自業自得とは何でしょうか?
広辞苑に、こう書いてあります。
『自らつくった善悪の業の報いを自分自身で受けること。』
岩波 仏教辞典には、こう書いてあります。
「自らなした行為の果報は自らに受けるということ。
元来、業とは行為のことで、
それには善もあれば悪もあり、
善の行為をした場合は楽の果を受け、
悪の行為をした場合は苦の果を受けるのである。
本来は、
主体的な行為・責任を強調したものであったが、
後には、特に日本では、
自分の行為によって得た結果であるから、
あきらめるより仕方ないという宿命論的な意味に解されるにいたった。」
要するに、
『良きにつけ悪しきにつけ、すべては自分の業(ごう)による』
ということです。
『善因善果』・『悪因悪果』
ということです。
これに関して、
『わかりやすい 仏教用語辞典』(大法輪閣)
の中に、こう書いてあります。
「善悪業は必ずそれに応ずる苦楽の報果をもたらすとされ、
これを善因善(福)果、
悪因悪(苦)果と呼んでいる。
善には福があり不善には禍があるというのは倫理的要請に基づくものであり、
現世で悪事をしないのに不幸ばかりを受けたり、
現世で悪事の限りをしているのに富み栄えて幸福であったりするような不合理を是正するために、
善悪と苦楽の因果は今世だけでなく、
過去世、現在世、未来世の三世にわたって連続し、
現世だけでは不合理に見えるものも、
二世、三世、多世について見れば決して不合理はなく、
因果業報の道理が正しく作用しているとするのが業報説である。」
“自業自得” は、
今世だけのものではなくて、
前世・来世にも関係しています。
すべては、
善因善果・悪因悪果の『法』に因(よ)ります。
すべては自分の業(カルマ)に因っています。
他人や社会のせいにしないことが肝心です。
『人生の出来事はすべて自分の身に降りかかってきたもののように見えます。
しかし実際は、経験を創り出しているのはわたしたち自身なのです。』(ディーパック・チョプラ)
すべては自分次第です。
『天は自ら助くるものを助く』
『人事を尽くして天命を待つ』
を旨としましょう
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