春は、必ずくる

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猫のごうたが足を引きずりながら帰ってきました。

何があったの？
喧嘩した？
交通事故にあったの？

いくら声をかけても答えはなく(当たり前ですが）

元気がないまま私の布団の上で寝てしまいました。
それから３日間というもの、ずーっと寝たきり。

それでもお腹がすくのか
力なく起きだして少しだけ餌を食べて水を飲んでまた横になる。

引きずる足をぺろぺろ舐めています。
そこが痛いのか苦しいんだろうな・・・

病院に連れて行かないとなーと思いつつもお金が。。
行くに行けず躊躇してました。

そんな時夫から電話。
何か変わったことはないかと聞かれ、実はごうたがと伝えました。

「そうか。きっと交通事故だな。病院に連れて行ってくれ」って。

そんなの言われなくても分かっている。
傍で見ている私が一番心を痛めているんだって。

痛みを訴えられないごうたのことを思ったら、やっぱりお金なんて言ってられない。

病院に行こうと決心した日。
トントンと二階から階段を下りてきたごうた。

まだ少し足は引きずっているけど、足取りがよくなってます。
それ以上に歩こうとする元気がでたことが嬉しくて涙がでました。

何かごうたが我が家の経済状態を察して
「僕は元気だから大丈夫だよ。ほら、こんなに歩けるようになったよ」
そう言ってくれたように思いました。

ありがとうね、ごうた。
病院にも連れていけなかったママさんを許してね。

私を見上げてゴロゴロ喉をならしているごうたが愛おしくてギュッと抱きしめてあげました。


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