霊性心を発現させて、
霊感本位で生きましょう。
なぜなら、
それが
絶対幸福(無条件の幸せ)
をつかむ鍵だからです。
天風師によると、
心には三通りあります。
本能心、理性心、霊性心です。
現代人は、
科学教育における実証主義の影響で大半が唯物論者です。
だから、
霊性心の存在を知りません。
かく言う私も、
三年前まで唯物論者・実証主義者でしたので、
霊性心の存在を知りませんでした。
中村天風師は、
『心を磨く』
(著者 中村天風 PHP研究所)
の中で、
霊性心について次のように述べています。
(109頁〜110頁)
「 【霊性心が、人間を人間たらしめている】
それから同じ心の中に存在する心である、
最後の霊性心。
この心は人間の心の中で最も高級なものだ。
厳密に言うと、
この心あればこそ、
われわれ人間が万物に霊長と言われるのであります。
詳しくいうと、
別に学問しなくても、
経験しなくても、
学問した人よりも、
経験のない人よりも、
尊い思い方や考え方のできる、
いわゆる霊感だとか、
霊知の作用だとか、
霊能力というような、
特殊な心理現象、
すべてこの霊性心から発動する。
だから神秘的な思想や、
あるいは優れた論理思索、
または悟りをひらくとか、
確固不抜の信念、
牢固として抜くべからずというような状態なぞが出るのが、
この尊い階級の霊性心という心から出る心理現象。
ところが、
天風会員以外の人はというと、
少し天風会員以外の人は怒るかもしれないけれども、
ここにはいないから構やしない。
そういう人々はいろいろな難しい理屈や議論をかれこれと、
筆や口にややこしくする割合に、
この霊性心というようなものについて、
あまりにも知らなさすぎるぐらい知らないのであります。
知らない証拠には正しい理解持ってないもん。
もっともこれは無理もない、
そこに訳もある。
その無理もない訳というのはね、
この霊性心という尊い心は、
特別な生まれつきの人か、
あるいはまた生まれつきはそうでもなくても、
正しい方法で、
天風会の夏の修練会でやらせるような、
あの正しい方法で、
秩序を乱さない精神訓練を施さないと、
容易に随時随所、
心の表面に出てくれない心なの。
そのためにですよ、
普通一般の人は、
この心は自分たちはないもんだと思いこんじゃってる。」
天風師が考案した
“心身統一法”は、
霊性意識を煥発するためのベースとなるものです。
天風哲学の奥義は、
『霊性心を発現させること』
にあります。
なぜ理性ではなくて霊性なのでしょうか?
ある程度は理性で本能やエゴをコントロールすることはできますが、
限界があります。
例えば、
『へそから下に人格はない』
と、うそぶいて妾を沢山囲っている政治家がいます。
教養のある大学教授でも、
肥満体型の人が少なからずいます。
知識階級の人が、
神経症やうつ病などの心の病にかかっています。(理知的煩悶)
理知的であるはずの元首が、
争いを起こしたり、
弾圧したりしています。
これらは、理性には限界があるということの証です。
だからこそ、
霊性心の発現が必要です。
霊性心の優位性について、
財団法人天風会四代会長の杉山彦一医学博士は、著書
「中村天風『心身統一法』解説 いのちを活きる」
(財団法人 天風会)
の中で次のように述べています。(537頁〜539頁)
「『霊性の満足を目標とする生活』
の確立を、
天風哲人は教えられるのである。
人間を構成する性質である肉性や理性に比べて、
最も聖にして純なる性質が、
霊性である。
人間の本質である霊魂から発動する性が、
霊性である。
霊性から発動する心は霊性心といい、
本心という。
清く、尊く、強く、
正しい心である。
この心は、
宇宙の根源主体(宇宙霊、神、仏)とつながる心である。
それ故に人の本心から、
誠や愛や慈悲の心が流れ出るのである。
霊性の満足を目標とする生活とは、
愛の心をもって、
世の人々のために役立つことを喜びとする生活であると、
哲人は解りやすく教えられている。
