2016年01月15日
心房細動:脈をとろう
・日本において心房細動を有している患者は2005年時点で71.6万人(心房細動治療ガイドライン2013年改訂版 1.2 わが国の成績)。
・リスクファクターとして弁膜症、高血圧、飲酒などがあるが、最も大きな因子として加齢があげられる(心房細動治療ガイドライン2013年改訂版 5. 心房細動の危険因子)。
・脳梗塞という重大な合併症をきたす可能性のある心房細動だがその3分の1は無症候性である(Thrombosis and Haemostasis 110.2/2013)。
・心房細動のスクリーニングとして全員に心電図をとるのは時間的にも費用的にも現実的ではない。しかし、脈をとるということが簡便で費用もかからないスクリーニングの代用になるかもしれない(と循環器指導医の先生に教えて頂いた)。
・脈拍が規則的ではないということは心房細動の発見において感度90〜98%、陽性尤度比3.3、無秩序な脈拍は心房細動の発見において特異度98%、陽性尤度比24.1(BMJ. 317:327-328 1998, Br J Gen Pract. 50:727-729 2000, Br J Gen Pract. 52:373-380 2002)。
実際にやってみた。
・指導医の先生の外来で心房細動の患者さんの脈を触れさせてもらう。最初の5人ほどはわからない。が10人目あたりから規則的か不規則かわかるようになってきた。
・次に救急車で運ばれてきた初見の患者さんでも実践。まず脈を触れ、その後モニター心電図で確認。現在200人程度の患者さんで、大まかに感度95%、特異度90%くらいの印象。
・偽陽性となったのは呼吸性変動の強い人、偽陰性となったのは脈が早くて判断に苦慮した人。中には胸苦で来られて、「こういうことが以前からあったけど病院にはかかっていない」という未治療の人も。
患者さんに触れるという単純な行為で、重篤な合併症を引き起こす心房細動を発見できるなんてなんて素晴らしい。
これから、必ず患者さんの脈を触れるようにしよう。
・リスクファクターとして弁膜症、高血圧、飲酒などがあるが、最も大きな因子として加齢があげられる(心房細動治療ガイドライン2013年改訂版 5. 心房細動の危険因子)。
・脳梗塞という重大な合併症をきたす可能性のある心房細動だがその3分の1は無症候性である(Thrombosis and Haemostasis 110.2/2013)。
・心房細動のスクリーニングとして全員に心電図をとるのは時間的にも費用的にも現実的ではない。しかし、脈をとるということが簡便で費用もかからないスクリーニングの代用になるかもしれない(と循環器指導医の先生に教えて頂いた)。
・脈拍が規則的ではないということは心房細動の発見において感度90〜98%、陽性尤度比3.3、無秩序な脈拍は心房細動の発見において特異度98%、陽性尤度比24.1(BMJ. 317:327-328 1998, Br J Gen Pract. 50:727-729 2000, Br J Gen Pract. 52:373-380 2002)。
実際にやってみた。
・指導医の先生の外来で心房細動の患者さんの脈を触れさせてもらう。最初の5人ほどはわからない。が10人目あたりから規則的か不規則かわかるようになってきた。
・次に救急車で運ばれてきた初見の患者さんでも実践。まず脈を触れ、その後モニター心電図で確認。現在200人程度の患者さんで、大まかに感度95%、特異度90%くらいの印象。
・偽陽性となったのは呼吸性変動の強い人、偽陰性となったのは脈が早くて判断に苦慮した人。中には胸苦で来られて、「こういうことが以前からあったけど病院にはかかっていない」という未治療の人も。
患者さんに触れるという単純な行為で、重篤な合併症を引き起こす心房細動を発見できるなんてなんて素晴らしい。
これから、必ず患者さんの脈を触れるようにしよう。
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