアリーですが、結局、裏切られてしまう過程が哀れです。

メアリーがエリザベスに仕掛けた提案とは?


夫ヘンリーを、種馬同然にしか扱わなかったメアリー。

その結果、待ち望んだ男の子「ジョージア」が誕生します。メアリーは一計を案じ、ジョージアに夢を託したのです。

しかし、その方法は想像を超えたものでした。

これを異常というのか、いや、王位の継承や家系を繋ぐためならあり得る知恵なのか、なんと我が子ジョージアを、王子としてエリザベスに譲ることを画策したのです。

クライマックスでは、メアリーとエリザベスは秘密裡に会います。

メアリーがエリザベスに何を伝えようとしたのか、エリザベスはどう答えたのか…。

歴史的な事実から言うと、数年後、メアリーはエリザベス暗殺の謀議を図った罪で斬首されてしまうのでした。

メアリーとエリザベス3.png

オランダの画家(作者未詳)が1613年に描いたメアリー1世処刑の場面
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/メアリー_(スコットランド女王))

まとめと感想


メアリーの死後の、スコットランドとイングランドです。

その後、両国をはじめて一つの国にした人物がいました。それは、なんとメアリーの子供ジョージアです。

あれから約400年後の現代において、スコットランドがイギリスからの独立を選挙で問うているのを聞くと、イギリスという国の難しさを今さら感じざるを得ません。

イギリスの歴史が垣間見える          ★★★★☆
イギリス皇室は映画になりやすい        ★★★★★

参考:英国王室映画『女王陛下のお気に入り』

女王を取り巻く男はあんなのばかり?      ★★★★☆
初々しいだけだったシアーシャ・ローナンが成長 ★★★★☆ 
マーゴット・ロビーの白塗りは見たくない    ★★★★★


イギリスの歴史が2時間でわかる本 (Kawade夢文庫) [ 歴史の謎を探る会 ]


感想(3件)



物語イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで (中公新書) [ 君塚直隆 ]


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