人々のためというと、
これは自己犠牲で、
とてもできない、
難しい行為であると、
人々は思っている。
天風哲人は、
『難しくもない。これ程やりやすいものはない』
として、
『常日頃の言葉や行動を、
できるだけ、
世の人々のために心がける。
それでよいのだ』
と、いわれるのである。
もともと私達の心の中には、
本心があり、
愛やいつくしみ、
いたわりの気持ちが、
充分に具えられている。
これを素直に発動させて、
言葉や行動として表現すればよいのである。
そうすることを楽しみとすればよいのである。
いたわりの気持ちは、
親切な行為として表現される。
親切を受けた人は喜ぶし、
親切をした者も嬉しい。
それがたとえ、
ささいなことであっても、
両者の間にほんのりとした嬉しさが漂う。
食べたり、見たりという、
本能や感覚の満足をはるかに超えた、
いい知れぬ深い嬉しさを感ずるのである。
これが、
霊性の喜びである。
魂の歓喜である。
これが楽しみとなればよいのである。
そこには、
不平不満もなければ、
いら立ちも、苦しみも、
悲しさもない。
そこには、
人間のすばらしい本質が流露した、
さわやかで、温かい、
聖なる喜びがあるだけである。
(中略)
これは人間の進歩であり、
向上の実現である。
また他の人々に温かい言葉をかけ、
親切にしてあげると、
相手の心に潜んでいる霊性がめざめ、
霊性の喜びを感じとるようになる。
周囲の人々を霊性的人間にしてゆくことは、
他者創造であり、
これも人類の進歩であり、
向上につながる創造活動である。
そして霊性にめざめた人々が、
次から次へと霊性的行動を尽くしてゆくならば、
家庭はもちろん、
学校も職場も、
社会も人類も、
霊性的人間とその行動で包まれることになる。
その時、
霊性的生物の住むこの地球が、
宇宙で一番美しく輝く天体となるにちがいない。
それをめざして、
天風哲学と、
心身統一法をひたむきに実践しよう。」
21世紀は、霊性が精神文化の基調となります。
東京大学名誉教授の矢作直樹医学博士は、
育成会横浜病院 院長の長堀 優医学博士と
立教大学名誉教授の濁川孝志医学博士との共著、
『日本の約束 世界調和への羅針盤』
(でくのぼう出版)
の中で、こう述べています。
(233頁〜235頁)
「 21世紀は、霊性、
いわゆる3次元のこの世と高次元世界との両方を感得できる感性をもつ人が増えていくことでしょう。
(中略)
これからの時代、
私たち日本人は再び一人ひとりが直接、
森羅万象に神性を感じる感性に気付くようになると思います。
そして、
やがて誰もが宗教を介する必要などなくなっていくことでしょう。」
長堀 優博士は、著書
『いざ、霊性の時代へ 〜日本が導くアセンションへの道〜』
(でくのぼう出版)
の中で、
日本人の霊性復活について、
次のように述べています。
(266頁)
「 この先も社会変動に伴う厳しい試練が待ち受けていることでしょう。
しかし、
夜明け前の闇が一番深いとはよく言われることです。
この生みの苦しみを乗り越えた先には、
岩戸開きとなる輝かしい夜明けが待っているはずです。
そのときに、
地球はいよいよ
『霊性の時代』
を本格的に迎えることになるのです。」
立教大学名誉教授の濁川孝志博士は、著書
『大学教授が語る霊性の真実――魂の次元上昇を求めて』
(でくのぼう出版)
の中で、
霊性の大切さについて次のように述べています。
(262頁〜263頁)
「 今、世界は激動の時代を迎え既存のシステムや常識が揺らぎつつあります。
私たちは新たな価値観と生きる指針を見出す必要があります。
その元になるものこそ、
『霊性』
だと私は考えます。
(中略)
今、私たちは豊かな霊性を求めて日々を生きることが大切だと思うのです。
そして、
その想いを多くの人達に伝えてゆくことが大切だと思うのです。」
『霊性意識』の重要性を充分に認識していただけたと思いますが、
頭よりもハートを重視するためには、
どうしたら良いのでしょうか?
