2021年04月12日
陰符経1 道篇
陰 符 経
一、 道 篇
天の道を観て、そのとおりに実行する。これが全てである。
天には五賊がある。これは明らかなことである。
五賊は心の中にも働いているし、天においても働いている。
宇宙においても五賊は働いている。
つまり、五賊を知れば、宇宙を己が手にすることもできるのである。
また、五賊からは全てが生み出される。
つまり五賊を有しているこの身から全てが生み出されるのである。
天の本質と、人の本質は同じである。
人の本質は心の機によっている。
天の本質も機によっている。
そうであるから天と同じく機を働かせることで人としての正しいあり方が得られるのである。
天が殺機を発すると天体が運行する。
地が殺機を発すると龍が雲に昇り、蛇が地上へと這い出てくる。
人が殺機を発すれば自然界に大きな変化が起きる。
天の殺機と、人の殺機が、時を同じくして発せられれば全ては整えられるのである。
あらゆる働きには巧拙(こうせつ)があるが、それらは互いに伏蔵されている。
九竅(きゅうきょう)の邪も、三つの要素から発しているのであり、それは動静に帰結する。
火は木に生ずるものである。
もし、それが災いとなっても、それは必ず治めることができる。
国からは奸臣が出るものであるが、時が経てば必ず自滅する。
こうしたことを知る修練を行うのが聖人なのである。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10657407
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック