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2019年07月08日
<第24回目>発達障害当事者のいじめ克服に、格闘技は向いてない
みなさまお疲れ様です。
最近メチャクチャ暑くなってきましたね。
もともと暑がりなのでもう一日中エアコンつけないと死んでしまいそうです。
ただでさえ汗っかきの上筋トレするので、家が蒸れてしまうからエアコンは必須です(;^ω^)
今日のお話は、ニュースでも度々目にするいじめの問題です。
僕たち発達障害の当事者は、かなりの割合の方がいじめを経験しています。
みな一般的なコミュニケーション方法を取らず、自分オリジナルの立ち回りを
するのでどうしても目立ってしまいます。
クラスメイトの輪になんとか入ろうと無理やり会話にカットインしたり、
あえて人を避けて誰とも話さず隅でゲームをしていたり、
嗜虐性のある人間の興味を引いてしまう何かがあるんでしょう。
有り体な言い方をすれば、やはりイジメたくなるようなオーラがあるのかもしれません。
僕も子供の頃は相当な変わりものでした。
小学校低学年の頃は異常に昆虫に詳しく、図鑑の何ページにどの昆虫、平均サイズは
オスとメスそれぞれ何ミリから何ミリ、何県に分布しているかまで完璧に暗記していました。
それだけならいいのですが、なにかクラスメイトが珍しい昆虫を見つけるたびに、
その昆虫についてみんなの前でひと講釈垂れるのが僕にとって至福の時間でした(;^ω^)
こんな変わったやつがいれば、そりゃ普段サッカーやバスケやってる
普通の男の子たちから、面白がられ、いじられるのは当然だったかもしれませんね。
そこからいじめに発展するのも早かったです。
毎日叩かれたり、知識をひけらかそうとすることをバカにされ、
父親からは「叩かれてやりかえさないお前も悪い、お前が弱いからつけこまれるんだ」
とよくしかられました。
確かに、当時の僕は全く空気も読めませんでしたし、聞き手の気持ちになって
自分が話すのを我慢する努力を怠っていたのは事実です。
友達をいらだたせる発言を無意識にたくさんしていたかもしれません。
しかし、やりかえさないお前が悪いというのは、
発達障害の当事者には言ってはいけません。
定型発達の子が、たまたまごく小さなミスからいじめられることはあります。
たとえば、授業中に体調が悪くなり失禁してしまったり、給食の時間に嘔吐してしまって
良からぬあだ名をつけられることもよくあるでしょう。
そういう子が、空手とか柔道を習って、いざという時いじめっ子を黙らすというのは
全然あると思うし、素晴らしい成長だと思います。
しかし、発達障害当事者の場合、いじめられる原因は気が弱いことではないんです。それは全然見当違いです。
自閉症スペクトラム特有の思考回路の癖が目立ってしまうから、
その特異性を面白がられていじめられてしまうんです。
つまり、格闘技を習って気が大きくなっても、変わらずいじめは起きます。
殴られたりすることはなくなっても、無視されたりするのは変わりません。
発達障害の思考回路自体はそのまんまで、自己肯定感も低いままだからです。
それが中学高校でエスカレートすれば傷害事件や、最悪の場合からかってきた相手を
殺してしまうことになりかねません。
僕自身、父親の勧めで中国拳法をやったり、大学時代にボクシングをやったりしましたが、
アルバイトの職場でのいじめも、ゼミでのいじめも全然なくなりませんでした。
小学校とまったく何も変わらなかったのです。
残ったのは「誰もオレをわかってくれない、誰もオレをみてくれない」
という屈折した自意識だけでした。
鍛えたおかげで道で絡まれたりしたら戦うことができるようになりましたが、
そんなの大した意味はありません。ほんとに意味ありません。
もし、今ご親族でいじめられている子がいるのなら、格闘技を習わすより、
ボディービルをやらせたほうがまだいいと思います。
誰を傷つけることもなく、自分の限界を超える練習を重ねることは
人生で大きな財産になると思います。
体が大きくなれば、簡単に絡まれなくなりますしね。
格闘技は、どれだけきれいごとを並べても、結局学んでいるのは
人を傷つける技術です。
もしADHDの過集中のエネルギーを、その技術の習得に使ってしまったら、
いつか取り返しのつかない事件を起こしてしまいますよ。
もし何か習い事をさせたいのであれば、本人の興味がある方向に関係のあること
をやらせてあげたほうがいいでしょう。
小学生だと、ご家庭によっては中学受験される子もいるでしょうが、
いきなり学習塾に放り込むんじゃなく、
本人がゲーム好きならプログラミングスクールとか、
音楽が好きならギタースクールとかいろいろあるので、
自分の心が学校から離れるような習い事にしたほうがいいと思います。
イジメの問題は、学校の教師や教育委員会など周りの大人に頼っても無駄です。
教師を悪く言いたいのではなく、一クラス数十人を受け持たないといけない
現行のシステムでは、教え子のうちどの子がどういじめられていて、
何が原因なのか完ぺきに把握することなど不可能だからです。
学校に過度の期待をするより、発達障害の程度によっては
転校したり、定時制の学校に通うなどしながら将来につながる
勉強をさせてあげたほうがいいと思います。
今の時代、学校をやめるとか、全然恥ずかしくありませんよ。
どこぞの不登校ユーチューバーのように、特に将来具体的に何を
やりたいのか全然わからないのに宿題やりたくないから学校行かない、
というようなことでなければ、お子さんが生きやすい環境を探してあげるのも
