鷹揚(おうよう)とは何でしょう?
辞書に、こう書いてあります。
『@ (鷹が空を飛揚するように)何物をも恐れず、悠然としていること。
A ゆったりと落ち着いていること。大様(おおよう)。』(広辞苑)
「[『詩経大雅、大明』から。鷹(たか)が大空をゆうゆうと飛ぶさまから]ゆったりと振る舞うこと。
余裕があって目先の小事にこだわらないこと。また、そのさま。」(大辞林)
『ゆったりとして小事にこだわらないこと。
おっとりとしていること。
鷹(たか)が大空をゆうゆうと飛揚(ひよう)するさまから。』(明鏡国語辞典)
『こせこせしないこと。
欲ばり争わないこと。』(新漢語林)
「『おうよう』は、ゆったりと落ち着いていること。
おおらかで、小さいことにこだわらないこと。
鷹が大空をゆうゆうと飛ぶさまから出た語なので、『鷹揚』と書く。」(言葉の作法辞典)
お互いに、
すべてのことに鷹揚な態度をとりたいですね。
鷹揚に因んで、
私が敬愛する、
中村天風師の『安心立命への誦句』を御紹介します。
「およそ 現象の世界に その生命を生かしつつあるものは、
何れもすべてが 『見えざる実在の力』に依って、
その命を 保たれて居るのである。
しかもこの『見えざる実在の力』こそは、
世の人々のいう『神』又は『仏』にして、
またわが天風哲学の称する『宇宙霊』なり。
而して、
人にして若しこの真理に正しく目醒めなばその人生は、
刹那直ちに堅固なる礎の上に屹然として立てる古城の如き、
豪壮なる強さをもつに至らん。
何とならば かかる自覚こそは、
人の命の本体である尊い『霊魂』を、
万物一切の根元をなす宇宙霊と、
確実に結びつけることになるがためである。
宇宙霊なるものは、
誠と愛の満ちたる絶対調和の精気である。
従ってこの信念が 確固不抜のものとなり得なば、
わが命は 求めずとても、
愛と誠と調和という 霊妙なる雰囲気の中に活きることとなり、
期せずして 愛と誠と調和という聖なる精気は、
わが命の 隅々までに漲り溢れ来らん。
かくして 一切の不純 一切の邪悪 一切の弱さと卑しさは、
この聖なる気の流れで洗い清められる。
今 私の心は 尊く強く正しく清らかにして、
即ち絶対に積極である。
従って 人の世に対する『不安』『恐怖』などという、
人世を価値なくするが如き心持はわが心の中に微塵だにない。
更にまた人の運命を毀ち、
人の命を傷ける『怒り』又は『憎しみや悪口』というが如き悪魔の息吹は、
堅く閉されし わが心の黒鉄の扉を開く能わず。
そして わが人生は、
事あるも事無き日と同じく、
洋々として和やかなること さながら春の海の如くあらん。」(『真理行修誦句集ーー瞑想行修用ーー公益財団法人 天風会』より引用)
『泰然自若』
『悠悠自適』
『雲烟過眼』
『閑雲野鶴』
『明鏡止水』
『安心立命』
『涅槃寂静』
の境地を、共に目指しましょう️
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