人間の本性は何でしょう?
人間の本性は、
善です。
善とは、
愛です。
人間の本性について、
世界的に著名な心理学者であるアブラハム・H・マズロー博士は、著書
『完全なる人間 魂のめざすもの』
(訳者 上田吉一 誠信書房)
の中で、こう述べています。
「1 われわれはそれぞれ、本来、生物学にもとづいた精神的本性をもっていて、
それはある程度、『自然』で、
本質的で、天与のものである。
しかも、
ある限られた意味ではあるが、
不変である。
あるいは少なくとも、
変わらないものといえる。
2 各人の精神的本性は、ある点で、
自己にとっても、また人類的規模にとっても、独自のものである。
3 この精神的本性は、科学的に調べ、どのようなものかを発見する――(こしらえあげるのではなく――発見する)ことができる。
4 この精神的本性は、われわれの知るかぎり、
本質的、基本的に、あるいは必然的に悪ではないように思われる。
基本的欲求(生存のため、安全のため、所属や愛情のため、尊重や自尊のため、自己実現のため)、
人間の基本的情緒、基本的能力は、
一見したところ中立、
モラル以前、あるいは積極的に、
『善』であると考えられる。
破壊、サディズム、残虐、悪意などは、
その限り本質的なものではなく、
われわれの固有の欲求、情緒、能力の挫折に対する激しい反応とみられる。
怒りは、それ自体、悪でもなければ、
おそれや怠惰や無知でもない。
もちろん、
これらは悪行になり得るが、
そうなる必然性はない。
この結果は本来、必然的なものではないのである。
人間の本性は、
考えられているほど悪いものではない。
人間の可能性はつねづね見くびられてきたといってもよい。
5 この精神的本性は、
善であるかそれとも中立的なもので、
悪ではないのであるから、
これを抑えるよりも、
むしろこれを引きだし、
励ますようにするのがよい。
もしこの精神的本性によって、
生活が導かれるなら、
われわれは健康になり、
生産的になり、
幸福になる。
6 人間のこの本質的な核心が、認められなかったり、
抑えられたりすると、
人はときに明瞭なかたちで、
ときに微妙なかたちで、
早晩病気になる。
7 この精神的本性は、動物の本能にみられるように、強くて御しがたいものでもなければ、
はっきりとしたものでもない。
弱くて、デリケートで、微妙で、
習慣、文化の圧力、誤った態度によって容易に圧倒されてしまう。
8 この精神的本性は、たとえ弱くとも、正常人では消滅してしまうことは稀である。
おおそらく、病人でさえ滅多に消滅しないであろう。
たとえ拒まれても、
心の底にとどまって、
たえず実現へと迫るのである。」(3頁〜4頁)
「ヨーロッパの研究者は、『哲学的人間学』と呼ぶのもに非常な力を入れているが、
われわれはこれを見習うことができるし、またそうすべきである。
この哲学的人間学というのは、
人間を規定し、人間と他の生物、人間と物体、人間とロボットとの相違を明らかにしようとするこころみである。
人間に独自の、人間としての特色はなにか、
そういうものがなくてはもはや人間とはいえないような、
人間にとって本質的なものはなにかを問うものである。
概してこの仕事は、
アメリカの心理学者のやっていない仕事である。
行動主義者の多くは、
このような規定は作らない。
少なくとも真面目にとりあげることのできるものは、なにもない。
(中略)
フロイトの人間像が不適当であることは、明らかである。
抱負、実現できる希望、神的特質というものを、考慮の外においているからである。
フロイトは、精神病理学や心理療法について、最も偉大な体系を与えてくれたが、
この点では的をはずれているのであって、
このことはこんにちの自我心理学者も認めているところである。」(15頁)
「多くの人びとはいまなお『無意識的なもの』、退行、一次的過程の認識を、
必然的に不健康で危険で悪いものと考えている。
だが心理療法の経験はそうでないことを漸次われわれに教えつつある。
われわれの深層もまた善であり、
美であり、
望ましいものであると考えられる。
これはまた、
愛情、創造性、遊戯、ユーモア、芸術などの起源を研究した結果からも明らかになりつつあるのである。
その根源は精神的に深い自己、
すなわち、無意識のうちに入り込んでいるのである。」(248頁〜249頁)
マズロー博士が述べている通り、
私たちの本性は、
善です。
善とは、
愛です。
『真とは誠なり、善とは愛なり、美とは調和なり』(中村天風)
我は神なり 愛と光なり
汝も神なり 愛と光なり
我は救世主なり
汝も救世主なり
世界中の一人ひとりが救世主
世界平和と人類全体の幸福の実現に寄与しましょう。
地球ユートピアの実現を目指しましょう
(参考図書)
『完全なる人間 魂のめざすもの』
(著者 アブラハム・H・マズロー 訳者 上田吉一 誠信書房)
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