いいのかなと思います。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
発達障害ランキング
最近メチャクチャ暑くなってきましたね。
もともと暑がりなのでもう一日中エアコンつけないと死んでしまいそうです。
ただでさえ汗っかきの上筋トレするので、家が蒸れてしまうからエアコンは必須です(;^ω^)
今日のお話は、ニュースでも度々目にするいじめの問題です。
僕たち発達障害の当事者は、かなりの割合の方がいじめを経験しています。
みな一般的なコミュニケーション方法を取らず、自分オリジナルの立ち回りを
するのでどうしても目立ってしまいます。
クラスメイトの輪になんとか入ろうと無理やり会話にカットインしたり、
あえて人を避けて誰とも話さず隅でゲームをしていたり、
嗜虐性のある人間の興味を引いてしまう何かがあるんでしょう。
有り体な言い方をすれば、やはりイジメたくなるようなオーラがあるのかもしれません。
僕も子供の頃は相当な変わりものでした。
小学校低学年の頃は異常に昆虫に詳しく、図鑑の何ページにどの昆虫、平均サイズは
オスとメスそれぞれ何ミリから何ミリ、何県に分布しているかまで完璧に暗記していました。
それだけならいいのですが、なにかクラスメイトが珍しい昆虫を見つけるたびに、
その昆虫についてみんなの前でひと講釈垂れるのが僕にとって至福の時間でした(;^ω^)
こんな変わったやつがいれば、そりゃ普段サッカーやバスケやってる
普通の男の子たちから、面白がられ、いじられるのは当然だったかもしれませんね。
そこからいじめに発展するのも早かったです。
毎日叩かれたり、知識をひけらかそうとすることをバカにされ、
父親からは「叩かれてやりかえさないお前も悪い、お前が弱いからつけこまれるんだ」
とよくしかられました。
確かに、当時の僕は全く空気も読めませんでしたし、聞き手の気持ちになって
自分が話すのを我慢する努力を怠っていたのは事実です。
友達をいらだたせる発言を無意識にたくさんしていたかもしれません。
しかし、やりかえさないお前が悪いというのは、
発達障害の当事者には言ってはいけません。
定型発達の子が、たまたまごく小さなミスからいじめられることはあります。
たとえば、授業中に体調が悪くなり失禁してしまったり、給食の時間に嘔吐してしまって
良からぬあだ名をつけられることもよくあるでしょう。
そういう子が、空手とか柔道を習って、いざという時いじめっ子を黙らすというのは
全然あると思うし、素晴らしい成長だと思います。
しかし、発達障害当事者の場合、いじめられる原因は気が弱いことではないんです。それは全然見当違いです。
自閉症スペクトラム特有の思考回路の癖が目立ってしまうから、
その特異性を面白がられていじめられてしまうんです。
つまり、格闘技を習って気が大きくなっても、変わらずいじめは起きます。
殴られたりすることはなくなっても、無視されたりするのは変わりません。
発達障害の思考回路自体はそのまんまで、自己肯定感も低いままだからです。
それが中学高校でエスカレートすれば傷害事件や、最悪の場合からかってきた相手を
殺してしまうことになりかねません。
僕自身、父親の勧めで中国拳法をやったり、大学時代にボクシングをやったりしましたが、
アルバイトの職場でのいじめも、ゼミでのいじめも全然なくなりませんでした。
小学校とまったく何も変わらなかったのです。
残ったのは「誰もオレをわかってくれない、誰もオレをみてくれない」
という屈折した自意識だけでした。
鍛えたおかげで道で絡まれたりしたら戦うことができるようになりましたが、
そんなの大した意味はありません。ほんとに意味ありません。
もし、今ご親族でいじめられている子がいるのなら、格闘技を習わすより、
ボディービルをやらせたほうがまだいいと思います。
誰を傷つけることもなく、自分の限界を超える練習を重ねることは
人生で大きな財産になると思います。
体が大きくなれば、簡単に絡まれなくなりますしね。
格闘技は、どれだけきれいごとを並べても、結局学んでいるのは
人を傷つける技術です。
もしADHDの過集中のエネルギーを、その技術の習得に使ってしまったら、
いつか取り返しのつかない事件を起こしてしまいますよ。
もし何か習い事をさせたいのであれば、本人の興味がある方向に関係のあること
をやらせてあげたほうがいいでしょう。
小学生だと、ご家庭によっては中学受験される子もいるでしょうが、
いきなり学習塾に放り込むんじゃなく、
本人がゲーム好きならプログラミングスクールとか、
音楽が好きならギタースクールとかいろいろあるので、
自分の心が学校から離れるような習い事にしたほうがいいと思います。
イジメの問題は、学校の教師や教育委員会など周りの大人に頼っても無駄です。
教師を悪く言いたいのではなく、一クラス数十人を受け持たないといけない
現行のシステムでは、教え子のうちどの子がどういじめられていて、
何が原因なのか完ぺきに把握することなど不可能だからです。
学校に過度の期待をするより、発達障害の程度によっては
転校したり、定時制の学校に通うなどしながら将来につながる
勉強をさせてあげたほうがいいと思います。
今の時代、学校をやめるとか、全然恥ずかしくありませんよ。
やりたいのか全然わからないのに宿題やりたくないから学校行かない、
というようなことでなければ、お子さんが生きやすい環境を探してあげるのも
いいのかなと思います。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
発達障害ランキング