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2015年11月12日

高齢ドライバーの葛藤

父は1年前に免許の更新を諦めた。現在83歳。免許の更新は1年前の82歳の時だった。
父自身はまだまだ元気で思考能力も落ちていない。運転技術もある。視力、聴力とも更新のテストには難なくパスできたはずだ。しかし高齢であるので家族の私達は反対し、父も更新は諦めた。

3年前までは、父が母の月1回の通院に同行していた。病院までは途中高速を使い往復で2時間ほどだ。母が診察中、父は病院には殆ど入らず、駐車場や車中で2時間以上待つ。父は次第に母の通院に付き合うのを億劫がった。運転と待機でほぼ1日費やすと疲れるのだろう。
現在では母は介護タクシーで病院の送り迎えをしてもらっており、私が通院時に付き添いをしている。
父はようやく月1回の「母の通院の付き添いの仕事」から解放され、自家用車の任務も無くなった。

父は若い頃は旅行や釣りに車でよく連れて行ってくれた。しかし70を超えてからは次第に出不精になり、今では旅行も行きたくないようだ。なのに運転したい気持ちは、未だに残っている。免許を返して1年も経っているのにだ。免許を持っていれば良かった、車に乗りたいと、よく母に愚痴るようだ。
父にとって車とは、若い時は仕事道具であり、釣りや旅行へ行く時の遊び道具でもあった。
現在の父にとっては、自分の好きな時だけ近所を動き回ることができる便利な遊び道具、快適空間だ。それが無くなったのが、残念なのだろう。

父の気持ちはよくわかるが、ならばいつまで運転するのだろうか。
車が移動手段となる田舎に住んでいるわけではない。父には快適空間かもしれないが、それで仮に人身事故を起こせばどうなるのだろうか。被害者の人生だけでなく、加害者側の父本人の人生をも不幸なものに一変してしまうのではないか。

自分ではまだまだ運転は大丈夫と思っているかもしれないが、反射神経は鈍り、ブレーキや発進も遅い。咄嗟の時に、適格な判断が取れるのだろうか。ここ1〜2年で耳もかなり遠くなった。小さな音は聞こえないのだ。それで責任ある運転ができるのだろうか。

今現在の父は電動自転車に乗り、母の代わりに掃除、洗濯をやっている。
どう見ても車を運転していた2〜3年前よりも、体は元気に健康になっているのだ。
車の快適空間は無くなったかもしれないが、健康を手に入れたんじゃないか?と私がいくら言っても父は聞いていないようだが。

最近高齢ドライバーの事故のニュースをよく見る。それらを見る度に、父は免許を返して良かったと母も私も思う。父は未だに自分は運転はまだできると言い張る。高齢ドライバー本人と家族の思いは、いつまで経っても一致しないものなのだろうか。
posted by 小町 at 09:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親の老い
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