意外と知らないタクシーの仕事を東京都内の現役タクシードライバーが解説!
タクシーの仕事をお客様を目的地にお届けするだけと思うのはお客様目線で見ているからなのです。仕事的には間違ってはいませんが正解ともいえない部分があるのです。
今回はタクシーのリアルな一日の仕事の流れと仕事に必要なスキル、タクシーの仕事の収入などタクシーの仕事について紹介します。
一番多いタクシーの一乗務(普通の会社の2日分)の仕事の流れは下記の通りです。
乗務の一例を挙げて説明します。
6:30アルコールチェック及び検温と点呼
仕事ができる状態か、ドライバーは必ず出庫前にアルコールチェックを行います。飲酒運転および酒気帯び運転をされてしまっては、会社も運行管理者も責任問題になります。
アルコールチェックでNGにならないようにタクシードライバーは前夜のアルコールを控える必要はあります。アルコールチェックと同時に検温を行います。
また免許証の確認を行います。点呼では運行管理者より今日の仕事の注意事項や、各個人の事故防止目標を伝えます。またドライバー同志の情報交換も行われています。
血圧が高いドライバーは仕事の前に血圧のチェックを行っている会社もあります。
6:35タクシーの簡単な点検作業
タクシーは一日に300〜400kmほどの距離を走行します。当然、故障やトラブルが起こる可能性は乗用車よりも高くなるので、出庫前には異常が無いか簡単なチャックを行います。オイル量やランプの玉切れ、ナビが正常に動いてるかなど仕事中に支障ないかチェックします。
6:45仕事開始
点検で異常がなければ出庫して営業再開です。帰庫までに3時間の休憩が必要です。タクシーの仕事は営業区域が決まっていますので区域内で仕事をします。
翌1:45回送
仕事終わりの時間なので以降は営業(乗せること)が出来ません。 回送表示でガススタンドに向かい燃料補給および洗車をします。
※回送とは【表示を回送に切り替えるとお客様を乗せれない】ことをいいます。3:30帰庫(仕事終了後)
会社に帰って一日の業務日報を提出して納金、帰庫後のアルコールチェックを行って終了です。今は検温も行います。(この日は明け休み)
タクシーの仕事はこのようなスケジュールになります。
月に一回の月例研修(法令)
タクシー会社は月に一回の月例研修を行っています。法律に定められていますので出席をすることに義務があります。小さいタクシー会社は行っていない場合もあるようです。
月例研修に参加することで参加費を支給しているタクシー会社もあります。
タクシーの仕事は接客業やサービスも兼ねている
タクシー仕事が接客業の一種であることは意外と知られていないです。お客様がご乗車してくるときに接客する必要があります。おもてなしの精神を身に付け実行することでドライバー指名されることがあります。
タクシー会社は基本的な接客法を教えていますのでしっかりと吸収し、仕事で活かしたほうが徳をすることがあります。
タクシーの仕事は交通ルールを厳守
タクシーの仕事はお客様を目的地まで安全に送り届けるだけだはありません。交通違反をしないようにすることもタクシーの仕事をする上で大切なことです。
お客様を乗車中に交通違反を起こすと、お客様に迷惑をかけてしまうおそれがありますので交通ルールは厳守しましょう。
タクシーの仕事は交通ルールを侵してしまうと無駄な時間を費やしてしまい営業収入に響いてきます。タクシーの仕事は交通ルールを厳守することが大切なのです。
タクシーの仕事は道を覚えること
東京都や大阪、神奈川県でタクシーの仕事をするためにはタクシードライバーは地理試験合格が必須となります。道を覚えることはお客さまに安心感を与えます。
道を覚えているふりをすることだけは避けないと、クレームやお客様から激怒されることがありますので知ったふりはしないように注意しましょう。
タクシーの仕事のやりかたは自由
タクシーの仕事って実際どうなっているの?会社から指示があるの?と思う人は多いようですが、会社の外にでて仕事をすることに関して一切会社からは指示はありません。
仕事のやり方は本当に自由です。上司の指示もありません。あなたらしい仕事のやり方でタクシーの業務を努めれば良いのです。
タクシードライバーが100人いれば100通りの仕事のやりかたがあるのです。これが正しいというタクシーの仕事のやりかたは無いので自由に仕事ができるのです。
タクシーの仕事って大変なイメージという世間体
タクシーの仕事って【寝れないくらい】大変だというイメージを持っている人は多いです。しかしタクシーの仕事は一か月に11〜12勤務なので一か月の約半分はお休みみたいな感じです。
タクシーの仕事を経験した人や現役タクシードライバーはほとんどそう思っています。女性ドライバーが増加している理由はタクシーの仕事がイメージより悪くないからなのです。タクシーの仕事が大変だと思うのは、タクシー業界に関わっていない人のイメージなのです。
タクシーの仕事は高齢者が多いイメージ
タクシードライバーには定年がありません。必然的に高齢者が多いイメージを持つ方もいます。しかし昨今では新卒でタクシーの仕事をしたい人は増加傾向にあります。
タクシーの仕事で将来個人タクシーになる条件
タクシーの仕事でキャリアを積んだドライバーの中には、個人タクシーを目指す方もいます。個人タクシーは年齢によって条件が若干異なるのですが、個人タクシーの申請は65歳未満が条件です。
過去の免停や違反なども条件として入ります。また法人タクシーにて仕事の経験が10年以上必要なのです。
タクシーの仕事は稼ぐことができる
タクシーの仕事って稼げるのって思う人は多いのですが、怠けずに前向きな思想を持っていれば稼ぐことは可能です。タクシーの仕事で稼ぎたいなら、稼いで仕事をしている先輩ドライバーから情報を得ることです。稼いでいるタクシードライバーの仕事の真似をすることでほぼ可能です。
タクシーの仕事で期待できる年収
タクシーの収入は200〜1000万までと非常に幅が広く、あなたがどのポジションを目標にしているかで異なってきます。タクシーの仕事で稼いでいるドライバーの定義は年収\650万以上のことを言います。
タクシーの仕事に興味があるなら専門サイトで情報収集
タクシーの仕事は面白いし奥が深いです。非常に楽しい業種ですし慣れてしまうとタクシー以外の仕事に戻れない人が多いようです。タクシーの仕事をしてる高齢ドライバーが多く活躍してることも納得いきます。タクシーの仕事に少しでも興味があるならタクシー専門転職サイト【タクQ】を見ることをお薦めします。