高級霊

ここ数年、最近のネット用語でバズっている、つまり人気のタレントやYoutuberや表現者を、神だとかいっているのをよく見かけます。

まさに世のため人のため、顔を晒して活動を続けている者は、仏教でいう菩薩の生き方、つまり神に近しい生き方をしているといえるでしょう。

でもまあ、かなりの有名な執筆家とかでも、画像検索でググっても顔写真が一枚もない人や、このところYoutuber界で流行の、いわゆる何とかのエル系といわれる仮面Youtuberなんて方もいますから、顔を晒していなくても有名な方もいるんですけどね。ちなみに、エルというのは、ヘブライ語で天使や神という意味です。



そのネット用語でも神と呼ばれる人達は、実は別に、本心では世のため人のために活動してなくてもいいのです。儲けのためとか、自分のためでもよいのです。しかしその人が、他者に出来るだけ皆に公平に、夢を与えられているかというのが、いわゆる神であるかのポイントなのです。

大資産家でも、夢が全くない人を、人々は楽しく思いません。まさに、あの人みたいになりたいなどの、夢を与えられているかというのが、神であるかどうかなのです。

そのためには、ホームレスの方にも公平に夢を与えなければ、神とはいえません。何せ、ホームレスからハリウッドスターになった人もいます。シルベスター・スタローン、ラジオマンなどがそうです。

ですから、人を選り好みしたり、自分や仲間だけで夢を独占する者は、それでは神だとはいえないでしょう。天におられる神様の性質の一つとして、皆に公平に、万人の前に現れ手を差し伸べるという性質があられます。つまりは万人に受ける人ほど、神に近いわけです。

というと、有名人でもひどい人はいるじゃないかという声が聞こえて来そうですが、有名であれど、その人は万人に受け入れられていますか？まぁ、霊的には有名であるだけでも、霊次元はある意味では高いんですけど。

その意味で、最近巷やメディアで流行の金持ちを自負する有名人の方々も、その自分の姿を晒して、人々を楽しませているから、霊格(霊の次元のことです。)は高いのです。その自分の財産を隠して独占していれば、そんなに霊格が高い人じゃないんですね。

仏教では、上求菩提・下化衆生といって、この世は、上になるほど下に作用するという不思議があります。理系の化学者になって開発したシャンプーを使うのは、一般の人々です。一部の、専門的だったりマニアックだったり地下活動だったりする立場から成功したら、テレビ局が取材に来てテレビに出て、最後はお茶の間で一般の人々に知られるようになります。成功の道の最後は有名人ですが、最後に最初の凡俗な地点に戻るなんて、本当に不思議ですよねー？一般の人々が下とかいっているわけではなくて、あくまで喩えですけど。

その意味で、自己と他者は同一、もっといえば、地球や宇宙でひとつの生命体なのです。多くの人々に支えられて、自分も生かされています。人間は、人々に与えた輝きのその反射の見返りによって、自らの輝きも高まっていくのでしょう…