うつとSEと私

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心が折れるという表現があります。
ボキッと音がしたと言う事もありますね。

人それぞれかもしれませんが、
私の場合、心が折れた感じではありませんでした。

気持ちは前を向いていても、身体は言うことを聞かない。
自分の気持とは裏腹に、身体は勝手に反応し、ブレーキを踏みました。

そもそも、風邪をひいて熱があっても出社するような性格でした。
辛くても何とか気合で乗り切ろうと思っていました。
はってでも前に進む気持ちを持っていました・・・。

でも、

本当に身体が重くて苦しくて立ち上がる事すらできなくなりました。

心と身体はバラバラです。

うつ病は、心が折れるとは違います。
気持ちは折れてなくても身体は勝手に反応します。


今は思います。こんな事になる前に手を打つべきだったと。









　　

うつ病にかかると、一番大切なのは休養と言われます。

物事をちゃんと考えられない、的確な判断ができないなど
仕事にならない状況になるので、
とにかく、ストレスから開放されるために、何も負担の掛からない状態を作る様にと
休職をするケースが多いでしょう。

私もSEという職業上、論理的に物事を考えられない状況では仕事になりません。

では、休職したかというと、そうではなく
有休を使って休みを取りつつ、休職せずに仕事を続けました。

精神的・身体的に、本当にギリギリでした。
有休は使い果たしましたが、何とか休職せずにいます。

理由は、生活のため。つまり、収入が減ると生活できないと思ったためです。

しかし、たまたま行った精神科の先生が、
できるだけ休職はしないほうが良いという考えをお持ちで、
薬の量を徐々に増やして、仕事はできるくらいには持って行こうと
それを踏まえて薬を調整して処方して下さいました。

価値観は人それぞれです。
当然のことながら、休まないと回復が遅れます。
しっかり休んで回復することがオーソドックスですが、
本人の意志で休みたくない事情があれば、
それなりの対処をしてくれます。

要するに、うつ病＝休職ではなく、
休職しないという選択肢もありということです。


　

　　

今の一番の悩みは、物忘れ、
と言って良いのか分かりませんが、とにかく色々なことが頭に入らない、考えられない事です。

SEは、論理的に色々なことを吸収し、論理的に考え、成果を上げることを求められます。
理路整然と説明すること、ロジカルシンキングのスキルが必要です。

物事を理屈で説明する・・・

しかし、全く思考はストップし、何も成果物をアウトプットすることができませんでした。

そこで、試行錯誤して気づいたことは、
・頭に入らない事は頭で覚える必要はなく、書いておいて読み返して思い出せば良い。
・考えられないのは考え方の方法論・ツールを活用する。
といったことで切り抜けることで、なんとか成果を上げるまでこぎ着けています。

とにかく、文章で書いてみる事を心がけています。
自分の備忘録のために、うつ病になってから今までの生活で良かったことを綴っていきたいと思います。



　　

そもそも、健康診断の数値的には何も異常はありません。
しかし、頭痛薬が効き始め、若干体調が良くなってきたと思っていました。

しかし、そこで大きな出来事が置きます。

交通事故を起こしました。
とあるお店の駐車場にて、バックで止めようとしたところ
目測を誤って既に駐車していた他の車に擦る程度ですがぶつかってしまいました。

普段では何でも無いバックでの駐車。
しかし、停車中の車にぶつけるという信じられない事故を起こしました。
もし、そこに人がいたら・・・。とんでもない事です。


次に、電車で通勤しているのですが、
出勤中にどうも目眩がひどく、耐えられなくて、
駅のベンチですわって休みをとりながらなんとか出勤しました。

しかし、結局職場でどうにもならなくなり、診療所に運ばれる騒ぎになってしまいました。


今まで受診してきた結果を踏まえて、可能性として
身体に異常が無いなら、心に異常があるのでは？
そこで、今までの病院を変え、
嫁の勧めもあり、精神科を受診。

そこで、うつ病の診断。
まさか、自分が心の病にかかるなんて。


病は気から。気持ちは誰にも負けない。
自分ではそう思っていても、身体はよく出来ていて、
自分の気持ちとは関係なく身体はやばいと思ったらストップをかけることを知りました。


嫁が勧めてくれなければ、精神科に掛からなかったでしょう。とても感謝してます。

ここに１つハードルがあります。
精神科の受診って勇気がいりますよね。
私は家族の後押しがありましたが、そうではない場合もあると思います。
後押しがあったと言っても精神科の受診まで半年かかりました。


しかし、勇気を持って精神科の受診を勧めます。
本名を病院では呼ばず、受診番号で呼ぶなど、プライバシーを守ってくれる病院は多いです。
病院ですので絶対見方になってくれます。

病は気からと言いますが、身体と気持ちは別物です。
気合で乗り切ろうとしても、身体は勝手にブレーキを踏みます。
精神科なら、そこを治してくれます。


さて、私はまだ闘病中で、完治にはまだまだ時間がかかります。
でも、うつ病になって、気づいたことが多くあります。

同じ悩みを抱えている方に力に慣れればとも思い、
私の経験を書き始めることにしました。







　　

とにかく頭痛やめまいが酷かったので、頭痛を見てもらえる病院を探しました。

となり町で、神経内科で頭痛外来をしているのを見つけ、受診しました。

頭痛のことで教えてもらうことができました。
私の場合は、緊張型頭痛。ストレスが原因。

それはわかっていましたが・・・？

市販の頭痛薬は月に20回以上服用しているのと、何らかの問題があるそうです。
基準を聞けてよかったです。毎日飲んでましたから。
まずは異常だということはわかりました。

頭痛薬を処方してもらい、更に、
脳のMRIで異常がないか検査しました。


結果、異常なし。
何が原因なんだろうか？確かに忙しすぎて、体力的には辛い状況ではあったが、身体的な異常が無いって・・・。






　　

私は大学を卒業してからSEとして15年働いてきました。

体力は自身が無い方でしたが、精神力は自身がありました。

絶対に諦めない、当たって砕け、死ぬ気でやればなんとかなる、と言った、
気持ちでは絶対に負けないと思っていました。

それが、ある日から異常を来します。
私の場合はまず身体的な異常でした。

頭痛、目眩、耳鳴り、吐き気、動悸、幻聴、幻影・・・集中力がなくミスを連発、会議の内容が全く頭に入らず・・・。

頭痛がひどかったので、市販の頭痛薬で過ごしていました。
頭痛薬を色々と試しました。
バファリンを毎日飲んでいまいしたが、
イブも効き目がありました。

しかし、毎日服用しないと耐えられない状況だったので、かかりつけの内科を受診。

頭痛薬を処方してもらったが、大して変わらず。
会社の定期健康診断でも、特に異常なし。

体調は悪くなる一方でした。
どうしたら良いのだろうか・・・。