2020年04月06日
「好きな映画は?」と聞かれたら。就活の面接質問におススメの映画がある!
転職でも、新卒でも面接質問で「好きな映画は?」と聞かれることがあります。
ちょっとヒネッて、「印象に残っている映画は?」とか「最近見た映画でおススメはありますか?」
という質問になることも。
就職と映画?
何の関係があるのだろうと思われるかもしれませんが、面接質問で意外と使われるがこの質問。
そもそも、なぜ映画の質問?
また、思い当たる映画はいくつかあるけど、さてどの映画のどこを話をしたらいいのでしょう。
今回は、火星探検のニュースが出るたびに話題になる『オデッセイ』を使って、こんな疑問に答えていきたいと思います。
参考記事:サバイバル映画『オデッセイ』、火星脱出でジャガイモ栽培をした植物学者!「洋画のレタス炒め」
面接質問で突然、「好きな映画は?」と聞かれる理由
そもそも面接質問は、転職でも新卒でも、応募者の性格や好みを引き出すことによって深くその人を知るために行います。
「あなたの性格や趣味は何ですか?」というダイレクトな面接質問も考えられますが、応募者が事前に準備している場合が多いので、ストレートに聞くことはあまりありません。
紋切型に、「何事にも積極的で粘り強く、誰とでも協調できる性格です。」と答えられても本当かどうか疑わしいもの。
しかし、「好きな映画」や、「印象に残っている映画は?」と聞くことで、状況や背景を含めて聞き出すことのできる便利な質問なのです。
そして、「なぜ、その映画が好きなのですか?」と質問することで、少しでも応募者の内面に近づこうとするのです。
ちなみに、「好きな本」も「好きな音楽」もありますが、本の場合は「思想・信条」に立ち入る恐れがあるのと、音楽より映画の方がよりポピュラーという傾向があります。
「好きな映画」は、どうして選べばいいの?
うっかり答える前に、ちょっと作戦を
好きな映画は、いくつかあるのが普通ですよね。
「全然、観ません。」というと、今どきがっかりされるかも…。
でも、まさか本当は言いたい「ホラー映画」でいいの?「ラブコメ」は?
ちょっと、それは躊躇しますよね。
日常会話なら、「ホラーが一番!」「スプラッター系でストレス解消!」もありかもしれません。
しかし、就活の面接質問で答える「好きな映画」は、ちょっと作戦を立てた方がいいでしょう。
勘違いしてほしくないのは、ホラーがダメ、スプラッターがダメという意味ではありません。
次に必ず来る、この質問がポイント!
作戦というのは、次に必ず来る質問「好きな理由を述べて下さい。」にうまく自己PRできるようなテーマの映画を探しておくことです。
仮に、「ホラー」や「ラブコメ」ジャンルの映画を答えたとしましょう。
好きな理由を語るとき、およそ彼らが期待する答えを言うのはなかなか難しいものがあります。
面接官からすれば、突っ込み質問のしようがありません。応募者と「ホラー映画談義」をするつもりはさらさらないからです。
企業人の習性として、求める人材像はどうしても「組織の中の一員」として頑張れる人かどうかを探すという点があります。
企業人(面接官)の期待値
では、「組織の中の一員として頑張ってくれる」とはどういうことでしょう。
キーワードで説明すると、次のようなものがあります。
「チームワーク力」「目標の貫徹」「苦労が報われる努力」「信頼関係」「正義」などなど。
いかがでしょうか?
こんなキーワードが並んだ瞬間、なんだか面倒で面白くなさそう映画ばかり!
ですよね!
でも、安心して下さい。
ヒット中、あるいは人気だった映画でも、十分、これらのキーワードを引っ張ってくることができる映画はいくらでもあります。
具体的に使える映画と、答え方
では、わかりやすくするために、実際の映画で説明していきましょう。
冒頭の画像で紹介した、『オデッセイ』を使って解説しましょう。
SF映画『オデッセイ』は、火星へ有人探査を行った宇宙飛行士たちが現地で予期せぬ嵐に巻き込まれ、行方不明の一人だけを火星に残し、やむなく地球への帰還を決意するという話です。
1人の残されたのはワトニー飛行士(マット・デイモン)。
植物学者でもある彼は、次の火星探査計画までの4年間、食糧はじめ生活資源を工面し、なんとか持ちこたえようとするのです。
映画の見どころとPRポイント
この映画の見どころは、まったく音信不通となった火星にいながら、生きるための工夫をし不屈の精神で過ごすワトニーへの賛歌。
もうひとつは、地球でこの状況を察知したNASAのスタッフが、最初はあきらめかけるものの、わずかな音信をキャッチしてから生存を確認し救出していくまでのプロセスが描かれています。
そして、一旦、火星を後にした探査隊のクルーが地球と連絡を取りながら、宇宙空間でワトニーの救出を敢行するという船長のマネジメント的な判断。
その映画で、何を自己PRできるの?
ここまで書いてくると、この『オデッセイ』を好きな映画、あるいは印象に残った映画として取り上げる理由がわかってくるのではないでしょうか。
映画は好きだけど、普段何気なく見ていた映画をあらためて「好きな映画は?」と聞かれると意外と答えられないもの。
しかし、大事なことは面接とは自己PRの機会であって、どんな質問にもPRを忘れないこと。
そのために、PRポイントを整理しておくとすんなり答えることができます。
実際に使える、模範解答例を紹介
「ハイッ!私の好きな映画はSF映画の『オデッセイ』です。」
「好きな理由を申し上げますと(印象に残った点を申し上げますと)、大きく2点です。
ひとつは、誰も頼ることができない状態で火星にひとり残されながら、不屈の精神を発揮し、なんとか地球生還までこぎつけた主人公の意志力です。
もうひとつは、火星探査隊のチームメンバーを助けるために、生存を確認できた時点で全力で救出に向かうところです。
特に、判断を任された探査隊の船長(ジェシカ・チャステイン)の冷静な判断と、自らも危険を顧みず救出に向かう率先垂範力は素晴らしいものがあると思いました。」
まとめ〜できるだけ話題映画を〜
いかがでしょうか?
「不屈の精神」「冷静な判断」「率先垂範力」といったポイントが好きな理由という答え方は、いわずして自分はそういう人間になりたい、あるいは憧れるということを言うものです。
『オデッセイ』は確かに教訓的なテーマを多く持っている映画です。
最後(ネタバレです)に、母校の教壇に立って後輩に体験をレクチャーするワトニーに強く感動した、と付け加えれば最高です。
ある程度人気映画や、話題となった映画をチョイスしておくと、面接官が案外映画好きで思わず乗ってきて、「私も見ました!」なんて言って来ればしめたものです。
ぜひ、参考にして下さい。
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