2021年04月12日
陰符経2 法篇
陰 符 経
二、 法 篇
天は生み、天は殺す。これが道の理というものである。
万物は天地を盗んで存している。
人は万物を盗んで存している。
万物もまた人を盗んで存している。
この三盗が適切に行われていれば、三才(天、人、地)は安定している。
そうであるから、
「適切な時に食事をすれば全身が宜しきを得られる。
適切な機を得て行動すれば、全ては安定する」
と言われているのである。
人は「神だ神だ」と思っているが、神がどうして神とされているかを知ることはない。
日月は決まった法則によって動いている。
物事には大もあれば、小もある。
これと同じく聖なる行いは現れるし、神明なるものも当然のことに出てくるものなのである。
盗むというのは機を盗むのである。
このことに自分で気づく人はいないであろうし、これを自分で知ることのできる人もいはしまい。
君子が機を得れば己が身を守れるであろうが、小人が機を得ても身を滅ぼすだけとなろう。
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