これについて、
ディーパック・チョプラ博士は、著書
『富と成功をもたらす7つの法則』
(渡邊愛子=訳 角川文庫)
の中で次のように述べています。
(62頁)
「 何か迷っていることや答えを得たいと思っていることがあったら、
意識的に心臓あたりに注意を向け、
自分の『心』にどうしたら良いか聞いてみてください。
そして答え
――感覚という形の身体反応――
を待つのです。
それは非常にかすかな感覚かもしれません。
心だけが正しい答えを知っているのです。
ほとんどの人が心はグチっぽくて感傷的と考えていますが、
まったくそうではありません。
心は直観的で、
全体的で、
状況的で、
関連的です。
心には相手を負かして勝つという志向がありません。
心は宇宙のコンピュータ
――純粋な可能性の場、純粋な知識、そして無限の組織力――
に入り込んでいて、
すべての側面を考慮に入れています。
そのときは関連がないように見えたりもしますが、
心は理性的な考えかたの限界をはるかに超えた計算能力を持っているのです。」
人間は生物コンピュータです。
心を宇宙のコンピュータに繋げて答えを得ましょう。
心だけが正しい答えを知っています。
私たちは本来、
霊的な存在です。
これについて、
チョプラ博士は、同書の中でこう述べています。
(123頁〜124頁)
「 私たちは物質的な表現方法をとっているものの、
本質的にはスピリチュアルな存在であるということを、
自分自身で見つけに来たのです。
私たちは、
時々スピリチュアルな経験をする人間という存在ではありません。
むしろ反対で、
時々『人』の経験をするスピリチュアルな存在なのです。
私たち一人ひとりが、
自分のハイヤーセルフ、
または自分のスピリチュアルな 『自己』を発見するためにここにいます。
それが
『人生の目的の法則』
の最初の遂行アイテムです。
私たちは自分の内側に、
生まれ出たいと願っている神や女神の胎児がいることを自分たち自身のために見つけ出さなければなりません。
そしてそうすることによって自分たちの神性を表現できるのです。」
さらに、
チョプラ博士は、著書
『ゆだねるということ(下)』
(住友進=訳 サンマーク文庫)
の中でこう述べています。
(140頁)
「 あなたは『すべて』である世界から、
ほんのつかの間、
物質的な世界に姿を現しているにすぎません。
スピリチュアルな世界でたえず進化して、
より深い、
創造的な経験をしながら、
この世界と
『すべて』である世界の間を
行き来しているのです。」
私たちの本質は、
スピリット(不滅の意識体)です。
だから、
すべての人の心の奥に霊性意識があります。
理性心も大事ではありますが、
もっと大切なものは霊性心です。
心を穏やかにして大いに霊性心を発現させましょう。
ということで、結論はこうなります。
(結論)
『理性だけではなくて、霊性も磨きましょう。理屈を重視せず、感性を信頼しましょう!』
『心を磨く』
(著者 中村天風 PHP研究所)
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「中村天風『心身統一法』解説 いのちを活きる」
(著者 杉山彦一 財団法人天風会)
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『日本の約束 世界調和への羅針盤』
(著者 矢作直樹・長堀優・濁川孝志 でくのぼう出版)
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『いざ、霊性の時代へ〜日本が導くアセンションへの道〜』
(著者 長堀優 でくのぼう出版)
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『大学教授が語る 霊性の真実―魂の次元上昇を求めて』
(著者 濁川孝志 でくのぼう出版)
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『富と成功をもたらす7つの法則』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 渡邊愛子 角川文庫)
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『ゆだねるということ(下)』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 住友進 サンマーク文庫)
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