世界平和が実現していないのは、なぜでしょうか?
どうしたら、世界平和は実現するのでしょうか?
ひとはなぜ戦争をするのでしょうか?
これについて、
アインシュタインは、
『ひとはなぜ戦争をするのか』
(講談社学術文庫)
のフロイトへの手紙の中で、
こう述べています。
(13頁〜16頁)
「第一に、権力欲。
いつの時代でも、
国家の指導的な地位にいる者たちは、
自分たちの権限が制限されることに強く反対します。
それだけではありません。
この権力欲を後押しするグループがいるのです。
金銭的な利益を追求し、
その活動を押し進めるために、
権力にすり寄るグループです。
戦争の折に武器を売り、
大きな利益を得ようとする人たちが、
その典型的な例でしょう。
彼らは、戦争を自分たちに都合のよいチャンスとしか見ません。
個人的な利益を増大させ、
自分の力を増大させる絶好機としか見ないのです。
社会的な配慮に欠け、
どんなものを前にしても平然と自分の利益を追求しようとします。
数は多くありませんが、強固な意志をもった人たちです。
このようなことがわかっても、
それだけで戦争の問題を解き明かせるわけではありません。
問題の糸口をつかんだにすぎず、
新たな問題が浮かび上がってきます。
なぜ少数の人たちがおびただしい数の国民を動かし、
彼らを自分たちの欲望の道具にすることができるのか?
戦争が起きれば一般の国民は苦しむだけなのに、
なぜ彼らは少数の人間の欲望に手を貸すような真似をするのか?
(中略)
即座に思い浮かぶ答えはこうでしょう。
少数の権力者たちが学校やマスコミ、
そして宗教的な組織すら手中に収め、
その力を駆使することで大多数の国民の心を思うがままに操っている!
しかし、
こう答えたところで、
すべてが明らかになるわけではありません。
すぐに新たな問題が突きつけられます。
国民の多くが学校やマスコミの手で煽り立てられ、
自分の身を犠牲にしていく――このようなことがどうして起こり得るのだろうか?
答えは一つしか考えられません。
人間には本能的な欲求が潜んでいる。
憎悪に駆られ、相手を絶滅させようとする欲求が!
破壊への衝動は通常のときには心の奥深くに眠っています。
特別な事件が起きたときにだけ、
表に顔を出すのです。
とはいえ、
この衝動を呼び覚ますのはそれほど難しくはないと思われます。
多くの人が破壊への衝動にたやすく身を委ねてしまうのではないでしょうか。
これこそ、戦争にまつわる複雑な問題の根底に潜む問題です。
この問題が重要なのです。
人間の衝動に精通している専門家の手を借り、
問題を解き明かさねばならないのです。
ここで最後の問いが投げかけられることになります。
人間の心を特定の方向に導き、
憎悪と破壊という心の病に冒されないようにすることはできるのか?」
アインシュタインが述べているように、
人間を憎悪と破壊という心の病に冒されないようにすることはできるのでしょうか?
これについて、
フロイトは、本書のアインシュタインへの手紙の中で、こう述べています。(52頁〜55頁)
「はるかなる昔から、
文化が人類の中に発達し広まっていきました(文化という言葉よりも文明という言葉を好む人もいます)。
人間の内にある最善のものは、
すべての文化の発展があったからこそ、
身につけることのできたものなのです。
(中略)
文化の発展が人間の心のあり方に変化を引き起こすことは明らかで、
誰もがすぐに気づくところです。
では、どのような変化が起きたのでしょうか。
ストレートな本能的な欲望に導かれることが少なくなり、
本能的な欲望の度合いが弱まってきました。
私たちの祖先なら強く興奮を覚えたもの、
心地よかったものも、
いまの時代の人間には興味を引かないもの、
耐え難いものになってしまっています。
このように、私たちが追い求めるもの――例えば、道徳や美意識にまつわるもの――が変化してきたわけですが、
この変化を引き起こしたものは究極的には心と体の全体の変化なのです。
心理学的な側面から眺めてみた場合、
文化が生み出すもっとも顕著な現象は二つです。
一つは、知性を強めること。
力を増した知性は欲動をコントロールしはじめます。
二つ目は、攻撃本能を内に向けること。
好都合な面も危険な面も含め、
攻撃欲動が内に向かっていくのです。
文化の発展が人間に押しつけたこうした心のあり方――これほど、戦争というものと対立するものはほかにありません。
だからこそ、私たちは戦争に憤りを覚え、
戦争に我慢がならないのではないでしょうか。
戦争への拒絶は、単なる知性レベルでの拒否、
単なる感情レベルでの拒否ではないと思われるのです。
少なくとも平和主義者なら、
拒絶反応は体と心の奥底からわき上がってくるはずなのです。
戦争への拒絶、それは平和主義者の体と心の奥底にあるものが激しい形で外にあらわれたものなのです。
私はこう考えます。
このような意識のあり方が戦争の残虐さそのものに劣らぬほど、
戦争への嫌悪感を生み出す原因となっている、と。
では、すべての人間が平和主義者になるまで、
あとどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
この問いに明確な答えを与えることはできません。
けれども、文化の発展が生み出した心のあり方と、
将来の戦争がもたらすとてつもない惨禍への不安――この二つのものが近い将来、
戦争をなくす方向に人間を動かしていくと期待できるのではないでしょうか。
これは夢想的な希望ではないと思います。
どのような道を経て、
あるいはどのような回り道を経て、
戦争が消えていくのか。
それを推測することはできません。
しかし、
いまの私たちにもこう言うことは許されていると思うのです。
文化の発展を促せば、戦争の終焉へ向けて歩み出すことができる!」
フロイトが述べている通り、
精神文化の発展が、
世界平和実現の鍵になります。
私は、瞑想文化が世界中に広まれば、
世界平和は実現すると確信しています。
根拠は三つあります。
@ 心が穏やかになる。
A 心身共に健康になる(健全なる精神は健全なる身体に宿る)
B 瞑想すれば悟りが開けて、博愛に目覚める。
@について、
瞑想すれば、脳波がα波になり、
心が穏やかになります。
心が穏やかな人は、争いません。
Aについて、
瞑想を日課にしている人からは、
オキシトシン、ドーパミン、セロトニン、β-エンドルフィンといった幸せホルモン、快楽ホルモンが分泌していることが科学的に解明されています。
瞑想すれば、心身共に健全になります。
健全な精神の持ち主は、争いを起こしません。
Bについて、
ブッダ(覚者)・ヨガの聖者・禅の名僧等、瞑想を日課とし悟りを開いた人は皆、平和主義者・博愛主義者です。
私は瞑想を始めてから三年以上になります。
かつては、エゴイストでしたが、
瞑想を日課して博愛に目覚めました。
ということで、
結論はこうなります。
『瞑想を日課にして悟りを開こう
瞑想文化を世界中に広め、世界平和の実現に貢献しよう』
『ひとはなぜ戦争をするのか』
(A・アインシュタイン/S・フロイト 著 浅見昇吾 訳 講談社学術文庫)
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