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2020年04月17日

オッサンのDream Journey(昔の人はエライ! 東海道五十三次 日坂宿〜金谷宿)




 遠江国最後の宿場、金谷宿へ向かいます一里二十四丁(約8.1Km)の距離です。



 金谷宿、西の入り口は金谷一里塚跡辺りになる様です。
 日坂宿と金谷宿の間には二の曲がり、夜泣き石跡、涼み松、鎧塚、佐夜鹿一里塚跡、扇屋、久延寺、菊川の里、石畳の菊川坂、諏訪原城址、金屋石畳、すべらず地蔵、鶏頭塚・庚申堂、石畳茶屋、旧東海道石畳道入り口、金谷一里塚跡など多くの史跡が有ります。



 日坂宿を出て、国道1号を横切ると急な登坂に差し掛かります。二の曲がりと言われる難所で小夜の中山峠を越える旅人を悩ませていました。この辺りは沓掛という土地で、峠に差し掛かったところで沓を履き替え古い沓を水に掛け旅の安全を祈願したそうです。
 途中、夜泣き石跡があります。夜泣き石自体は現在別の場所にある様です。すぐ手前には歌川広重の絵碑が有るとの事で旅人と夜泣き石を描いているそうです。
Tokaido_Hoeido_26_Nissaka.png

 夜泣き石跡から少し行くと、涼み松に到着です。旅人に木陰を提供してくれる大きな松が有ったという事で、これを歌った芭蕉の句碑もあります。向かいには、藤原良政の娘小石姫が自害し、ここに葬られたそうで、小石姫が身重であった事から妊婦の墓と言われています。
 涼み松のから少し進むと鎧塚が有ります。建武年間北条時行の一族名越太郎邦時が中先代の乱で京に上る途中、足利一族の今川頼国と戦い命を落とした場所で頼国によって葬られたそうです。
 鎧塚を過ぎると佐夜鹿一里塚です。江戸から54番目の一里塚で、当時は両脇に有ったそうで、道幅も三間有ったとの事です。
 その先には、子育て飴で知られる扇屋が有ります。この峠で妊婦が山賊に殺され、その時に生まれた子を水飴で育てたという伝説が有り、その水飴を売っているそうです。昔は同じような店が複数有ったようですが今はここだけらしいです。
 扇屋の直ぐ近くには久延寺が、山之内一豊が関ヶ原に向かう家康を接待した場所で、茶亭跡もあります。夜泣き石もここにあるそうです。どうも夜泣き石伝説の妊婦が小石姫ではないかと思わせるような感じです。それと、怪談噺の飴屋の幽霊とは関係が有るのでしょうか?
 久延寺の辺りが、峠の頂上らしいです。



 中山峠を降りると、菊川の里です旧東海道の宿場でしたが、江戸時代間の宿になりました。間の宿は宿場間に発展した休憩用の町場で宿は無かったそうです。その手前には、菊川の里会館があります。
 菊川の里を過ぎると直ぐに、登坂になる様です。石畳の菊川坂と言われる坂は江戸時代後期のものらしく現在は長さ161m、最大幅4.3ⅿが残っているとの事です。
 坂を登り切り少し行くと、諏訪原城址へ行く標識に差し掛かります。諏訪原城は天正年間、武田勝頼の命で築城された山城で建築物は残っていませんが堀、曲輪、馬出などの遺構が残っていて国の指定文化財となっているそうです。
 諏訪原城址への標識を過ぎると、下り坂です。金屋石畳になります。430ⅿ程の石畳ですが町民がボランティアとして石を運び復元されたとの事です。途中に有るのが、滑らず地蔵、鶏頭塚・庚申堂です。
金屋石畳.png

 すべらず地蔵は六角地蔵尊とも言われ、こちらが正式名称の様です。すべらず地蔵は此処の石畳が滑らない事から来ているそうで、受験生に御利益が有るとの事です。
 鶏頭塚は俳人六々庵巴静の「曙も夕ぐれもなしけ鶏頭華」と呼んだ句碑が有る事から鶏頭塚と呼ばれたそうです。鶏頭塚の裏に庚申堂が有り、日本左衛門はここで夜働きの着替えをしたとの事です。
 石畳を下り切る手前に、石畳茶屋があります。茶屋の奥は展示室になっており、広間は休憩所で軽食やお茶が飲める様です。
 石畳を下ると旧東海道石畳道入り口になります。下ってくると出口ですが、江戸側から見ると入り口です。
 石畳が終わっても坂道は続く様です。その坂を下り踏切を渡ると、金谷一里塚跡で、いよいよ、金谷宿に入ります。



 金谷宿は遠江国最東端の宿場で、大井川が増水などで渡れなくなり足止めされると大そうにぎわったそうで、本陣が3軒有ったそうで1軒は書店として残っているとの事です。
 金谷宿には、柏屋本陣、佐塚本陣、八軒屋橋があります。



 金谷一里塚跡から進むと、柏屋本陣に差し掛かります。柵に囲まれた植え込みに表示が有るとの事です。
 その先に、佐塚書店が有りここが佐塚本陣だったそうです。後の1軒は今のところ不明です。少し行くと八軒屋橋でここが東の入り口の様です。



 さて、日坂宿・金谷宿間の美味しい物ですが、一つは当然扇屋の子育て飴が有ります。もち米と大麦を原料にした水飴で口に入れると、優しい甘みが広がるそうです。
 もう一つが、金谷宿の郷土料理で菜飯田楽です。昆布の出汁で焚いたご飯に大根の葉を振りかけた物に豆腐の田楽を添えたものです。
 次は、金谷宿から島田宿へ入ります。距離は、一里(約4.5Km)です。



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