私たちは、
時々スピリチュアルな経験をする人間ではなくて、
時々人間の経験をするスピリチュアルな存在です。
これが、正当な自己認識です。
これについて、
チャネリングの歴史的名著
『セスは語る 魂が永遠であるということ』(著者 ジェーン・ロバーツ 訳者紫上はとる ナチュラルスピリット)
に、こう書いてあります。
「読者の方々は、
自分は物質から成る被造物であり、
肉体に拘束され、
骨や肉や皮膚という牢獄に監禁されていると思っておられるかもしれません。
もしも自己という存在が肉体像に依存すると信じている場合、
肉体が消滅する恐れをいやでも味わうことになります。
肉体とその形状は、
永遠にそのままではないからです。
若かりし頃の容姿がいかほどでも、
老齢にあって同等の活力なり魅力なりを保ち続けることは何人たりとも不可能です。
若さや美しさ、
あるいは知性や業績などをみずからの存在価値とするならば、
そうした属性がとこしえでなく、
やがては失われることを知るようになり、
絶えずそれはあなたがたを苦しめることになるでしょう。
しかし、
どうか安心してください。
本当はそうではないのです。
わたしはあなたがたにそのことを告げるために、
この書をしたためています。
もともとあなたがたは、
わたしがそうでないのと同様に、
物質的存在ではありません。
そしてわたし自身もこれまでに、
枚挙に尻込みするほと夥しい数の肉体を脱いだり着たりしてきました。
実在しない人格存在が、
書物を著すことはありません。
わたしは肉体像には少しも依拠しておらず、
あなたがたもまた同様なのです。
意識は形あるものを創造します。
しかしその逆は成り立ちません。
人格存在のすべては、
物質に依存してはいません。
あなたがたは日常の雑事に振りまわされているため、
みずからの本来の能力が、
実は普段意識しているものより、
はるかに卓越したものであることに気づかないのです。
そればかりか、
そのことを知る内なる部分が、
自分自身のなかに存在していることさえ知らずにいます。
あなたがた自身もまた一人ひとり、
今とは別の存在として多くの転生を重ねてきました。
他の生で得た蘊蓄は、
たとえあなたがたの意識にのぼることはなくとも、
いま現在のあなたがたの内に存在しています。
わたしはこの書を通して、
読者の方々の内なる自己である、
研ぎ澄まされた直感の宝庫たる部分を解放し、
各人にこの上なく役立つであろう無比の洞察力を、
意識の最前面に押し上げるお手伝いができることを願っています。」(38頁〜39頁)
私たちの本質は、
肉体ではなくて、
魂(スピリット)です。
これについて、
中村天風師は、著書
『運命を拓く 天風瞑想録』
(講談社文庫)
の中で、こう述べています。
(50頁〜52頁)
「 現代の人間は、
肉体が自分であると思っている人が多いのではないか。
しかし人間というものは、
その正体をつきつめていくと、
何も見えない、
また感じない、
霊魂という気である。
その霊魂が、
現象界に命を活動させるために、
その活動を表現する道具として肉体と心が与えられている。
いわば画家のもつ絵筆、
大工の持つ鉋と同じようなものが、
命に対する肉体であり心である。
これを正しく理解し、
正しく応用した人のみ、
その命に、
限りない強さと、
喜びと、
安心と、
平和とが与えられる。
しかしこのありがたい事実が我々の生命の中にあるのに、
多くの人は、
命というとすぐ肉体を考えるために、
そこで大変な間違いを犯してしまうことになる。
そもそも生きているという不思議な命の力は、
肉体にあるのではなく、
霊魂という気の中に霊妙な働きを行なう力があり、
それはあたかも回っている扇風機にそれを回す力があるのではなく、
電気がこれを回しているのと同様である。
この例でも人間の命の力を正しく理解できるはずだが、
人間だけは、
肉体それ自身に活きる力があるように思うところに大変な間違いがある。
肉体が生きているのは、
霊魂という気の力が肉体を活かしている、
というのが本当の悟りであるにもかかわらず、
この本当の悟りを正しく自分の心に持って活きている人が極めて少ないために、
ともすれば、
わずかの不健康な状態が肉体に生じてもすぐ心配する。
それというのも、
霊魂という気から送りこまれる微妙な力が量多くありさえすれば、
不健康な状態は直ちに健康状態に回復するという原理を知らないからである。
考え方が全然違うために、
もっともっと尊く活きられる人生を、
尊く活きていない人が多い。
おそらく、
ほとんどの人がそうであったろうと思う。
したがって人間はまず第一に、
『人間の生命に与えられた活きる力というものは、
肉体に在るのではなく、
霊魂という気の中にある』
ということを、
正しく、
はっきりと理解する必要がある。
これが最も正当な自己認証である。」
以上の引用で、
私たちの本質が肉体ではないことを御理解頂ければ幸いに存じます。
(結論)
『私たちの本質は肉体ではなくて、魂(スピリット)である』
(推薦図書)
『セスは語る 魂が永遠であるということ』
(著者 ジェーン・ロバーツ 記録 ロバート・F ・バッツ 訳者 紫上はとる ナチュラルスピリット)
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(著者 中村天風 講談社文庫)
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