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2016年03月14日

母からもらった金のネックレス

先日実家に帰った時に母から金のネックレスをもらった。母がずっと前に父に大丸で買ってもらったものだ。母が嬉しそうに出かける時に付けていたのを覚えている。その金のネックレスは程よく重みがあり品の良いシンプルなデザインのものだ。母は心臓の手術後、ネックレスなどは身につけなくなった。入院、リハビリ中もだが、装飾品は治療の妨げになる。家で過ごすのにも重いネックレスは肩こりの原因にもなる。母は宝の持ち腐れの状態だと言う。また、母は「いざという時に金のネックレスなら売れるし」と笑って言った。父にも相談し、2人で私にそのネックレスをあげようとなったらしい。

私は礼を言ってもらった。なんだか形見を貰うような気持ちになり、嬉しいより寂しい気持ちがした。私は装飾品を付けるほうではないが、母の大切なネックレスだから有難くいただいた。私自身の金製品は、2年前に身に付けなくなった亀甲のブレスレットを売ったことがある。20年前に購入したものだが購入時よりも高く売れた。若い頃、常に身に付け楽しんだ後不要になり購入時より高く売れるのだから申し分ない。それからは家の使わなくなった金のアクセサリーを売りに出し、いいお小遣いになったと両親に話をしたことがあった。

しかし父から母へプレゼントした品を、そんな簡単に売れないし売れるはずがない。このネックレスを売る時は、明日の食事にも困る時だろう。母から”安心保険”を貰ったようなものだ。それでも母の気持ちは嬉しい。私に色んな気持ちを込めてプレゼントしてくれたのだと思う。母から譲り受けたものはその他に真珠の指輪がある。今では冠婚葬祭に活躍する必須アイテムになっている。真珠は流行が無く、丁寧に扱えば一生ものになる。それに対し金は流行がある。今は金よりプラチナのほうが流行っているし、私自身の好みも付けるとすればプラチナだ。だがこの譲り受けた金のネックレスにも、母の生きているうちから身に付けて活躍させてやりたいと思う。
タグ:金製品
posted by 小町 at 09:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | 親の老い
この記事へのコメント
辻さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
Posted by 小町 at 2016年03月26日 22:10
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言霊百神
Posted by 辻 at 2016年03月26日 19:46
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